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ダイバーズウォッチの機能には、ある種の限界がある。水深200mに耐えられるものが欲しい? 200ドルのものから2万ドルのものまで、選択肢が多すぎて困ってしまうだろう。そこで今回は1000ドル(10万円※)以下で、この夏、どんなに荒っぽく使っても耐えうる機能を備えた時計を紹介しよう。マティーニグラスから流れる冷えたミストでも、100ファゾムスの驚異的な水圧でも、これらの時計なら大丈夫。そして、あなたの預金残高も大丈夫だ。
※原文の意図を汲みとり、1000ドル=10万円として意訳。正確には、現在の為替レートで換算して11万円以下の価格の時計が掲載されています。
ウニマティック Modello Uno U1-FM
ダイバーズウォッチということを抜きにしても、これは10万円で買える時計の中で最もクールな時計の一つだと思います。さらに言えば、25万円以下で買える最もクールな時計の一つでもあります(それ以上では無理でも)。このイタリアのマイクロブランドは、ここ数年でカルト的な人気を博していますが、その理由はユニークな視点と限定モデルのスマートな展開にあります。そして、僕は彼らが提供しているものを確実に理解できます。たくさんの選択肢がありますが、僕が買うなら完璧にフラットなブラックのベゼルと比較的シンプルなダイヤルを備えた、ブランドの最も特徴的な時計であるU1-FMだと思っています。思わず身を乗り出して見入ってしまうような時計で、僕は見るたびに引かれてしまいます。- スティーブン・プルビレント
ウニマティック Modello Uno U1-FM、 9万1410円 (税込)
ゼロス ソードフィッシュ 40MM SS ブラックサンド
10万円以下で買えるダイバーズウォッチを1本だけ選ぶのは、至難の業だ。1つを決めたら、すぐに別のものが頭に浮かんでくる。日本のブランド(セイコー、シチズン、オリエント)やスウォッチ グループ傘下のブランド(サーティナ、ミドー、ティソ)も好きだが、最終的にここで紹介するブランドは、シンガポール発の小規模な個人経営企業、ゼロスウォッチだ。2年ほど前にゼロスのソードフィッシュ ブラックサンドというダイバーズウォッチを取り上げたが、それ以来、このブランドの評判は高まっている。手ごろな価格のダイバーズウォッチやGMTのラインナップが着実に増えていて、それらはこの価格帯でよく見られるものとは一線を画した大胆なデザインが施されている。このブランドには評価すべき点がたくさんある。少なくとも私にとっては、最近セイコーが高級路線に舵を切ってしまって空いた穴、ゴツくて楽しい手ごろな価格のダイバーズウォッチの穴を、ゼロスが埋めてくれたと言っても過言ではない。ソードフィッシュはとっくに完売しているが、ゼロスのサイトを覗いてみることをおすすめしたい。- ローガン・ベイカー
ゼロス ソードフィッシュ 40MM SS ブラックサンド、 349ドル(約3万8000円)
サーチナ DS PH200M
現代のダイバーズウォッチに関して、これ以上コスパのいいものはないと思う。サーチナのDS PH200Mは、オメガのシーマスターと同じような魅力をもち、さらに海底探査とのつながりを考えればそれ以上の価値があると思うが、価格はずっと安いのだ。内部には、80時間のパワーリザーブとニヴァクロン製ヒゲゼンマイを備えたパワーマチック80.611が搭載されている。セラミック製のベゼルもよくできていて、DS PH200Mはゴールドをモダンなダイバーズウォッチのデザインに心地よく、魅力的に取り入れている。これが10万円以下で手に入るのだ。セイコーはダイバーズウォッチの価値を考える上で常に私の中で絶対的基準だったが、この10万円以下のスイス製の競合モデルは、このカテゴリーでは誰もが一目置く存在となった。- コール・ペニントン
サーチナ DS PH200M、980ドル(約10万8000円)
セイコー プロスペックス “モンスター” SBDY035
10万円以下のダイバーズウォッチ市場は、今、最も勢いのある市場だ。ブランドはより冒険的なデザインを取り入れ、ヴィンテージやヘリテージにインスパイアされたデザインはあまり見られなくなった。私がセイコーのモンスター SBDY035を選んだのは、個性的なデザインだったからだ。低価格帯のダイバーズウォッチが氾濫する中、セイコーはモンスターシリーズで王道から外れたニッチな分野を開拓してきた。カルトクラシックであると同時に、高性能で、堅牢、海中での使用に耐えうるダイバーズウォッチでもある。5万7200円という価格は、まさに“バリュー”と言えるだろう。- ダニー・ミルトン
セイコー プロスペックス “モンスター” SBDY035、 5万7200円(税込)
ハリオス フェアウィンド
ダニーにセイコーをとられたので(そして私が現在気に入っているセイコーのダイバーズは10万以下ではない)、私はカナダを代表する10万円以下の大好きなブランド、ハリオスを紹介しよう。ブルーリングからシーフォース、デルフィンから新製品のフェアウィンドまで、このブランドは個性的で楽しく、よくできたダイバーズウォッチを作るコツを知っているようだ。現在生産中のフェアウィンドは、39mmのスティール製ダイバーズウォッチで、厚さ12.4mm(風防を含む)、ラグからラグまでは48mmだ。ねじ込み式リューズ、逆回転防止ベゼル(SS製またはサファイア製、さらに12時間トラベルベゼルも選択可能)、200m防水など、現在販売されているマイクロブランドのオールスターの中でも優れた存在だと言える。また、775ドルと言う価格で、クラスプのボタンにプッシュボタン式のマイクロアジャストを組み込んだ、なかなか優れたフラットリンクSSブレスレットを手に入れることができる。ブルーまたはグレーのダイヤルをもつフェアウィンドは、シーフォースのハンサムな進化形であり、ハリオス社のよく考えられた価格も手ごろなダイバーズウォッチを作る能力がさらに高まったと思わせるものだ。さあ、ドックから飛び降んでみよう。 - ジェームズ・ステイシー
ハリオス フェアウィンド、775ドル(約8万5000円)
ドクサ SUB 200
ダイバーズウォッチは、10万円(税抜)以下で買える手ごろでよくできたものがたくさんある。しかし、ETA社のムーブメントを搭載したスイスの老舗ブランドとなると、かなり絞られてくる。また、ブレスレットにもこだわりたいという人には、さらに厳しい条件が待っている。その上、部屋の隅から見てもひと目でわかるような個性的なダイバーズウォッチが欲しいという人は、私のようにオレンジ(プロフェッショナル)のダイヤルをもつドクサのSUB 200に目が行くかもしれない。オレンジ色のドクサは何年も前から欲しいと思っていた。その間、いくつかの新しい時計やヴィンテージの時計も検討してきたが、SUB 200を見てこれで間違いないと思ったのだ。- ジョン・ビューズ
ドクサ SUB 200、990ドル(約10万9000円)