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我々が知っていること
昨年、タグ・ホイヤーがカレラ グラスボックスを発表したとき、ひとつだけはっきりしたことがあった。W&W 2023後の最初の進化は、アイコニックなカラーコンビネーションを持つスキッパーの発表だった。今年のLVMHウォッチウィークでは、左側に日付窓を備えたダートが新しいグリーンの文字盤とともに登場した。そして今、このまったく新しいパンダダイヤルのタグ・ホイヤー カレラ グラスボックスによって、さらなる進化が何であるかが判明した。
表面的には、我々が知っているカレラと同じく、この新しいフォーマットのモデルだ。ブルーダイヤルの兄弟機と同様に、6時位置に縁なしのスモールセコンド表示を含む3つのレジスターを備え、そのなかに日付がきちんと組み込まれている。コントラストと視認性という点で、この新しいモデルは、伝説的なホイヤーの7753 SNからインスピレーションを得つつ、昨年発表されたカレラのブラックダイヤル、逆パンダモデルを参考にしている。このリファレンス番号のSNは、シルバーとノワール、またはシルバーとブラックを意味し、このモデルの主なデザイン的特徴となっている。
ヴィンテージとモダンをバランスよく融合させたこのモデルには、最高の視認性が備わっている。ほかのグラスボックスと同じように傾斜したタキメータースケールを備えていて、シルバー文字盤に映える対照的なブラックが採用された。3時と9時位置に配されたブラックのアズール仕上げのサブレジスターは、全体に見事に調和している。さらに、サブレジスターの針とミニッツトラックに施された赤い装飾が、コントラストと視認性を高め、レーシングトラックのような雰囲気を醸し出している。
しかし、このヴィンテージにインスパイアされた不思議なモデルはそれだけではない。文字盤から目を離すと、ステンレススティールのブレスレットが目に飛び込んでくる。全面サテン仕上げが施され、このシルバー文字盤クロノにほかのコレクションとはまったく異なる表情を与えている。価格は83万6000円(税込)で、今月発売予定だ。
我々の考え
パンダダイヤルが嫌いな人はいないだろう。どんなブランドでもこの仕様の文字盤を作ることはできるが、タグ・ホイヤーほど重要な形でパンダダイヤルを作ることができるヘリテージとアーカイブを持つブランドはほとんどない。しかし、グラスボックスのフォーマットでリリースされた最近のスキッパーやダートといったさまざまなモデルを見るにつれて、私はタグ・ホイヤーがもはや復刻ビジネスではなく、インスピレーションビジネスを行っているという事実に特別な注意を払っている。つまり、文字盤にホイヤーロゴはもうないのだ。これらはタグ・ホイヤーであるということであり、忠実な復刻はもうなく、ブランドの深い遺産を思慮深く現代風にアレンジしているということである。
そう考えると、グレーとブラックの配色を施したこの新しいカレラ グラスボックスは、歴史的な影響を一切感じさせないデザインのよさで成功を収めていると言える。現代の買い手に語りかけるようにモダンでありながら、時代を超越したデザイン要素を取り入れているのだ。
個人的には傾斜したタキメーター表示が黒で統一されているのも気に入っている。中央のサブレジスターに視線が集まるし、ブラックのエレメントが非常に読みやすく、使いやすいクロノグラフになっているからだ。オリジナルの7753SNはシンプルな時計で、パンダのデザインがポップな印象を与えていた。このモデルはより複雑でありながら、どこかシンプルに感じられる。私が最も楽しみにしているのは、このモデルを装着し、新しいブレスレットがパッケージの一部としてどのように感じられるかを見ることだ。このモデルについては、またショーのあいだにご紹介したい。
基本情報
ブランド: タグ・ホイヤー(TAG Heuer)
モデル名: カレラ グラスボックス(Carrera Glassbox)
型番: CBS2216.BA0041
直径: 39mm
厚さ: 13.86mm
ケース素材: スティール
文字盤色: シルバー
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: SSブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: TH20-00
機能: 時、分、秒、日付、クロノグラフ
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
価格 & 発売時期
価格: 83万6000円(税込)
発売時期: 2024年4月
限定: なし
詳細はタグ・ホイヤー公式サイトへ。