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知っていようがいまいが、2000年代初頭に服を持っていたのなら、ジャニー・ブライアント(Janie Bryant)氏の影響はあなたのクローゼットのどこかにあったはずだ。『マッドメン(Mad Men)』での彼女の活躍によって、スキニータイとペンシルスカートが再びメインストリームに躍り出た。アーリーアダプターたちはヴィンテージショップに出没し、それ以外の私たちは地元のバナナ・リパブリックでジョーン・ホールウェイ(Joan Holloway)のようなスタイルをきちんと手に入れることができて安堵のため息をついたのだ。
しかしブライアント氏が、その研究能力と注意深い目を私たちのワードローブの別の部分、つまり手首に向ける時が来たのだ。彼女のカプセルコレクションはハミルトンのアメリカンクラシックの3機種を、現在と未来のデザインとして再構築したものだ。ハミルトンはブライアント氏にとってうってつけのパートナーだった。何しろドン・ドレイパー(Don Draper)はハミルトンを身につけていたし、スウォッチ グループのなかでハリウッドに最も近いこのブランドは、ニッチな地位を築いている。ロサンゼルスのカリフォルニアシックなオフィス(ブライアントはレースのジャンプスーツ、私はジム用の靴を履いていた)でデザイナーと会い、今回のコラボレーションについて話を聞くことができた。
HODINKEE:一般向けのデザインは、特定のキャラクターに取り組むのとどのように違いましたか?
ジャニー・ブライアント氏: 衣装デザインは、まず脚本から始めます。脚本はキャラクターのロードマップのようなものです。小説を読むように人々が何をしているかを想像するのです。時計の場合は別のアプローチをとりました。特に伝統的なもの、これらを時計のなかで生きるように取り入れたのです。そして、それぞれの時計について、そのストーリーは何かを考えました。
それぞれのコレクションの背景にあるインスピレーションは何ですか?
未来のコレクションでは外的なエネルギーの爆発を感じていましたが、デザインをしている間は本当に孤独で内なる強さを感じていました。だから、なんだかとても地に足の着いた穏やかな母なる大地のように感じていました。そして、未来は明るくて大胆なイメージです。
今回のコレクションでは、未来に焦点を当てていますが、あなたがデザインした未来の女性像とはどのようなものですか?
そうですね、未来の女性はやはり時計を身につけているでしょう。私もです。時計は時代を超越した実用的なものだと思っています。そして、私は時計をジュエリーの一部として考えていて、未来の女性に寄り添うものだと思っています。
あなたは『マッドメン』や『ワイ・ウィメン・キル(Why Women Kill)』などの過去の年代を舞台にした作品で知られています。未来に焦点を当てることはどのように感じられますか?
年代ものは大好きです。楽しくて刺激的で、ほかとは違う。でも、過去でも現在でも未来でも、このコレクションにあるものはすべて私が大好きなものばかりです。ピンクもシルバーも光も。これらのデザイン要素はすべて女性的な意味でとても強いものです。そして最も強いものは女性の強さですから、女性にはそれぞれの時計に異なる形でそれを感じてもらいたいと思っています。
ハミルトン × ジャニー・ブライアント カプセルコレクションの詳細はこちら。
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