ADVERTISEMENT
我々が知っていること
27年前、それまで途絶えていたドイツの時計メーカー、A.ランゲ&ゾーネが再誕した。その記念すべき今日という日に、ランゲは新作時計を発表した。ドイツのクラフツマンシップに魅せられた私たちにとって、これは夢のような話だ。
世界限定200本のこのモデルは、有名なデジタル式時分表示のツァイトヴェルクに、ランゲ独自のゴールド合金であるハニーゴールドを用い、さらにルーメンシリーズのように文字盤をオープンにしたものだ。これらは、同社において最も優れた3つの特性が1つの時計に混在しているのである。唯一欠けているのは、さらに高級感ある"ハンドヴェルクスクンスト装飾"だ。
簡単に言えば、A.ランゲ&ゾーネのルーメンは、ランゲが開発した半透明の文字盤を使用し、夜光が塗布されたジャンピングナンバー表示がいつでもフルで見えるようにしたものだ。これはクールで、楽しいものである。そして何よりも、業界において偉大なメーカーのひとつであるランゲにとって、既成概念にとらわれないアプローチだ。ほかの高級ブランドがこのようなことをするとは考えにくい。
ランゲの一番新しいラインであるオデュッセウスを除けば、ツァイトヴェルクは現在のランゲにおいて最も小さなシリーズだ。同社のウェブサイトを見ると、ツァイトヴェルクはわずか10種類しかない。また、ツァイトヴェルクは、ランゲの時計のなかでも最も物議を醸すモデルのひとつでもある。1つの時計のなかに、時間と分のデュアルジャンプ表示だって? 人々の話題になるのは当然だ。
最近、A.ランゲ&ゾーネのテクニカル・ディレクターであるアンソニー・デ・ハス氏と話したとき、彼は2009年にツァイトヴェルクがデビューするまで、会社の幹部は不安を感じていたと言っていたのを覚えている。消費者がどのように反応するかわからなかったのだ。幸運というものが、大胆な行動を好むことが幸いした。ツァイトヴェルクは現在、流通市場で高く評価されていることで知られており、グラスヒュッテで発売された数少ない限定モデルはすぐに買い占められている。
今回のモデルもそのような1本となるだろう。ハニーゴールドのケースとルーメンの文字盤が魅力的だ。
そして、忘れてはならないのが仕上げである。ツァイトヴェルク ハニーゴールド "ルーメン"は、新しい自社製ムーブメントを採用しており、パワーリザーブが72時間にまで向上した。
我々が思うこと
この夏に執筆した記事「A.ランゲ&ゾーネ 1815 ラトラパント・ハニーゴールド“F. A.ランゲへのオマージュ”を1週間レビュー」をご覧になった方はご存知だと思うが、私はこの時計をとても気に入っている。ツァイトヴェルクは、その一風変わった個性で私を魅了してきた。ルーメンの文字盤を採用したことで、その魅力が損なわれることはない。
この時計の外観的特徴はさておき、私はこの新しいムーブメントにも興味を持っている。2019年に発表されたツァイトヴェルク・デイトから始まったトレンドである、ツァイトヴェルク・ファミリーの第2世代ムーブメントと説明されている新Cal.L043.9は、同社の特許であるコンスタントフォース脱進機によって制御される一対のゼンマイ香箱によって、前世代の2倍のパワーリザーブを実現している。
また、ケースの4時位置に配置された新しいプッシャーで、時間表示を分表示とは別に調整することが可能だ。これが装着感にどのような影響を与えるのか、また日常の使い勝手にも興味がある。私の予想では、問題ないだろうと思う。なぜなら、復活したランゲはすべてを考えているからだ。
基本情報
ブランド: A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
モデル名: ツァイトヴェルク ハニーゴールド ルーメン(Zeitwerk Honeygold Lumen)
型番: 142.055
直径: 41.9mm
厚さ: 12.6mm
ケース素材: ハニーゴールド
夜光: あり
ストラップ/ブレスレット: ブラウンレザー(ハニーゴールド製バックル)
ムーブメント情報
キャリバー: L043.9
機能: 時、分、秒、パワーリザーブ
直径: 12.6mm
厚さ: 9.2mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 61
追加情報: 5姿勢での調整、4分の3プレートは無垢のジャーマンシルバー、ハンドエングレービング入りのテンプ受けとアンクル脱進機、コンスタントフォース脱進機によるジャンプ表示
価格 & 発売時期
価格: 1500万4000円(税込予価)
限定: A.ランゲ&ゾーネのブティック限定で販売、200本限定
詳細は、A.ランゲ&ゾーネ公式サイトへ。