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Introducing ヴァンガード オーブ ピンク セラミックが登場(編集部撮り下ろし)

リテーラーであるMaterial Good向けに25本限定で製造されたこのモデルは、オーブを淡いセラミックで彩っている。

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Photos by TanTan Wang


我々が知っていること

インダストリアルな美意識を備えたオートオルロジュリーの分野で、積極的な存在感を示している若きブランドがあるとすれば、それはヴァンガードだろう。昨年、マーク・カウズラリッチがこのブランドの創業秘話を紹介し、高級時計製造における豊富な実績を持つチームについて詳しく取り上げた。そして今回、我々が取り上げるのはブランドのセカンドモデルであるピンクセラミックを纏ったオーブの最新作だ。

Vanguart Orb Pink Ceramic
Vanguart Orb Pink Ceramic Case Side
Vanguart Orb Pink Ceramic Crown

 このモデルがこの分野でユニークな存在であることは間違いない。それはピンクというカラーリングもさることながら、リテーラーのMaterial Goodとのコラボレーションによる25本限定モデルであるという点も大きい。Material Goodのヨニ・ベン=イェフダ(Yoni Ben-Yehuda)氏が、自社の販売網を通じてこの新進ブランドを大々的にプロモーションしていることを考えれば、ヴァンガード オーブ ピンク セラミックがこのリテーラー限定で販売されるのも驚くことではないだろう。

 もともとはブラックとシルバーのアグレッシブなモデルだったが、ここでは直径41mm×厚さ10.5mmのチタンケースにカラーセラミックを取り入れることで、パウダリーピンクの色合いにトーンダウンしている。このセラミックはケース側面に加え、リューズ内のファンクションセレクタープッシャー(これについては後述する)にも採用されている。このアクセントは、オープンワークのダイヤルにも及んでいるが、これはダイヤルというよりは、フライングトゥールビヨンを全面的に見せるための立体的な都市構造のようだ。スケルトン加工され、先端に夜光塗料が塗布された針が、そのすべての上に配置されている。

Vanguart Orb Pink Ceramic Function Selector
Vanguart Orb Pink Ceramic  Wristshot
Vanguart Orb Pink Ceramic Flying Tourbillon

 もっとも、オーブの厳密な使命は時刻を告げることではないのかもしれないが、外装のセラミックと色味や質感を合わせたピンクのリング状パーツのあいだには、美しく装飾されたミニッツトラックが配されている。これらのリング状パーツはフランジと露出したペリフェラルローターであり、後者にはブリリアントカットのダイヤモンドが埋め込まれ、視覚的な華やかさを添えている。これは時計の自動巻きモードでは自由に回転するが、手巻きモードではロックすることができる。理由は、できるからとでも言うべきだろうか。12時位置には宙に浮いたような大きな香箱があり、その真上にはファンクションセレクター表示が見事に統合されている。リューズ内のセラミック製ボタンを押すたびに、モードは自動巻き、手巻き、そしてリューズを回して時刻を合わせることができる3つ目のモードのあいだで切り替わる。

 キャリバーをさらに詳しく見てみると、2万1600振動/時のトゥールビヨンキャリッジに加え、メインプレート、ブリッジがすべてグレード5チタンで製造されていることがわかる。これは機械加工と仕上げ(特にこの場合は手作業)がきわめて難しい金属だ。ブリッジにはサンドブラスト加工が多用され、質感に変化を与えている。また、手作業による面取りがそれと見事なコントラストをなし、全体としてはきわめてマットな印象のムーブメントにきらめきを与えている。一部のパーツはブラックポリッシュ仕上げが施され、さらなる光の反射を生み出している。私のお気に入りのディテールは、メインプレートそのものに施されたピンクのPVD加工だろう。ピンクというテーマをより強く印象づけながらも、時計全体のインダストリアルな雰囲気はしっかり保たれている。

Vanguart Orb Pink Ceramic Caseback

 時計を裏返すと、ケースバックからはアグレッシブなデザインのチタン製ブリッジが姿を現し、巻き上げ機構の歯車がすべて見えるようになっている。サファイアクリスタルのケースバック下部には、リテーラーを示すフロスト仕上げの“MG”のシグネチャーがあり、そのすぐ上にはインターチェンジャブルストラップ機構のためのクイックリリース付きのプッシャーのひとつが配置されている。

 ヴァンガード オーブ ピンク セラミックの価格は22万5000ドル(日本円で約3500万円)で、アメリカのリテーラーであるMaterial Goodでのみ購入可能だ。


我々の考え

ヴァンガードのオーブはきわめて興味深い美学を提示している。私の同僚は当初、これをリシャール・ミルとオーデマ ピゲ ロイヤル オーク コンセプトのハイブリッドと評した。しかしオーブが成功しているのは、より滑らかで、わずかにバランスが取れていると感じさせるシルエットを提供している点だ。これがフライングトゥールビヨンの構造が持つ魅力的でアグレッシブな印象を和らげている。この価格帯において、ヴァンガードは“複雑であればあるほど良い”という考え方を追求し続けており、その結果、内部に圧倒的な数の機構を搭載した時計が誕生した。しかしオーデマ ピゲ ルノー エ パピ(現オーデマ ピゲ ル・ロックル)のような場所での豊富な経歴を持つ人々がブランドを運営していることを考えれば、できる限りのことをやる、という哲学がここにあるのはおそらく驚くことではないだろう。

Vanguart Orb Pink Ceramic Pocket Shot

 レンダリング画像ではオーブはかなり大きく見えるが、手首に着けてみると、実はかなり装着しやすい。これはおそらく、似たような外観の時計はもっと大きく感じられる傾向があるからだろう。しかしこのオーブはより考え抜かれた人間工学に基づいた設計を提供している。オーブを検討しているコレクターは、ロイヤル オーク コンセプトやリシャール・ミルのいくつかのモデルとも比較検討しているだろうが、この点は、はるかに若いブランドにとって利点となるかもしれない。

 Material Goodは、約22万5000ドル(日本円で約3500万円)という価格で、ピンクに彩られた豪華な機械式時計を着用したいと熱望する25人の買い手を見つけることができるだろうか? それは時が経てばわかることだが、この高級リテーラーが培ってきたコレクター層を考えると、驚くほど短期間ですべてが売約済みになっても私は驚かないだろう。


基本情報

ブランド: ヴァンガード(Vanguart)
モデル: オーブ ピンク セラミック(Orb Pink Ceramic)
直径: 41mm
厚さ: 10.5mm
ケース素材: グレード5チタン、ピンクセラミック
文字盤色: ピンク
インデックス: エングレービング
夜光: あり
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ラバーストラップ、クイックチェンジ機構付き


ムーブメント情報
Vanguart Orb Pink Ceramic Closeup of Bridges

機能: 時・分表示、フライングトゥールビヨン、3モード間の機能選択
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き(または手巻き専用)
振動数: 2万1600振動/時(3Hz)
クロノメーター認定: なし
追加情報: グレード5チタン製のメインプレート、ブリッジ、トゥールビヨンキャリッジ


価格&発売時期

価格: 22万5000ドル(日本円で約3500万円)
発売: Material Goodにて
限定: あり、25本限定

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