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Introducing ルイ・ヴィトン、新たなデュアルタイム機構の発表とともにエスカル ワールドタイムが復活

ハンドペイントダイヤルが際立つエスカル ワールドタイムが、トゥールビヨン仕様で帰ってきた。さらに新作ツインゾーンは30分単位の時差にも対応し、世界のどこにいても任意のふたつのタイムゾーンを表示できる。

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我々が知っていること

エスカルにワールドタイム機能が初めて搭載されたのは2014年までさかのぼるが、近年のルイ・ヴィトンウォッチコレクションは、時刻表示のみに絞ったシンプルなモデル展開が続いていた。その多くは、ジュネーブ近郊に構えるラ・ファブリク・デュ・タンが誇るサヴォアフェールやメティエ・ダールを前面に押し出したものだった。そして19日よりミラノで開催された2026年のLVMH Watch Weekに合わせて、エスカルが再び複雑機構を携えて登場する。テーマは旅とタイムゾーン。自社製ムーブメントを搭載した4つの新作モデルがラインナップされ、どこにいようとも常に正確な時を把握できる設計だ。フランス語で“escale”が“乗り継ぎ”や“寄港地”を意味することを考えれば、この方向性は実にふさわしいと言える。

エスカル ワールドタイム

 まずはプラチナケースを備えたエスカル ワールドタイムから。フラッグモチーフのダイヤルと、世界24のタイムゾーンを同時に表示するワールドタイム機能を搭載するモデルだ。ダイヤル外周には、世界各地24都市を象徴する国旗が手描きで配されており、深みのあるブルーのグレイン仕上げセンターがそれを引き立てている。各ダイヤルはラ・ファブリク・デュ・タンにて、極細の筆を用いひとりの職人によって装飾される。

 ブランドによれば、色ごと、層ごとに複数回の窯焼きを必要とするため、1枚のダイヤルを完成させるまでに1週間以上を要するという。40mm径のエスカルケースの内部には、新開発の自社製Cal.LFT VO 12.01を搭載。ジャンピングアワー機構を備え、時刻および表示都市の調整はリューズ操作で行える。自動巻きムーブメントはオーナーの腕の動きで駆動し、シースルーケースバックからはローズゴールド製ローターが視認できる。

フラッグモチーフのリングには、極細の筆を用いて35色もの異なるカラーが描き分けられている。

 エスカル ワールドタイム フライング トゥールビヨンは、その表現をさらに高みへと引き上げる存在である。ダイヤル中央には、星形のフラワーモノグラムをかたどったディスプレイ仕様のトゥールビヨンが配され、時計にダイナミックな動きをもたらす。その周囲には、グラン・フー エナメルによって表現されたフラッグと都市名のモチーフが取り囲む。ブランドによれば、このダイヤルの製作には40回にも及ぶ窯焼き工程が必要で、完成までに2週間以上を要するという。

 同じプラチナケースに収められたフライングトゥールビヨンモデルは、もうひとつの新開発自社製ムーブメント、LFT VO 05.01によって駆動する。このムーブメントは、回転する都市ディスクとトゥールビヨンというふたつの要素を同一スペース内に収める必要があったため、エンジニアとデザイナーにとって大きな挑戦となった。なお、今回発表されたふたつのワールドタイム用ムーブメントはいずれも約62時間のパワーリザーブを備えており、週末をまたいでも安心して使用できる仕様である。

 両モデルはいずれも、プラチナケースにエスカル特有のラグを備え、ブランドロゴ入りのリューズと50m防水性能を有している。ストラップはブルーのカーフスキンで、プラチナ製かつルイ・ヴィトンのシグネチャーが刻まれたピンバックルを採用。価格はエスカル ワールドタイムが1441万円、エスカル ワールドタイム フライング トゥールビヨンが3646万5000円(ともに税込)に設定されている。

 新作エスカル ツインゾーンにおいて、ルイ・ヴィトンはクラシックなデュアルタイムに実用的なひねりを加えた、新しい解釈を提示する。新開発の自社製ムーブメントCal.LFT VO15.01を搭載し、世界のどこにいてもふたつの異なるタイムゾーンを追跡できるのが特徴だ。ニューデリーからニューファンドランドまで、30分単位の時差を持つ地域に暮らす人々にとっても朗報と言えるだろう。エスカル ツインゾーンは、1本の軸上に配された4本の針によって、ふたつのタイムゾーンそれぞれの時・分を表示する。現地時刻は通常の針で示され、ホームタイムはスケルトン仕様の針で表示されるため視認性と判別性にも優れている。今回発表されたのは、ローズゴールドケースのモデルに加え、プラチナを用いたハイジュエリー仕様の2バリエーションだ。

 RGモデルは控えめながらも上質なラグジュアリー感を漂わせる仕上がりで、エスカルケースおよびシグネチャー入りリューズと調和し、RG製の針とインデックスがその魅力を際立たせている。自宅で使用する際は、通常の時刻表示のみのモデルと同様に操作でき、スケルトン仕様の針はリューズ操作によって隠された状態となる。

 そして旅先では、同じリューズ操作によってスケルトン針を展開し、分針を独立して調整することが可能だ。これにより、30分や45分といった時差(ネパールをはじめとする一部の地域)があるタイムゾーンにも対応できる。一方で1時間単位の一般的な時差の地域へ移動する場合には、スケルトン針を引き続き隠したまま使用することもできる。つまり、この時計は同一軸上で2本、3本、あるいは4本の針を使い分けて機能する設計となっている。なお12時位置にはオパラインとブルーラッカーで仕上げられた控えめなAM/PM表示が配され、常にホームタイムが昼か夜かを表示し続けている。

