新しいウィークエンドコラムへようこそ。このコラムは、1週間日々の暮らしに忙殺され、時計に関するさまざまな情報を得ることができなかった人たちのためのキャッチアップセッションであり、同時にまだ満足できていない熱心な友人のための追加情報でもあると思って欲しい。また、“ニューウォッチ・アラート(New Watch Alert)”では過去1週間に発売された時計を、“見逃した方のために(In Case You Missed It)”ではもう一度見るべきお気に入りの時計を、“カルチャー・オブ・タイム(Culture of Time)”ではHODINKEEコミュニティ外からの興味深い記事を、そして“ザ・カンバセーション(The Conversation)”では皆様からのコメントへの返答をお届けする。土曜日の朝、コーヒーを片手に、ぜひご覧いただきたい。
LVMHウォッチウィークが終わったのも束の間、あっという間に週末だ。ブルガリ、ウブロ、タグ・ホイヤー、ゼニスの時計が、シンガポールで開催された見本市で次々と発表された。一方、ダニエル・クレイグは、2023年になってもムーンウォッチが健在であることを思い出させてくれた。さらにポルシェデザインの最新作も紹介し、アラン・シルベスタイン、クリストファー・ウォード、ブランパンのコレクターズガイドなど、バラエティに富んだ内容で1週間を締めくくった。
ニューウォッチ・アラート(New Watch Alert)
我らがシニアライターのサラ・ミラーほど、自社製Cal.473を搭載した最新のオリス ビッグクラウンについての深い考察をまとめた記事を書いている人間はいない。これ以上のネタバレはしないので、ぜひご自身の目で記事をチェックしてみて欲しい。
シニアライターのジェームズ・ステイシーは、今年のGPアイスレースにはおそらく参加しないが(残念、ジェームズ)、2023年の最もクールな新作のひとつをハンズオンする機会を得た。非常に豪華な写真と素敵な言葉も満載の、彼の最新レビューをお見逃しなく。
SAXEMとは何かを知りたいと思っているなら、サラ・ミラーがこの新年で最も素晴らしい紹介記事として、ワイルドで目の覚めるようなイエローのウブロを紹介する最高の記事を提供しているので、もう探す必要はない。この記事はLVMHウォッチウィーク記事のラインナップの一部にすぎないので、記事を読み終えたら、ほかの記事もチェックしてみて欲しい。
見逃した方のために(In Case You Missed It)
新年最初のビジネスニュースでは、マーク・カウズラリッチがロレックスの最近の値上げの背後にあるデータを深く掘り下げ、ロレックスの経済性の過去、現在、未来を探っている。ロレックスのスティール製スポーツウォッチのキャンセル待ちをされている方は、この週末に絶対に読んでおきたい記事だ。
シニアエディターのダニー・ミルトンがこの記事の冒頭で指摘しているように、“ムーンスウォッチ・ネバー・ダイ”である。そして、我々は何度もこの時計を取り上げ、文化的な現象と正しく位置づけてきたが、007が正装でミッション トゥ ネプチューンを身につけるとは誰も予想していなかったといってよいだろう。
先日公開されたばかりの記事だが、特にすべての記事が100万語にも及ぶ長尺だった(今も健在!)かつてのHODINKEEを懐かしでいる方々のために、改めて共有しなければならないと思っている。ヴィンテージのエキスパート、トニー・トライナが、フィフティ ファゾムスのすべてを紹介する。座り心地のいい場所で楽しんで欲しい。
カルチャー・オブ・タイム(Culture of Time)
これは、時計を売ろうとしているかどうか、また単にオークションや保険の観点から、そのようなプロセスがどう行われるのかに興味があるかどうかにかかわらず、多くの人が抱く疑問だと思う。幸運なことに、HODINKEEには素晴らしい同僚がいる。保険部門のディレクターであるマーク・ハヤール(Marc Hajjar)は、最近プラットホーム(Platform)と対談し、彼の長年の知識を生かしながら、一般には謎に包まれたテーマであると考えられていることについて、難しい質問に答えた。マークへのインタビューは、プラットホームでご覧いただける。
ザ・カンバセーション(The Conversation)
コメント: 1. これは本当にクールなサプライズだ。ジェームズ・ボンドは、私の最も好きな架空の人物のひとりなのだ(バットマンやインディ・ジョーンズの次に)。この時計に関して、私はスウォッチブランドに無関心だが、オメガとのコラボはかなりクールだ。しかもダニエル・クレイグが着けていたので、今度買ってみようかなと思っている。
2. この時計についてすべて語られたと思うたびに、次のムーンスウォッチの記事が現れる。😞."
レスポンス: このふたつのコメント以上に、素晴らしいものがあるだろうか? コインの表と裏みたいなものだ。そして、この話自体が、ムーンスウォッチが示し始めたことの核心をついており、なぜクレイグが先日のナショナル・ボード・オブ・レビュー賞でこの時計を着けているところを目撃されたのか、その理由にもなっている。260ドル(税込3万3550円)という価格は、数千ドルの時計に慣れていない人にとっては十分高価であり、また、気まぐれに手に取るのに十分安価な価格帯に位置している。このコメンテーターのように無関心から一転して熱狂へと変わった様子は、ムーンスウォッチは既知の世界を駆け巡っていることを物語っている。さて、このコメントと、クレイグがこの時計を身につけたことと、HODINKEEでムーンスウォッチを取り上げ続けている事実を嘆くコメントは対照的だ。現時点では、この時計は無視できない存在であり、その過剰な盛り上がりはまだまだ収まりそうない。最終的には、ジェームズ・ボンドがムーンスウォッチに新しい風を吹き込んでくれたことに感謝したい。
Lead image courtesy of Kasia Milton