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Photo Report 2025年秋のモナコ・レジェンド・オークションでの時計スポッティング

モナコではあらゆる時計が歓迎されるが、際立ったピースもいくつかあった。我々が見たものを紹介しよう。

モナコでのオークションから短い休憩を経て、私はこの秋、何人かの友人を訪ね、いくつかの時計を見るために戻ってきた。いくつかの素晴らしいアイテムが出品されていることは知っていたが、ロレックス Ref.6062の記録(有名なバオ・ダイを打ち破った)を目撃するとは思っていなかった。時計に425万ユーロ(当時のレートで約7億5000万円)を入札することは世界でもごく少数の人しか行うことのないことだが、オークションに直接参加することは入札の戦術を学び、主要なプレーヤーが誰であるかを知るための素晴らしい方法だ。また、販売されている時計とコレクターの手首にある時計の両方を多く見ることができた。そのプロセスからも数多くのことを学ぶことができる。

Rolex Day Date Rubies Diamonds

あのブレスレットを知っているなら、上の時計のオーナーを知っているだろう。ルビーとダイヤモンドをあしらったロレックス デイデイト Ref.18148を着用したミスターAだ。

Auro Montanari

恒例となったが、オークションの前にアウロ・モンタナーリ(Auro Montanari)氏、またの名をジョン・ゴールドバーガー(John Goldberger)氏と朝食をとり、毎年恒例のポートレートを撮影した。

Cartier Rectangle

彼はパリ時代のカルティエ タンク レクタングルを美しい9連ブレスレットに組み合わせ、身に着けていた。

Cartier "Steve McQueen"

モンタナーリ氏が販売していたカルティエ タンク アロンジェ “スティーブ・マックイーン”。いくつかのロットの競売状況によっては購入を考えていたが、日曜日までにすでに売却されていた。多くの取引は必ずしもオークション会場で行われるわけではなく、サイドルームや外のテラスでも行われている。

Monaco Legend Group

今年は写真を探すことは少し控えめにした。HODINKEEをフォローしているならこれらのオークションを以前に見たことがあるはずなので、我々は土曜日からスタートし、(事前に丸2日間のプレビューの後)半日をプレビュー、半日をオークションに充てた。

Looking at the catalog

オークションカタログをチェックし、メモを取る。

6264 John Player Special

モナコ・レジェンド・グループの副会長であるコッラード・マッタレッリ(Corrado Mattarelli)氏が、信頼できるロレックス Ref.6264 “ジョン・プレイヤー・スペシャル” デイトナを着用していた。これは私の歴代トップ5に入る最もお気に入りの時計のひとつであり、彼に会うたびに彼が着用しているのを見てうれしくなる。

Cartier

きわめて興味深いイエローゴールド(YG)の針を備えたカルティエ タンク ノルマル。

Universal Geneve

パリのディーラーであるフィリップ・コロンナ(Philippe Colonna)氏からアウロ・モンタナーリ氏が手に入れた、ファセット加工された風防を持つユニークな1955年製の18KYG製オーバル型ユニバーサル・ジュネーブ。

Leo Povey

あなたはロス・ポヴィー(Ross Povey、別名@tudorcollector)氏を知っているかもしれない。彼はポヴィー氏の息子レオで、まだ学生だがオークションで働き、プレビューのためのロットを見つけるのを手伝っている。

Custom PVD big block

彼はPVDコーティングでをカスタマイズしたヴィンテージのチューダー クロノグラフを着用していた。

MLG
Daytona

ポール・ニューマン デイトナ(または2本)がなければモナコではない。

IWC Destriero Scafusia

ブルネイのスルタンのための特注で作られた、ダイヤモンドセットのブレスレットを備えたホワイトゴールド(WG)のIWC デストリエロ・スカフージア。

Patek ref 1518

オークションに出品された2本のパテック Ref.1518のひとつをチェックしている。これは珍しい過渡期のダイヤルシグネチャーを備えていた。

Patek ref 1518
Patek ref 1518

小さな時計でも、見るべきロットがたくさんある。

Patek Ref. 2523/1 and ref. 3448

過去数年間で友人となったコレクターのひとりは、パテックのコンプリケーションをダブルリストで着用するのが好きだ。彼が以前、Ref.2499やティファニーの刻印付きのRef.5970Jのようなワイルドな時計でそうしていたのを見たことがある。ここではパテック Ref.2523/1を右手首に、そしてブレゲ数字と夜光針/ドット付きの、最も可能性の高いユニークなRef.3448(彼が5月の別のMLGオークションで購入した)を左手首に着けている。

