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クイック解説
“アウトドアライフスタイル”と聞いて、19世紀のフォント、豪華なゴールドケース、カテドラル型の針、サンレイ仕上げのダイヤルを思い浮かべる人は、今ではいないだろう。しかし、モンブランに全てのノウハウを吹き込んだメゾンであるかつてのミネルバは、20世紀初頭、世界を探検するための時計製造を専門としていた。現在のモンブラン1858コレクションは、そんなミネルバの歴史を現代風に蘇らせたものものだ。
そして今回、モンブランはこのコレクションを刷新し、ライムゴールドと呼ばれるモンブラン独自のゴールド合金で製造された時計を発表した。ライムゴールドは18Kゴールド、シルバー、鉄で構成されており、繊細なグリーンの光沢を放ち、ダイヤル上のフィジーグリーンの色合いを引き立てている。
ファースト・インプレッション
1858 スプリットセコンド クロノグラフ リミテッドエディション 18は、二つの面を中心に展開する。外側では、ダイヤルのグリーンのアクセントやケースのグリーンの光沢など、遊び心のある美しさを表現している。一方、内部は素晴らしいの一言に尽きる。ミネルバ、ひいてはモンブランは、素晴らしいムーブメントを作った。
モンブランの時計を堪能するには、その歴史を知る必要がある。1886年に設立されたミネルバは、精密なクロノグラフムーブメントの製造を得意としていた。1923年、ミネルバはブレゲヒゲゼンマイとコラムホイール駆動方式を採用したクロノグラフ、キャリバー13-20を発表した(それは見た目も美しかった)。また、30年代にはストップウォッチ用のキャリバー19-09CHと17-29を製作した。
この2つのムーブメントは、モンブラン 1858 スプリットセコンド クロノグラフ リミテッドエディション 18に搭載されている現代のキャリバー MB M16.31のデザインに影響を与えている。 このキャリバーは、歴史的に見てもモンブランの1858コレクションの主役となっている。見た目にも美しく、様々な仕上げが施されており、世紀末に作られた高級懐中時計ムーブメントのような雰囲気を醸し出しているが、それはこのモデルがそれらをベースに作られたからだ。時計を裏返すと、ケースから飛び出すような立体感がある。18Kゴールドでコーティングされたジャーマンシルバーのブリッジが重なり合い、フィリップス型の巻き上げヒゲゼンマイをきれいに縁取っている。
モンブランは、ミネルバの印象的な時計製造の伝統に根ざしており、それはブランドのコアアイデンティティの一部でもある。しかし、ライムゴールドケースを採用したことで、楽しさや新鮮さが加わった。モンブランが、ミネルバのストイックな伝統だけにこだわらず、ブランドの挑戦を厭わない姿勢を取ったことの表れだ。
1858 スプリットセコンド クロノグラフ リミテッドエディション 18は、モンブランの元ディレクター、ダビデ・セラートの最後の作品だ。彼がブランドを去る前に開発した。現在は新任のマネージング・ディレクター、ローラン・ルカンがシーンをリードし続けている。果たしてライムゴールドが、セラートの一風変わった追記に過ぎないのか、それとも全く新しい方向性を示すものなのか、興味津々といったところだ。
基本情報
ブランド: モンブラン(Montblanc)
モデル名: 1858 スプリットセコンド クロノグラフ リミテッドエディション 18 (1858 Split Second Chronograph Limited Edition 18)
型番: 128085
直径:44mm
厚さ:14.2mm
ケース素材:ライムゴールド、特製の18k合金
文字盤色:サンレイゴールド
防水性能:30m
ストラップ/ブレスレット:グリーンヌバックのアリゲーターレザーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: モンブラン自社製Cal. MB M16.31
機能: 時・分表示、9時位置にスモールセコンド、モノプッシャークロノグラフ(3時位置に30分積算計)
パワーリザーブ: 50時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 25
価格・発売時期
価格: 4万9500ユーロ(時価)
発売:モンブランの公式販売店にて。2021年5月予定
限定: 世界限定18本
詳細についてモンブラン公式サイトへ。