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我々が知っていること
比較的無名な、しかしクールなヴィンテージモデルのリメイクが好きな人のために、スーパーコンプレッサーケースを持つベンラス ウルトラディープを紹介しよう。そして新しい(見た目は古い)時計のために、ベンラスはオリジナルを再現するべく多大な努力をした。
1960年にスキューバダイビングが本格的に普及し始めた頃、アメリカのベンラス社(米軍に頻繁に腕時計を提供していた)は活動を開始した。コレクターにとって名機とされたもののひとつがコンプレッサーケースを持つウルトラディープだった。ほかの優れたコンプレッサーケースがそうであるように、時計のケースも深く潜るにつれて圧迫されていき、防水性は約600フィート(約200m)にまで強化された。また、インナー回転ベゼルを採用したことでよりスッキリとしたルックスになるだけでなく、誤ってベゼルを回転させてしまうことも防いだ。
そのデザインがオリジナルと同じ36.5mmサイズで、今回はソプロード製のP024ムーブメントを搭載して復活した。さらにこのスタイルを象徴する日付拡大窓、カテドラル針、アクリル製クリスタルを装備。またオリジナル同様、20気圧に耐えられるようにテストもされている。ブランドによると、新しいこの技術と公差により深度を維持するために、現代的なねじ込み式リューズとスーパールミノバを採用したという。
新しいベンラス ウルトラディープは、ベンラスの公式ウェブサイトにて1095ドル(日本円で約16万2000円)で入手できる。
我々の考え
これはスーパーコンプレッサーそのもののように見える。おわかりいただけるだろうか? スーパーコンプレッサーだ。
ニューヨークにある結束の固いウォッチコミュニティにいることで得られる素晴らしいことのひとつは、クールな時計を先行して見られることだ。場合によってはNDA(秘密保持契約)にサインしたり、将来ファーストモデルになりそうなものなど、なんやかんやあったりするが、そうして手に入れたものはすでに市場に出回っているものとはわずかに異なる文字盤カラーだったりもする。しかしときには、薄暗いバーで誰かがポケットから時計を取り出して、“かっこいいのを見たいか?”となることもある。そのようにして私は最初にウルトラディープを見たのだが、暗い店内で見た限りでは、その期待は裏切られなかった。
実際この数カ月で多くの人がこの時計を見たようで、シカゴで開催されたWindup Watch Fairの最中に、何人かの同僚の手首に巻かれてミシガン湖のダイビング旅行へ携行されたようだ。これは厳重に守られた秘密ではないという事実であるが、クラシックなスーパーコンプレッサーを忠実に再現しながらも現代的な方法でまとめた、非常に優れた作品の魅力を損なうものではない。
厚さ13.8mm、直径36.5mmと、厚ぼったくなるのではと思うかもしれないが、ブランドの担当者からは再現性を高めるために1mm単位で格闘したのだと話を聞いている。カテドラルスタイルの時・分針と日付表示窓は素晴らしいタッチだが、フェイクヴィンテージの手法に傾倒しようとしすぎているようには1度も感じなかった。時代に合わせて設計を変更し、真のコンプレッサーケースでなくなってしまったのは少し残念だが、おそらくそれよりも優れ、信頼性も高くなっている。全体的に見るとバランスの取れた素晴らしい時計であり、価格も手頃である。
基本情報
ブランド: ベンラス(Benrus)
モデル名: ウルトラディープ(Ultra-Deep)
直径: 36.5mm(リューズを含まず)
厚さ: 13.8mm
ラグからラグまで: 41.5mm
ケース素材: 316L製ステンレススティール/ねじ込み式リューズ
文字盤: ブラック
夜光: インデックス、針、ベゼルにC3スーパールミノバ
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: ステンレススティール製ジュビリースタイルクイックリリースブレスレット、ブルーナイロン製NATOダイバーストラップ付属
ムーブメント情報
キャリバー: ソプロード製P024
機能: 時・分・センターセコンド、クイックセットデイト(日付を単独で調整できる機能)
パワーリザーブ: 約38時間
巻き上げ方式: 自動巻き
追加情報: アクリル製ダブルドームクリスタル、日付拡大窓、ふたつ目のリューズで作動する60分の回転インナーベゼル
価格 & 発売時期
価格: 1095ドル(日本円で約16万2000円)
発売時期: すぐに
限定: なし
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ベンラス ウルトラディープの詳細については、ベンラスの公式ウェブサイトをご覧ください。