Patek ref. 3448

彼が218万スイスフラン(当時のレートで約3億8000万円)で購入した、おそらくユニークピースのWG製パテック Ref.3448をクローズアップ。

Patek ref. 2523/1

そしてワールドタイマーの最もクールなケース形状のひとつ、アントワーヌ・ゲルラッハ(Antoine Gerlach)が製作したケースを持つパテック Ref.2523。

Daytona 116588SARO

ディーラーのアンドレア・フォフィ(Andrea Foffi)氏が着用していたロレックス デイトナ Ref.116588SARO。

15204RO

オーデマ ピゲ “ジャンボ” エクストラ シン オープンワーク Ref.15204RO。

Tudor blue chronograph

ここでまったく趣の異なるもの、テューダー ブラックベイ クロノ “フラミンゴ ブルー”。

G-Shock

G-Shockを含む、すべてのメーカーとモデルの時計が歓迎される。

Dino

恒例となっているように、MLGはオークション会場の外の2階にクルマを駐車しており、今回は珍しいホワイトのフェラーリ ディーノだった。

Patek

珍しいパテック Ref.2554。正面からのアングルは素晴らしいが…

Patek

…それは物語の半分にすぎない。

Chopard
Three watches
Neimann Marcus cuff

これは以前には見たことがない、ニーマン・マーカスのカフウォッチだ。

Cuff from Verger

そしてヴァン クリーフ&アーペル カデナを少し彷彿とさせる、ヴェルジェ(Verger)が製作したもうひとつのブレスレットウォッチ。

Cuff from Verger
Cuff from Verger
Mido

さらに珍しい、ヴィンテージカーの正面に見えるように意図された奇妙なミドー。まあ、この時計が作られたとき、その車はそれほどヴィンテージではなかったが。グレーダイヤル、ローズ数字、そしてYG製の針とケースの異色のコンビネーションがこれをきわめて興味深いものにしている。

Baignore and Piaget
Piaget Beta 21

私の友人スルジャン・ステヴィッチ(Srðan Stević)氏が着用していた、ラピスダイヤルときわめて興味深いハッチング仕上げのケースを備えたユニークなWG製のピアジェ ベータ21。それはメテオライトとヘリンボーンのミックスのように見える。

Omega Dynamic

ゴールドのオメガ ダイナミック。

Patek Top Hat

パテック Ref.1450 “トップハット”。

Cartier Santos Octagon

ダイヤモンドとオニキスダイヤルを備えたYG製のカルティエ サントス オクタゴン。

Rolex

マホガニーダイヤルを備えたロレックス Ref.4652 チェリーニ。

3448

ここで本稿のヒーローイメージを再訪しよう。1日に2本のWG製のパテック Ref.3448を見るのは珍しいが、ブレスレット付きで2本というのはまったく別の話だ。クラウディオ・サルヴァティ(Claudio Salvati)氏はしばしばパテック Ref.3448を着用しており、今回は純正ブレスレットを着けていた。デイウィンドウが完全に切り替わっていなくても、それがどうしたというのだ? 実に素晴らしい。

Patek
AP Royal Oak QP

ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーのすべての始まりであるRef.25554ST。

Gübelin

ギュブラン トリプル カレンダー。これは写真撮影直後にこの手首から売却された。「ギュブラン?」「そうだ」「わかった、私のインボイスに入れてくれ」というやり取りだった。

Vacheron Triple Calendar

ピンクゴールドのヴァシュロン・コンスタンタン Ref.4240L(Lはフランス語で月を意味するLune)。

Vacheron case side

このケース形状と、サテンとポリッシュをミックスした仕上げを見て欲しい。

Rolex 6542 GMT-Master

YG製のロレックス Ref.6542 GMTマスター。

Rolex pocket watch

ほとんどのコレクターに無視されていた、素晴らしいロレックス プリンス インペリアル懐中時計。

Group shot

時計で最も難しいショットのひとつ、4本腕のグループショット。

Mido and Movado

個々に見ていこう。ミドー、モバード、そして…

Rolex Bubbleback

ロレックス バブルバック。

Watches

チェリーニとデイデイトもある。

Longines Comet

このロンジン ミステリー ダイヤルにはオリジナルではないものの、クールなブレスレットが付いており…

Expandable bracelet

…きわめて興味深い拡張方法だった。

Genta QP

ジェラルド・ジェンタ。

Naoya Hida

日本からのこのデュオを見るとは予想していなかった。Vintage Timesのコレクター/ディーラーであるトビアス(Tobias)氏が所有するNaoya Hida & Co.が。

