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我々が知っていること
モナコほどドライビングの代名詞といえる時計はない。タグ・ホイヤーはこれを“究極のドライバーズウォッチ”としている(当然だね)。誇張しすぎかもしれないが、アイコンであることは間違いない。しかし正方形のモナコのような象徴的な形から、少し手を加えるにはどうすればいいだろうか? だがタグ・ホイヤーはアイデアには事欠かない。ブランドが最近リリースしたスケルトンは、タグのなかでも思い切ったデザインの部類に入るが、最も読みやすい時計とは言えない。でも“ナイトドライバー”がそれを変えた。
ポリッシュ&ブラシ仕上げされたブラックDLCグレード5チタンのケースを持つ、新しいモナコ クロノグラフ ナイトドライバーは精悍なデザインで、私が長年愛用してきたヴィンテージクロノグラフの“ダークロード”をほうふつとさせる。その時計は昨年、モダンなテイストを加えて復活を果たした。しかし夜間のドライブでもさらに視認性を高めるために、新作には夜光塗料を塗布した文字盤を採用している。昼間はアンスラサイト、グレー、オパライングレイン仕上げをした“正方形文字盤のなかに円”を描いた、ツーピースダイヤル構造を堪能できる。そして夜になると、文字盤の中央にあるグレーの“円”は暗くなり、文字盤の夜光部分や夜光針とのコントラストが際立つ。
内部にはブランドの定番となった自動巻きムーブメント、Cal.ホイヤー02を搭載する。厚さは39mm×14.7mmとやや厚めだが、主力製品であることには違いない。なぜ特別な注目を集めるているのかについては、すでに説明している。本機はシリアルナンバー入りの600本限定モデルとして、ブティック、正規販売店およびタグ・ホイヤーの公式ECサイトから119万3500円(税込)で購入できる。
我々の考え
“ダークロード”は、私のお気に入りのヴィンテージウォッチのひとつであることは以前述べた。タグ・ホイヤーは昨年、かなり完璧に近い復刻モデルを出したが、ローズゴールドのインデックスが私にはあまり合わなかった。しかしブランドがダークケースの時計を発表するたびに、聞き耳を立ててしまう。これは“ダークロード”ではないが、これ自体はかなりクールなリリースだと思っている。
グレード5のチタンケースは、モナコのクロノグラフとしては初めてでかなりいい感じだが、目を引く夜光ダイヤルの影に隠れてしまったような気がする。夜光ダイヤルのブームがどこから始まったのか定かではないが、シチズンからA.ランゲ&ゾーネまで、誰もが独自のバージョンを作っているため、タグ・ホイヤーもモナコに夜光ダイヤルを採用するときが来たようだ。この夜光を機能させるべく、文字盤の薄いグレーの部分が夜光素材によって少しテクスチャー加工されていることにお気づきだろうか。それにより少しおもしろいルックスになっている。
119万3500円(税込)という価格は高そうに見える。でもブラックアウトに塗られたクルマに乗せて走らせることには興味がある。今なぜか、黒いランボルギーニ・ディアブロが頭に浮かんでいる。
基本情報
ブランド: タグ・ホイヤー(TAG Heuer)
モデル名: モナコ クロノグラフ ナイトドライバー(Monaco Chronograph Night Driver)
型番: CBL2181.FC651
直径: 39mm
厚さ: 14.7mm
ケース素材: ブラックDLCグレード5チタン(ポリッシュ、ファインブラシ仕上げ)
文字盤: アンスラサイト&グレーオパライン&グレイン、ブルーの夜光塗料付きアウターダイヤル
インデックス: ブラックゴールドメッキ
夜光: ブルーのスーパールミノバ®を施したブラックゴールドメッキの時分針
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラックのパーフォレイテッドカーフスキンストラップ、ライトグレーのステッチ、ブラックDLCグレード5チタニウム製フォールディングクラスプ、ダブルセーフティープッシュボタン付き
ムーブメント情報
キャリバー: ホイヤー02
機能: 時・分・スモールセコンド、日付表示、クロノグラフ(4分の1秒計、30分計、12時間計)
直径: 31mm
厚さ: 6.9mm
パワーリザーブ: 約80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 33
価格 & 発売時期
価格: 119万3500円(税込)
発売時期: すぐに。タグ・ホイヤーのブティック、正規販売店、およびタグ・ホイヤーのECサイトで購入可能
限定: 世界限定600本、個々に刻印
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