 RGモデルのダイヤルは、彫刻による子午線と緯線を施したシルバー調のサンバーストサテン仕上げセンターを基調とし、その外周にクラシックなトラベルウォッチを思わせるオパライン仕上げのミニッツ目盛り見返しリングを備えている。RG製エスカル ツインゾーンの価格は881万1000円(税込)だ。

 一方でプラチナ製のハイジュエリーモデルはよりいっそう華やかな存在感を放つ。アベンチュリンダイヤルを囲む見返しリングには、合計2.15カラットにおよぶ120石のバゲットカットダイヤモンドをセット。さらに、ベゼルとケースサイドにも170石、合計7.15カラットのバゲットカットダイヤモンドが惜しみなくあしらわれており、価格は3492万5000円(税込)に設定されている。


我々の考え

一時は時刻表示のみに立ち返っていたルイ・ヴィトン エスカルラインだが、ここにきて体制を立て直し、その名にふさわしい旅とタイムゾーンをテーマとする時計へと原点回帰を果たした。ワールドタイムモデルは、精緻なダイヤルペインティングを備えながらも、全体のデザインは過度に主張せず、シリーズのなかでもひときわ統一感が高い。視認性にも優れ、これまでで最も直感的に扱える仕上がりに感じられる。

 RG製のツインゾーンは、クワイエットラグジュアリーを極めた、腕に乗せるに値する1本と言える。隠された針という発想は、パルミジャーニ・フルリエのトンダ GMT ラトラパンテという控えめな名作を想起させるが、このツインゾーンは、バンガロールやセント・ジョンズのように特殊な時差を持つ土地で世界を旅する人々を悩ませてきた問題を、実にエレガントに解決している点が秀逸だ。なかでも私が強く引かれたのは、すべてのモデルにFAB. EN SUISSEの表記が記されていることだ。これはかつて、フランス市場向けのスイス製時計に用いられていたFab(rique)Suisseという表記へのオマージュである。実にフランス的であり、同時にルイ・ヴィトンらしさがにじむ、印象的なダイヤルディテールである。


基本情報

ブランド: Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)
モデル名: エスカル ワールドタイム(Escale Worldtime)/エスカル ワールドタイム フライング トゥールビヨン(Escale Worldtime Flying Tourbillon)/エスカル ツインゾーン(Escale Twin Zone)/エスカル ツインゾーン ダイヤモンド(Escale Twin Zone platinum high jewelry)
型番: W3PTA1(ワールドタイム)/W3PT41(フライング トゥールビヨン)/W3PG71(ツインゾーン)/W3PT61(ツインゾーン ダイヤモンド)

直径: 40mm
厚さ: 10.3mm(ワールドタイム)/12.8mm(フライング トゥールビヨン)/12.52mm(ツインゾーン、ツインゾーン ダイヤモンド)
ケース素材: プラチナ(ワールドタイム、フライング トゥールビヨン、ツインゾーン ダイヤモンド)/ローズゴールド(ツインゾーン)
文字盤: 35色を用いたミニアチュールペインティング技法によるブルー文字盤(ワールドタイム)/25色で仕上げたグラン・フー エナメル(フライング トゥールビヨン)/彫刻による子午線と緯線をあしらったシルバー調サンバーストサテン仕上げのセンターダイヤルとオパライン仕上げの見返しリング(ツインゾーン)/アベンチュリンのセンターダイヤル、彫刻による子午線と緯線、120石のバゲットカットダイヤモンドをセットしたフランジ(ツインゾーン ダイヤモンド)
インデックス: ホワイトゴールド製分針および基準タイムゾーンインジケーター、または18KWG製分針および基準タイムゾーンインジケーター、または18RG製または18KWG製の針およびインデックス
夜光: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ブルーカーフレザー(ワールドタイム、フライング トゥールビヨン、ツインゾーン ダイヤモンド)/グレーカーフレザー(ツインゾーン)


ムーブメント情報

キャリバー: LFT VO 12.01(ワールドタイム)/LFT VO 05.01(フライング トゥールビヨン)/LFT VO15.01(ツインゾーン、ツインゾーン ダイヤモンド)
機能: ワールドタイム、24タイムゾーン対応AM/PM表示、ジャンピングアワーおよび分表示(ワールドタイム)/ワールドタイム、24タイムゾーン対応AM/PM表示、センター配置のフライング トゥールビヨン、ジャンピングアワーおよび分表示(フライング トゥールビヨン)/デュアルタイム、AM/PM表示(ツインゾーン、ツインゾーン ダイヤモンド)
パワーリザーブ: ワールドタイム約62時間、デュアルタイム約68時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)
石数: 35石(ワールドタイム)/40石(フライング トゥールビヨン)/26石(ツインゾーン、ツインゾーン ダイヤモンド)
クロノメーター: なし
追加情報: ローズゴールド製ローター


価格&発売時期

価格: ワールドタイムは1441万円/エスカル ワールドタイム フライング トゥールビヨンは3646万5000円/ツインゾーンは881万1000円/ツインゾーン ダイヤモンドは3492万5000円(すべて税込)
発売時期: 発売中
限定: あり、数量限定

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