Otsuka Lotec

そして大塚ローテック。

Rolex Oysterquartz Day-Date Perpetual Calendar prototype

ここに奇妙なものがある。ロレックス オイスタークォーツ デイデイト パーペチュアルカレンダー プロトタイプだ。そう、彼らはそのようなものを作ったのだ、ある種のものを。それはファクトリーを決して離れるべきではなかったプロトタイプだが、いくつかの法的な抜け穴のために市場に出回ってしまった。

AP Code 11.59 Aventurine

星空のアベンチュリンダイヤルを備えたオーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ パーペチュアルカレンダー。

Rolex  ref. 6098 "Galaxy"

別の種類のスターダイヤル、ロレックス Ref.6098 “ギャラクシー”。

Rolex Bombay

珍しいダイヤル構成を備えた、おそらくユニークモデルであるロレックス Ref.6090 “ボンベイ”。“ボンベイ”はそのねじれたボンベ(bombé) ラグからニックネームが付けられた。

Day-Date

大理石ダイヤルのロレックス デイデイトには、イタリア的に感じる何かがある。

Daytona

とてもトロピカルなロレックス デイトナ Ref.6239。

Daytona

そして、初期のYG製のデイトナ Ref.6241。

UAE Hawk Daytona

アラブ首長国連邦向けのロレックス “ホーク(鷹)” デイトナはどうだろうか?

Paul Newman Daytona

そして、もう1本のポール・ニューマン デイトナ。

Daytona

ロレックス デイトナ “Eye of the Tiger” Ref.116598TBR。

GMT-Master II

ロレックス GMTマスター II Ref.116578SARU(ルビーとサファイアを備えている)。

Day-Date

ラピスダイヤルのロレックス デイデイト。

Day-Date

ロレックス デイデイトの、きわめて際立ったティールブルーダイヤル。

Robin Mann Patek

トロピカルなダイヤルを備えたパテック Ref.1527を着用したロビン・マン(Robin Mann)氏。

Patek 3990

ロベルト・カーソ(Roberto Caso)氏が所有する、信じられないほどユニークなパテック フィリップ Ref.3990。

Patek Nautilus

ノーチラスが偉大であるためにすべてが大きい必要はない。これはまさに完璧に見える。

Patek 570

ブレゲ数字を備えた素晴らしいパテック Ref.570。

Patek 1463 Serpico

私にとって別のハイライトはセルピコ・イ・ライノ(Serpico Y Laino)のサインが入った、本当に素晴らしいパテック Ref.1463だ。

Patek top wind

クッコ(Cucco)のサインが入った、セクターダイヤルを持つパテック。トップに小さなリューズを備えている。

Patek

きわめて多くの素晴らしいディテールを持つゴージャスなスティール製パテック Ref.565。マルチトーンダイヤルにはローマ数字と素敵な長いシグネチャーが備わっている。

Patek 5004P

パテック フィリップ Ref.5004Pの、希少でほぼデッドストックのバリエーション。プラチナ製5004はアラビア数字を備えたブラックダイヤルで見られることがより多い。

Gerald Genta

ジェラルド・ジェンタのアクションがさらに、今回はブリング付きだ。

Richard Mille 67-02

リシャール・ミル 67-02。

Richard Mille

赤と黄色のクォーツ TPT®製リシャール・ミル RM 27-03 トゥールビヨン ラファエル・ナダル。

Patek 5207

オークションハウスとの関係が良好な場合、特別な機会にはオークションが終了する前にロットをピックアップすることができる。このコレクターは通常購入する…まあ…あなたが推測できるように。だが、今回はオークションでこのパテック フィリップ Ref.5207Pをピックアップした。

Alessandro

時計は忘れて欲しい。犬こそが最高だ。しかしミスターAは、カラーコーディネートされた時計で特別なアイデアを持っていた。

Piaget and dog

犬に時計を着けさせるのは簡単ではない。

Dog wearing a Piaget

だが、それは可能だ。

Cartiers

2本のスモールセコンドを備えるヴィンテージ タンクは信じられないほど希少だ。

Patek 130

最後に、ロベルト・カーソ氏が再び、ティファニーの刻印入りのパテック Ref.130を着用していた。