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Photos by Troy Barmore
アルバート・リン(Albert Lin)氏はタイムトラベラーだ。あるいはH.G.ウェルズ(H.G. Wells)の小説から飛び出た、最もそれに近しい存在である。彼は探検家、科学者、技術者、そしてストーリーテラーであり、残された人工物をとおして失われた人間の物語を発掘している。ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーである彼は今回、その長い功績のリストにさらなる1ページを加えた。ハミルトンのStep Outsideキャンペーンにおける、友人としての新たなパートナーシップ関係だ。
材料科学とエンジニアリングで博士号を持つリン氏は、20年以上にわたって過去を探求してきた。彼は新たな考古学的発見を追求するために、衛星画像やドローン、地中探査レーダー、そしてLiDARなどの最先端技術を活用している。
アルバート・リン氏。
彼の探検は、聖書に書かれている物語の考古学的証拠をヨルダンで発掘することから、マヤ都市の範囲をグアテマラのジャングルで再マッピングすること、そして外モンゴルに隠された禁止区域におけるチンギス・カンの休息地であった可能性のある場所を特定することに至り、我々の集団的な人間の歴史に新たな洞察をもたらしている。ヨルダンの砂漠からグアテマラのジャングルに至る旅の多くは、彼のナショナルジオグラフィックシリーズ『ロスト・シティ:3Dで甦る古代の物語(Lost Cities with Albert Lin)』で詳細に記録されている。
リン氏は2016年、オフロード走行中に乗っていた車が横転・衝突した際に片足を失った。目覚ましい回復を遂げて以降、リン氏は最新のカーボンファイバー製義肢を使用し、世界で最も隔絶された挑戦的で、しばしば危険な環境のいくつかを探査する上で助けとしている。科学が提供する最新技術を使用して、古代の人間の営みや物語を発掘する。この融合こそが、リン氏が深く共感するものだ。「私は文字どおり片足は未来にあり、もう一方の足で過去を探しているのです」
リン氏が愛用するカーキ フィールド エクスペディション オートは、ナビゲーション用のコンパスベゼルを備えており、レザー製のNATOストラップを組み合わせている。
リン氏はすべての調査探検をとおして、何千年にもわたる人間の営みの物語を明らかにすることを求めてきた。考古学的な発見のたびにリン氏は、より広範な人間の営みにおける普遍的なつながりを探求する。「誰かの指紋が刻み込まれ、焼かれて時のなかに閉じ込められた粘土のひとかけらを拾い上げたとき、その人物と同じ指の跡に私の親指を重ねる。すると、私はその時代と場所へと引き戻されるような気がするのです」
モノや家宝をとおして哲学的な深いつながりを考察するリン氏が、時計に興味をそそられ、そして魅了されるのは当然だろう。特にハミルトンの時計だ。彼によると、「ハミルトンの時計を最初に見たのは、映画『メン・イン・ブラック』の象徴的なベンチュラです。あの映画はとても素晴らしかった! 何年か後、ナミビアでウィル・スミス(Will Smith)氏と一緒に仕事をする機会があり、私たちは『ウェルカム・トゥ・アース あなたの知らない地球(Welcome to Earth)』という番組を作りました。しかし皮肉なことに、私が彼と作ったエピソードはすべて時間に関するもので、時間を遅くしたり速くしたりして、現実の世界がこれらの異なる時間のスケールでどのように存在しているかを検証するものだったのです」
片足は未来に、もう片足は過去を探している。
数年後、リン氏とハミルトンは出合い、カーキ フィールド エクスペディションや、よりレトロフューチュリスティックなハミルトン PSRといったツールウォッチの実用性と機能性に基盤を置いたような関係をゆっくりと築き上げていった。義足を含む、彼が活用するすべての装備と同様に、時計は単なるアクセサリーであるだけでなく重要な装備のひとつでもある。「時計はきわめて機能的なツールであり、実際に機能しています。単に装飾的なものではありません。例えば、私のエクスペディションを見るとコンパスベゼルは実際にコンパスとして機能します。そして探検家である私にとって、実際にそれを使う必要があった瞬間もあります。例えばジャングルにいるとき、私は深い茂みのなかにいて衛星に見とおしを得ることができません。GPSは常に機能するわけではないのです。だからそれはきわめて価値のあるツールになり得るのです」
過去数年、公式なパートナーシップを結ぶ前からリン氏は、探検中にハミルトンの時計を着用し使用してきた。それは時計が大切な所有物へと変わる物語と、絆を育んでいる。彼の時計への情熱が高まるにつれ、ハミルトンのより広範な世界とその歴史を探求する彼の意欲も増していった。「私のハミルトンへの愛情はそれが過去に根ざしていると同時に、未来の想像力を表現したものでもあるという事実に結びついているのでしょう」とリン氏は述べる。「私がこのコレクションで魅了される時計は両方とも丈夫なものですが、同時に未来を定義するものでもあるのです」
カーキ ネイビー オープンウォーター オート、カーキ アビエーション X-ウィンド オート クロノ、そしてアメリカン クラシック PSR デジタルクォーツを含む、拡大を続けるハミルトンのコレクション。
フロッグマンと呼ばれるカーキ ネイビー オープンウォーター オートは、ハミルトンの“Step Outside”キャンペーンの一環として水中環境での使用を想定して設計されたモデルだ。
リン氏をハミルトンの世界へと導いた時計、アメリカン クラシック PSR デジタルクォーツ。
日常生活で当たり前に思っている多くの物体と同様に、我々が身につける時計はいつの日か、我々が去ったあとに残る人工物となるだろう。それらは子供たちに受け継がれ、我々が大切にしたように、そしてそれに込められる意味によってさらに大切にされるのだ。
それらはリン氏の探検で発見された遺物が先人たちの物語を語るのと同様に、我々の物語を伝えるのを助ける物体となる。リン氏が振り返るに、「時計は家宝であり人工物、そしてアイデンティティの一部です。そして私が世界を旅しこれらの異なる文化のなかで過ごし、誰かの過去の骨、文字どおりの彼らの存在の塵を手に持ったときでも、依然としてこれらの人工物は残ります。私はしばしば、私の何が人工物として残るのだろうかと考えるのです」
アルバート・リン氏の『ロスト・シティ:3Dで甦る古代の物語』はこちらから。
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