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我々が知っていること
ブルガリは、1990年代にインスパイアされた“アルミニウム”のラインナップにアップデートを加え、今夏に向けて3本の新作を発表した。
まずはアルミニウム クロノグラフから始めよう。同モデルはより洗練されたオールブラックで新たにデザインされ、しかも新型ムーブメントであるCal.BVL381を搭載している。これはもともとアルミニウムとラバーのトリオとして2020年に復刻されたクラシックなブラック&ホワイトのクロノをベースにしているが、こちらのモデルには新しい機械式自動巻きムーブメントのBVL381が搭載されているのだ。どちらのモデルも直径がひとまわりほど大きくなり、40mmから41mmのケースへと変更している。
このクロノグラフには、アルミニウムでできたケース(当たり前か)にチタンの裏蓋を備え、さらに耐久性と耐傷性を高めるためのDLC処理を施している。また針とインデックスには夜光塗料を使用し、100mまでの防水機能も完備。つまり基本的にはベースジャンピング(パラシュートを使って降下するスポーツ)からラフティング、それからナイトクラブへの携行まで、どんなことでも安心して行うことができるということだ。
そしてこれも当たり前だが、どちらの時計にもダブルロゴが入ったブラックラバーベゼルに、アルミニウム製のリンクが入った独自のブラックラバーストラップ、さらにアルミニウムのピンバックルを備えている。
夏の海岸沿いで行われるあらゆるスポーティなニーズや、ブルーマングループフェチにはたまらないブルーカプリのエディションは、Cal.BVL130を搭載したクロノグラフとCal.BVL77を搭載した時刻表示のみのバージョンの計2種類で展開。どちらも従来のアルミニウム製モデルから引き継がれた既存キャリバーを搭載している。新型カプリは各1000本のみの限定品であり、裏蓋にはカプリ島のファラリオーニを描いたエングレービングを施しているため、地中海にロマンを感じている方や、都会の生活に戻ってもネグローニに酔いしれるようなリラックスした夏を思い起こさせる記念アイテムが欲しいという方におすすめしたい。
ブルーのソロテンポとクロノグラフはともに直径40mmで、クロノの素材スペックとカラーリングは(既存の)白黒モデルとほぼ同様だが、ケースサイズが1mmほど小さくなっている。カプリ ソロテンポモデルは、非常に鮮明なグラデーションブルーの文字盤を備え、そこにより多くのスペースを確保した日付窓を採用している。
そしてテニスの愛好家向け、あるいはグリーンカラーが好きな私のような人のためのグリーン マッチポイント エディションで、ブルガリは最後の夏を飾る。この時計(こちらもCal.BVL77を搭載)は800本の限定生産で、ベルクロストラップとレフティー用リューズ位置の採用により、コート内でもコート外でも着用することが想定されている。ホワイトの文字盤に施されたグリーンの夜光針と、各インデックスの上にあるテニスイエローのドットの夜光が、デザインのアクセントになっている。
我々の考え
ブルガリについて考えると、セルペンティやヴィンテージのモネーテ、マルチカラーのカボションジュエリーを散りばめたハイジュエリーのネックレスをすぐに思い浮かべる。頭のなかが真っすぐスポーティにいかないのだ。しかしこれらの新作モデルは本当に楽しくて、簡単につけられる。しかも1990年代のスポーティなノスタルジーが存在しつつも、完璧に最先端を走っている。
ブルガリは今、しっかりと自信を持って過去のヒット作を再パッケージ化しようとする流れにある。しかしオクト フィニッシモのように技術的な側面でよりシリアスなことをやっていることを考えると、この流れはまったく問題なく成功していると感じる。私の頭のなかにある、いくつかの層を重ねて作ったブルガリのレイヤーケーキは、各層が釘付けになっているということだ。レイヤーのベースにはスポーティで手ごろなブルガリ・ブルガリを、ミドルレイヤーにはシリアスで洗練されたオクト フィニッシモを挟み、そしてトップレイヤーには滴るほどダイヤモンドを用いたハイジュエリーウォッチがキラキラと光輝いている。この各レイヤーは、自分の個人的な希望やニーズに応じて自由に組み替えることが可能だ。
Cal.BVL130をアップデートした新しいブラッククロノはとてもクールだが、私はオールブラックのスタイルを着こなすことができる人間にはなれない。もし(黒をこよなく愛する)ミシェル・ラミー(Michèle Lamy)氏のように、頭からつま先までリックオウエンスを着こなせるならそうしたいし、そしてその上に新しいオールブラックのブルガリ クロノを合わせるのだ。ただ私は偏愛家といっていいほどのモア・イズ・モア(多ければ多いほどいい)派に属していて、マルチカラーは私の友達である。だからマッチポイント グリーンが、今の私にはとても魅力的に映るのだ。
基本情報
ブランド: ブルガリ(Bvlgari)
モデル名: ブルガリ アルミニウム クロノグラフ(Bvlgari Aluminium Chronograph)、ブルガリ アルミニウム カプリ 限定モデル(Bvlgari Aluminium Capri Chronograph)、ブルガリ アルミニウム マッチポイント 限定モデル(Bvlgari Aluminium Match Point Edition)
型番: 103722(ブルガリ アルミニウム クロノグラフ ホワイト)、103868(ブルガリ アルミニウム クロノグラフ ブラック)、103844(ブルガリ アルミニウム カプリ 限定モデル クロノグラフ)、103815(ブルガリ アルミニウム カプリ 限定モデル)、103854(ブルガリ アルミニウム マッチポイント 限定モデル)
直径: 41mm(ブルガリ アルミニウム クロノグラフ)、40mm(ブルガリ アルミニウム カプリ 限定モデル、ブルガリ アルミニウム マッチポイント 限定モデル)
厚さ: 11.1mm(クロノグラフ)、9.4mm(3針)
ケース素材: アルミニウム
文字盤: ホワイト、ブラック、ブルーグラデーション
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラックラバーストラップにアルミニウムリンクとピンバックル/ブルーラバーストラップにアルミニウムリンクとピンバックル/ベルクロ式グリーンラバーストラップにアルミニウムリンク
ムーブメント情報
キャリバー: BVL381、BVL130(ともにクロノグラフ)/BVL77(3針)
機能: クロノグラフ...時・分・センターセコンド、4時30分位置位置に日付表示、クロノグラフ(6時位置に12時間積算計、9時位置に30分積算計)/3針...時・分・センターセコンド、3時位置に日付表示
パワーリザーブ: それぞれ約42時間
巻き上げ方式: それぞれ自動巻き
振動数: それぞれ2万8800振動/時
石数: 3針...25/クロノグラフ...37
価格 & 発売時期
価格: アルミニウム クロノグラフが各63万8000円、ブルガリ アルミニウム カプリ 限定モデル クロノグラフが66万円、ブルガリ アルミニウム カプリ 限定モデルが45万6500円、ブルガリ アルミニウム マッチポイント 限定モデルが45万6500円(すべて税込)
発売時期: ブルガリ アルミニウム クロノグラフ ブラックは2023年6月、ホワイトは9月予定、ブルガリ アルミニウム カプリ 限定モデルはともに2023年5月予定、ブルガリ アルミニウム マッチポイント 限定モデルは2023年7月予定
限定: ブルガリ アルミニウム クロノグラフは通常ライン、ブルガリ アルミニウム カプリ 限定モデルは各1000本、ブルガリ アルミニウム マッチポイント 限定モデルは800本
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