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Introducing ミン 22.01GMT、空の旅の復活に合わせて

旅行が戻ってきた。最新のミン GMTは、あなたのお気に入りのマイレージプログラムになりたいのだ。

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我々が知っていること

ミン(Horloger Ming)は、2017年夏、最初のコレクションを発表して以来、その存在をアピールしてきた。それが900ドルの300本限定モデル、17.01で、その凄まじいコストパフォーマンスと一風変わったデザイン(基本はクラシックだが、こだわりはポストモダン的)のあいだで、すぐに時計愛好家の注目を浴びることになった。それ以来、同社は長い道のりを歩んできた。ムーンフェイズやワールドタイマーなど、さまざまな機能に手を広げ、ムーブメントメーカーのシュワルツ・エティエンヌと提携したミン 20.11 モザイク(1万4500スイスフラン)のような高級時計も発表している。同社は過去にGMTモデル、2018年に17.03 GMTも製造しているが、今日は2018年以来のGMT、つまり複雑な多層ダイヤルを持つ新作、ミン 22.01をお届けする。

Ming 22.01, Kyoto and Gilt dials

 22.01 GMTは38mm×10.7mmのチタン製ケースで、スペーサーリングはない(ケースはムーブメントにぴったり合うようにフライス加工されている)。防水性は100m、ムーブメントはセリタのSW330-2をベースにしたCal.330.M2で、第2リューズポジジョンで、1時間単位で設定できる24時間セカンドタイムゾーン針を備える。ダイヤルバリエーションは、“伝統的な日本庭園の質感と色彩を反映した”キョウトと、“初期の真鍮と金箔の時計をよりパンチの効いたモダンなものにした”ギルトの2種類を用意している。

Ming 22.01 Gilt dial closeup

 ダイヤルはベースメタルの上にサファイアを重ね、光の角度が変わることでレイヤー効果を生み、GMTチャプターリングはサファイアの層の上にある。そして、アワーインデックスは風防の下にあり、ハイセラムX1(スーパールミノバとセラミックの複合体)が施されている。

 ミンはすぐに売り切れる傾向がある。そのため、既存顧客向けに各300本、新規顧客向けに各700本と、従来よりも多く生産される。キョウトダイヤルは既存顧客向けに3月10日午後1時(グリニッジ標準時)から注文を開始し、新規顧客向けは3月11日午後1時(グリニッジ標準時)から注文を開始した。ギルトダイヤルモデルは、1週間後の3月17日午後1時(グリニッジ標準時)に既存顧客に対して販売を開始し、3月18日に新規顧客に対して販売を開始している。

 価格は両モデルとも3250スイスフラン(約41万円)で、50%のデポジット(1625スイスフラン)で注文確定となる。納品開始は“2022年末”を予定している。

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我々が思うこと

ミンは、私が2000年代初頭に時計ディスカッションフォーラム「ThePuristS.com」で初めて出会った創業者のミン・ティエン(Ming Thein)氏にちなんで命名された。そして、彼について書くということは単に時計ブランドについて書くわけではない。写真家として、また時計デザイナーとして、長年そのキャリアを近くで見てきた友人について書くということなのだ。しかし、おもしろい時計づくりは一層興味深くなり、ミンは今日の独立系時計メーカーにおいて(あるいは時計製造業の時代において)、最もおもしろい時計を作るブランドのひとつだと思っている。

Ming 22.01 Gilt dial, wrist shot
Ming 22.01 movement
Ming 22.01 buckle and strap

 17.01の登場以来、価格、デザイン、機能のバリエーションは非常に豊富になったが、どのモデルにも共通しているのは、細部に至るまで細心の注意が払われていることだ。ムーブメントのスペーサーリングが不要になるようにケース内を削り出す必要は特になく、後者の方がムーブメントを固定する上で完全にいい解決策となる。しかし、ムーブメントとケースが有機的に組み合わされることで、より満足感のあるディテールとなり、目に見えるもの、見えないものの両方に注意を払いながら、ミン(Horloger Ming)は、多くのものとは異なり、知れば知るほど満足感のある時計を製造している。

Ming 22.01 Kyoto dial, wrist shot

 デザイン言語は、ミン・ティエン氏のこれまでの作品と同様、あらゆる要素において非常に特殊で、万人向けではないが、それを意図しているわけではない。非常に特異なビジョンだが、それだけに内部的には非常に一貫しており、時計のデザインとしてはやはり珍しいものだ。時計のデザインは、ときに非常に狭く見えることがあるが、「リンクル・イン・タイム」(原題:A Wrinkle in Time)という小説のなかで、ある人物がソネットについて語った言葉を思い起こさせる。「その構造は非常に厳格に規定されているが、その構造のなかでは何を言ってもいい」ということだ。時計はいろいろなものに縛られるものであり、長年培われた型を破る試みは、影響を受けたり、無理強いされたように見えることがある。しかし、22.01 GMTのデザイン言語と技術的特徴はそのどちらでもなく、両方を包含する連続体のなかに存在している。過去を踏まえ、新たな地平を切り開くことは容易ではない。伝統はすばらしいものだが、独自のものを生み出すことはさらにすばらしいことなのだ。

ミン 22.01 GMT: ケースは38mm×10.7mm、グレード5チタン、サファイアケースバック、ラグからラグまで43.9mm。サテン仕上げとポリッシュ仕上げの凹型ベゼル。サファイアクリスタル風防、両面無反射コーティング、ハイセラムX1充填のレーザーエッチングインデックス。100m防水。

ダイヤルはみっつのパーツで構成され、グレーグリーン(キョウト)またはシアンゴールド(ギルト)のグレイン仕上げとマッチしたGMT針。スーパールミノバX1コーティングされた時・分針。

ムーブメントはal.330.M2、セリタ SW3302ベース、時・分針、独立調整可能な24時間針、カスタム仕上げとローター、25石、2万8800振動/時。

ストラップはジャン・ルソー・パリのバレニアレザー。

価格は3250スイスフラン(約41万円)、送料込み。

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ミン 22.01は、オンラインショップHorloger Mingのみで販売しています。

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ミンは現在最も注目すべきブランドの一つだと思う。コンプリケーションの奇抜さに拠らずに、しっかりと個性的な時計を作っている。すぐ売り切れちゃうのが残念だが、いつかは手にしてみたい。