Introducing ハミルトン カーキ フィールド メカ パワーリザーブが登場

　名前のとおり、本モデルはダイヤルにパワーリザーブインジケーターを備えたカーキ フィールドだ。そのため、従来のシンプルなタイムオンリーモデルよりもやや大振りになっており、40mmのビーズブラスト仕上げを施したスティールケースは厚さ11.95mmと存在感を増している。ダイヤルデザイン自体はほかの多くのカーキ フィールドと同様だが、大きめのダイヤルに対応するためにインデックスの配置間隔がわずかに広がっている。

　ブラックとホワイトのダイヤルを備えたモデルはどちらも、針とプリントされたアワーインデックスにオールドラジウムカラーのスーパールミノバが塗布されており、パワーリザーブインジケーターは9時位置のアラビア数字の右側に配置されている。その表示はガソリンタンクのメーターを思わせるように、パワーリザーブはF（Full）からE（Empty）まで表示され、矢印が反時計回りに回転しながら残量を示す仕組みだ。その横に“Power Reserve”とわざわざ記されている点はやや冗長に見える。

　本モデルの内部には、ハミルトンのためにETAが開発した新しいキャリバーが搭載されている。手巻きのCal.H-23は80時間のパワーリザーブを備え、パワーリザーブインジケーターという機能の追加を実現している。興味深い点として、H-23には自動巻きのようにスリッピングスプリングが採用されており、香箱が完全に巻き上がっていてもリューズを回し続けることができる。ハミルトンによれば、この仕組みはカーキ フィールドがフィールドウォッチであることを踏まえ、万一ショックを受けて摩擦式ディファレンシャルのプレートがずれた際にパワーリザーブ表示を再同期させるための工夫であるという。

　新しいカーキ フィールド メカ パワーリザーブの価格はブレスレット仕様で14万9600円、ファブリックNATOストラップ仕様で13万4200円（ともに税込）だ。

　しかし手首が大きい人にとっては、これは素晴らしい新たな選択肢となるかもしれない。ベゼルが最小限に抑えられケース全体がサンドブラスト仕上げであることを考慮すると、直径40mmというサイズは数字以上にしっくりくる。38mmの手巻きカーキ フィールドでは小さすぎ、42mmでは大きすぎると感じる人にとって、このモデルは検討に値する存在といえるだろう。

ブランド: ハミルトン（Hamilton）
モデル名: カーキ フィールド メカ パワーリザーブ（Khaki Field Power Reserve）
型番: H69509130 （ブラックダイヤル／ブレスレット）／H69509930（ブラックダイヤル／ストラップ）／H69509110（ホワイトダイヤル／ブレスレット）／H69509910（ホワイトダイヤル／ストラップ）

直径: 40mm
厚さ: 11.95mm
ケース素材: ステンレススティール（サンドブラスト仕上げ）
文字盤色: ブラックもしくはホワイト
インデックス: プリント
夜光: オールドラジウムカラーのスーパールミノバ
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: SS製ブレスレット、またはレザーの遊革が付いたテキスタイルNATOストラップ

キャリバー: H-23
機能: 時・分表示、センターセコンド、パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
クロノメーター認定: なし
追加情報: ニヴァクロン™製ヒゲゼンマイ

価格: ブレスレット仕様は14万9600円、ストラップ仕様は13万4200円（ともに税込）
発売時期: 発売中
限定: なし

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