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アメリカは、1月の第3月曜日にマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King Jr.)の記念日を制定している。この日は市民権運動の指導者であり、1960年代の運動全盛期に黒人市民の平等と権利のために戦った彼のすべてを記念するものである。彼は1968年に悲劇的にも暗殺されたが、その際彼の生涯と業績を記念するという構想が生まれた。1983年、ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)がこの祝日を定める法律にサインをし、その3年後の1986年に初めて制定された。残念ながら50州すべてがそれを承認するまでに時間がかかったが、2000年代の現在、我々はキング牧師を偲ぶためにこの日を過ごしている。
ワシントンD.C.出身の私は、リンカーン記念堂やリフレクティング・プールの前を通るたびに、彼と彼の業績について考えずにはいられない。2011年に、タイダルベイスン沿いにキング牧師の記念碑を建立している。この街を訪れる人は、ぜひ訪れてみることをおすすめする。
ここHODINKEEでは、歴史の当事者である重要な時計についてのストーリーを伝えるために全力を尽くしている。非常に価値のあるMLKジュニアの36mm金無垢デイトジャスト(Ref.1601と思われる)は、ジュビリーブレスレットがついている。キング牧師が身につけていたほかのどの時計よりも、我々が最もよく目にするのはこのデイトジャストだ。イエローゴールドのブレスレットとケース、そしてもちろんロレックスの象徴的なサイクロプスレンズがついた日付窓は見逃せない。
レジェンド自身とのつながりから、この時計自体がアイコンとなっている。以前スタイルの観点から、MLKの遺産という重要な意味を持つ時計として取り上げたことがある。私はまた、映画『グローリー/明日への行進(原題:Selma)』に関するWatching Movies記事を書いたが、この映画でキング牧師演じるデヴィッド・オイェロウォ(David Oyelowo)は、それとよく似た金無垢デイトジャストを着用していた。このような映画は一見小さな、しかし重要なディテールを見逃す傾向があり、この伝記映画がMLKのデイトジャストに関して、歴史的に正確でないということは間違いだと思うほど、この時計が認知されていることを物語っている。
今日ここに掲載している写真は、1966年6月9日に行われた“恐怖に対する行進”をキング牧師が指揮しているところだ。それは市民権運動に精力的に取り組む、彼の行動の完璧な姿である。この時計を取り上げて祝福せずにはいられないが、今日は彼を祝福しよう。