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我々が知っていること
予想どおり、タグ・ホイヤーは先週末に開催されたモナコ・グランプリと呼ばれるヨットパーティを祝うために、新しいバージョンのモナコクロノグラフを発表した(と、嫉妬しながら書いている)。アーカイブが親切に思い出させてくれたように、これは昨年スケルトン化されたモナコのバリエーションであり、オリジナルの前衛的なクロノグラフにしては少し控えめである。
新しいモナコは、ダークブルーのスケルトンダイヤルとブラックDLCコーティングされたグレード2のチタンケースを持ち、直径39mm、ラグからラグまで47mmである。今回はアクセントにイエローの彩りを添えている。ダイヤルはサンドブラスト加工されたブルーであるが、その下にホイヤーのCal.02 クロノグラフが見えるよう、スケルトナイズが施されている。またストラップにはスポーティなブルーのカーフスキンとレザーを組み合わせている。
ホイヤーのCal.02はサファイア製の裏蓋を通しても見ることができる。これはコラムホイールと垂直クラッチを備えたクロノグラフで、2万8800振動/時で時を刻み、約80時間のパワーリザーブを持つ堅実なスペックを誇る。インダストリアルな仕上げはあまり目を引かないが、クロノグラフのメカニズムのオン/オフスイッチであるコラムホイールが動作する様子を見るのはいつも楽しい。とはいえ、141万3500円のモナコよりも86万3500円(ともに税込)のカレラ グラスボックスのほうが価値があるように感じる。しかしモナコはタグ・ホイヤーのカタログ内で異なる何かを象徴する存在となった。私はブランドのなかでもクラシックなカレラのほうに偏っているが、結局のところ、その名前にふさわしくアヴァンギャルドなものを取り入れる余地もあると思う。
我々の考え
これは基本的に、昨年紹介したスケルトンモナコのカラーバリエーションである。当時マライカ(・クロフォード)が言っていたように、モナコは決して扱いやすい時計ではなかった。大きくて正方形で、シドニーのオペラハウスよりも多くの鋭角を持っている。さらにスケルトナイズとなればさらに大きな印象を与える。ひとつの客観的な批評として、この価格ならグレード5のチタンを期待するかもしれないが、DLCコーティングが施されているためか実際にはあまり気にならない。スケルトンモナコは非常にモナコらしい時計であり、特にメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日、アメリカの祝日)の週末を迎えるいま、私の中西部の感性には合わないと感じる。感性を害するというわけではないが、この時計はモナコ、特にグランプリの週末という特別な時期と場所のためにあるような時計なのだ。
しかし以前にも書いたことがあると思う(あるいはこのサイトの誰かが書いたかもしれない)が、モナコは常に、少し先進的な時計であり、スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)のような未来を見据えた人々のためのものだった。タグがモナコでこのアイデアを続けているのは喜ばしいことである。すべての時計が、ときにはスケルトン化のアイデアにさえ驚くような、保守的で退屈なカレラである必要はない。
基本情報
ブランド: TAG Heuer
モデル名: モナコ クロノグラフ(Monaco Chronograph)
型番: CBL2188.FT6261
直径: 39mm
厚さ: 15.2mm
ラグからラグまで: 47.4mm
ケース素材: グレード2チタン(ブラックDLCコーティング)
文字盤: ダークブルースケルトン(サンドブラスト加工)
インデックス: ホワイトスーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: エンボス加工されたブルーのカーフスキンレザーとラバーストラップ、プッシュボタン式フォールディングバックル
ムーブメント情報
キャリバー: ホイヤー02(TH20-00)
機能: 時・分・スモールセコンド、日付表示、クロノグラフ(4分の1秒計、30分計、12時間計)
直径: 32mm
パワーリザーブ: 約80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 33
価格 & 発売時期
価格: 141万3500円(税込)
発売時期: 2024年5月発売予定
限定: なし