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Introducing タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ レーシンググリーン 限定モデル

英国モータースポーツをオマージュしたカラーリングだ。

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我々が知っていること

昨年、タグ・ホイヤーはフランスのリバリーカラー(レーシングカラー、チームカラー)にオマージュを捧げたモナコ クロノグラフ レーシングブルー 限定モデルを発表したが、今年はイギリスにおいて象徴的なレーシンググリーンが採用された。リバリーカラーの使用について簡単におさらいすると、20世紀初頭から1960年代にかけて、レーシングドライバーたちは国ごとのリバリーカラーで競い合っていた。イタリアはもちろん赤、ドイツは白や銀、フランスは青を使用していた。そしてイギリスが緑を使用するきっかけとなったのは、1902年のゴードン・ベネット・カップ(Gordon Bennett Cup)で、セルウィン・エッジ(Selwyn Edge)がイギリス代表として優勝した際に、国の車両を区別するために緑が選ばれたことに由来する。緑色は時代とともにその色調が変化してきたものの、今なおブリティッシュレーシングの象徴として認識されている。“ブリティッシュレーシンググリーン”という概念は、特定の緑色を連想させる用語として、さまざまな産業で頻繁に使われるほどのアイコニックなカラーなのだ。今年タグ・ホイヤーはこのカラーと、歴史的なブリティッシュレーシングカーに見られる白と黄色のアクセントにインスパイアされた新しいモナコを、満を持して発表した。

dial up close

 シルバーのサンレイ仕上げが施された文字盤には、ブランドが“グリーンオパーリン”と称する鮮やかなサブダイヤルが配置されている。アワートラックにはライトグリーンのスーパールミノバが施され、クロノグラフ秒針と12時位置のバトン型インデックスには黄色のラッカーが塗布されている。6時位置にはデイト表示窓があり、ポリッシュ仕上げのシルバーの時・分針がダイヤル全体を引き締めている。

 昨年のレーシングブルー 限定モデルと同様に、このモデルは39mm径のグレード2チタンケースに全面サンドブラスト加工が施されており、面取りされたドーム型のサファイアクリスタル風防とサファイアクリスタルのケースバックが装備されている。ラグからラグまでの長さは47.4mm、厚さは14.35mmと大型のスクエアケースであり、ほかのモナコモデルと同様のサイズ感だ。防水性能は100mを誇り、レーシング仕様でパンチングが施されたグリーンカーフストラップとチタン製のデプロワイヤントバックルが付属している。

monaco side profile

 1969年のオリジナルバージョンへのオマージュとして、ケースの9時位置にリューズが配置されている。内部にはタグ・ホイヤーの信頼性の高いキャリバー11が搭載されており、これはセリタのSW-300をベースにデュボア・デプラ製のクロノグラフ用モジュールを組み合わせたムーブメントである。

monaco caseback shot

 タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ レーシンググリーンは1000本限定となっており、ケースバックには“One of 1000”と刻印されている。現在発売中で、価格は130万3500円(税込)である。


我々の考え

モナコはすべての人の好みに合う時計ではないかもしれないが、この時計が持つ歴史や文化的な意義を否定することはできない。タグ・ホイヤーがモナココレクションの歴史に深く敬意を払いながら、必ずしもオリジナルを忠実に復刻しただけではないモデルを引き続き展開しているのは喜ばしいことだ。サンドブラスト加工が施されたチタンケースは従来の限定モデルとの素晴らしい区別要素であり、またほかのモナコには多く見られる赤がこのカラーバリエーションには一切使われていない点も注目に値する。個人的には、この色の組み合わせは非常によくまとまっていると思う。昨年のフランスエディションに見られた青と黄色のコントラストよりも、このグリーンとイエローの組み合わせのほうがしっくりくるように感じる。グリーンとイエローがセットになることでどこか20世紀中ごろのネオンサインのようなユニークな雰囲気を醸し出していて、遊び心がありながらもインダイヤルの落ち着いたグリーンのおかげで控えめな印象を持つ。

 この時計がチタン製であることは確かだが、130万3500円(税込)という価格がその価値に見合うかどうかは最終的には購入者次第である。私は新しいカレラ グラスボックスの大ファンであり、そのクロノグラフがおおむね40万円ほど安く、自社製のクロノグラフムーブメントを搭載していることを考えると、このモナコをすすめるのは少々難しいかもしれない。ただしモナコのストーリーやアイコニックなケース形状に魅力を感じるなら話は別だ。加えてこのモナコの新バージョンは素晴らしいルックスをしている。特にグリーンが好きな私としては、このモデルがラインナップのなかで最も身につけたいモナコであることは間違いない。確かにこれはカラーバリエーションの変更に過ぎないかもしれないが、非常に洗練された仕上がりとなっていることは確かだ。


基本情報

ブランド: タグ・ホイヤー(TAG Heuer)
モデル名: モナコ クロノグラフ レーシンググリーン 限定モデル
型番: CAW218E.FC6565

直径: 39mm(ラグからラグまでは47.4mm)
厚さ: 14.35mm
ケース素材: グレード2チタン(サンドブラスト仕上げ)
文字盤色: サンレイが施されたシルバーダイヤルにグリーンのサブダイヤルとイエローのアクセント
インデックス: ポリッシュが施されたアプライドインデックス
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: チタン製フォールディングクラスプが付いたグリーンのカーフスキン


ムーブメント情報

キャリバー: タグ・ホイヤー自社製キャリバー11
機能: 時・分・秒表示、デイト表示、クロノグラフ
パワーリザーブ: 40時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 59


価格 & 発売時期
monaco front

価格: 130万3500円(税込)
発売時期: 発売中
限定: 1000本限定

詳細はタグ・ホイヤーのウェブサイトをチェック。