ADVERTISEMENT
時計オークションの世界において、オーレル・バックス(Aurel Bacs)氏ほど名の知れた人物はほとんどいない。先日放送されたCBSニュースの番組、『CBSサンデーモーニング』(下記で視聴可能)における新たな特集では、世界で最も有名な時計オークショニアである彼が、時計への生涯の情熱、スイスの中流家庭で育った少年がフィリップスの競売台に立つまでの道のり、そして卓越した審美眼と専門知識、そして数々の記録によって築かれてきた彼のキャリアを導いてきた哲学について語っている。
バックス氏は、11歳か12歳のころに時計に恋をしたと語っている。その幼いころの情熱がきっかけとなり、やがてサザビーズを経てオークションの世界に足を踏み入れ、のちにフィリップスへと移った。そこで彼は、時計に宿る物語と来歴を見抜く卓越した感性によって、世界が機械式時計の価値を見いだす基準そのものを変えていったのだ。また、彼は2017年にポール・ニューマンのロレックス デイトナ 6263で腕時計の史上最高額記録(1775万ドル、当時の相場で約20億円)を樹立した際の体験についても語っている。
この映像特集には我らがベン・クライマーも登場し、CBSのマーク・ストラスマン(Mark Strassmann)氏とともに、「オークションとは、ひとつの時計がいくらの価値を持ちうるのかを競い合う、ふたりの参加者を結びつける場です」と語り合っている。フィリップスとバックス&ルッソは、来週末にジュネーブで開催されるDecade Oneセールにてスティール製のパテック フィリップ 1518を出品予定であり、そこで新たな記録が生まれる可能性も十分にある。このセールの詳細についてはマーク(・カウズラリッチ)によるプレビュー記事をぜひチェックして欲しい。
来週末にフィリップスがオークションに出品する、SS製のパテック フィリップ 1518。
約5分間のこの特集の締めくくりで、バックス氏は「自分は常に次の聖杯を探しています。そして、いつか5000万ドル(日本円で約77億円)の時計が登場するでしょう」と断言している。もしかすると、その時計を目にするのは来週末のことかもしれない。
CBSニュースによる特集映像の全編はこちらから視聴できる。
話題の記事
Introducing ドクサとトッパーが再びタッグを組み、サブ 250T GMT “グレート ホワイト”エディションを発表
Introducing G-SHOCKとカシオ クラシックから『ストレンジャー・シングス 未知の世界』コラボモデル第2弾が登場
Anatomy of RD#5 オーデマ ピゲ ロイヤル オーク RD#5を徹底解剖