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Watching Movies ニコラス・ケイジ『ナショナル・トレジャー』でロレックスを身につけ独立宣言書を盗む

今週の時計関連映画で、ちょっとした愛国心に浸ってみよう。

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アメリカ独立宣言書の裏には、見えないインクで隠された宝の地図がある - 実際のところはわからないが、ニコラス・ケイジは映画『ナショナル・トレジャー(National Treasure) 』(2004年)で、その存在を信じているようだ。本作ではケイジ演じるベンジャミン・フランクリン・ゲイツが、FBIに監視されるなか、悪者に先を越される前に宝を見つけようと奔走する。彼はアイコニックな時計を身につけて、財宝につながる謎を次々と解き明かしていく。

『ナショナル・トレジャー』でダイアン・クルーガーと並んだニコラス・ケイジとロレックスのサブマリーナー。Photo courtesy: Alamy


注目する理由

 7月4日はアメリカ独立記念日だ。理論的には、この祝日は第2回大陸議会が独立宣言を採択したことを記念するもの。実際には、花火を打ち上げ、ビールを飲み、ホットドッグを焼き、赤/白/青の旗がはためくお祭り騒ぎだ。アメリカの重要な歴史的文書の裏に秘密結社がメッセージを隠していたとは思わないが(我々が知る限り)、『ナショナル・トレジャー』は、独立宣言と、そしてもちろん時計のセレブレーションという意味では、まさにぴったりの映画である。

ベンジャミン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)は『ナショナル・トレジャー』で、堂々とタキシードとサブマリーナーを組み合わせた。Photo courtesy: Alamy

 その筋書きはとても興味深いものだ。ゲイツと相棒のライリー・プール(『ハングオーバー』のジャスティン・バーサ)は、独立宣言書を盗み出す計画を立て、アメリカ中のあらゆる名所を巡る旅に出る。問題は、ゲイツの元相棒であるイアン・ハウ(ショーン・ビーン)が、一歩一歩彼らを追い詰めていくことだ。

『ナショナル・トレジャー』のニコラス・ケイジとジャスティン・バーサ。Photo courtesy: Alamy

 この映画のなかで、ゲイツは誰もが知っている最も有名な時計を身につけている。ロレックスのサブマリーナーだ。ゲイツが着用しているのはサブデイトと呼ばれるもの(サイクロップレンズ付きのデイト表示機能からこの名がついた)。このモデルはRef.16610と思われるが、これは2010年まで20年にわたって活躍したモデルだ。グロスブラックの文字盤、アルミニウム製のベゼル、ホワイトゴールドで縁取られた小さなアプライドマーカーなどが特徴だ。 オリジナルのサブマリーナーは1950年代初頭にダイバーのためのツールとして誕生したが、私のお気に入りモデルのひとつでもある。

ロレックス  サブマリーナー Ref. 16610 - 『ナショナル・トレジャー』でニコラス・ケイジが着用したものの類似モデル。

 ゲイツのようにアメリカ史にとりつかれた主人公なら、もっとアメリカ的なものを選ぶと思いたくなるだろう。初期のハミルトンやタイメックスのようなものだ。しかし、ニコラス・ケイジの映画には、少なくとも一つは頭を悩ませる何かがなくてはならない。


見るべきシーン

 映画の序盤でゲイツは、ダイアン・クルーガー演じる国立公文書館のアビゲイル・チェイス博士と親しくなる。親しくなるというのは、もちろん、アメリカの建国文書の1つを(約束通り)盗み出すことに成功したあと、彼女を誘拐したということだ。彼女は当然ながら懐疑的だが、その文書に隠された秘密のメッセージを自分の目で見てしまう。ゲイツの〝愛国心ある盗賊″チームは、新しい服を買うために、警察の目を逃れて「アーバン・アウトフィッターズ」にやってくる。レジでは宝の手がかりをめぐって会話が弾む。ゲイツは謎を解くために100ドル札が必要となる [01:12:15] 。しかし、レジの店員は簡単には渡してくれない。「このダイバーズウォッチを」とゲイツ。「サブマリーナーといって、これでダイビングをするんだ。かなり価値がある」。そして、時計を現金と交換し(もちろん一時的に)、手がかりを解読していくのである。このシーンでは、レジの女性が時計を確かめる様子が映しだされ、カメラはオイスターブレスレットとクラスプをとらえる。

ベンジャミン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)は『ナショナル・トレジャー』で、ロレックスのサブマリーナーを担保に入れる。スクリーンショット: The Walt Disney Company

 ゲイツはフィラデルフィアでミスを犯し、結局FBIに阻止されてしまう。だが彼にとって幸いなことに、チェイスがゲイツをFBIから引き離すために、敵であるハウとの取引を計画する。ハウの手下と一緒に車に乗ったゲイツは[01:32:56]、チェイスに電話をかけ、彼女はすべてを説明する。かなりタイトなショット(彼は後部座席の真ん中に座っている)で、彼がサブマリーナーをとてもゆるくつけているのがわかる。捉えがたい財宝に近づいていく最中、この時計の光沢のある黒い文字盤、白いマーカー、黒いアルミ製のベゼルが、手首からさがっているのがよく見える。

『ナショナル・トレジャー』でゲイツの手首につけられたロレックスのサブマリーナー。 スクリーンショット: The Walt Disney Company 

『ナショナル・トレジャー』(出演:ニコラス・ケイジ、ショーン・ビーン、ダイアン・クルーガー)は、監督:ジョン・タートルトーブ、小道具:ロバート・グリフォンJr、音楽:トレバー・ラビンが担当。この作品は、Disney +でストリーミング配信されているほか、iTunesやAmazonでレンタルすることができる。ロレックスのサブマリーナーについてはこちらを。