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我々が知っていること
クリストファー・ウォードのシーランダーは、ブランドのラインアップの中核を担うモデルだ。日常使いに適した親しみやすく、価格を意識した万能なスイス製ウォッチとして位置づけられている。初めてクリストファー・ウォードを検討する人で、コストパフォーマンスに優れたスポーツウォッチを探しているなら、シーランダー GMTか3針のオートマチックモデルが理にかなった選択肢となってきた。またシーランダーはベストセラーモデルでもあり、特にホワイトダイヤルを備えた39mmのGMTは、この英国ブランドのなかで最も販売数の多いモデルとしてしばしばその名を馳せてきた。だからこそ、クリストファー・ウォードがシーランダーコレクションの大規模な見直しと再設計に着手したことは、きわめて重要な出来事なのだ。
4月末に発表され、5月から発売される新作は、オートマチックモデルのケースを薄型化し、ムーブメントをアップグレード、そして両モデルでケースとダイヤルデザインが洗練された。さらに、GMTモデルには新たに42mmサイズが加わった。また工具不要で調整やコマ外しが可能な、より使いやすくアップグレードされたブレスレットも導入されている。
まずシーランダー GMTから見ていこう。サテン仕上げのケースは再設計され、より洗練された薄いフォルムとスポーティな印象を獲得。サイズは36mm、39mm、そして今回初めて42mmが用意される。新しいケースはエッジの効いたラグに、はっきりとしたファセットとポリッシュ仕上げが施されている。アップグレードされ洗練された仕上げは、GMTケースに残されたリューズガードをさらに際立たせ、全体として堅牢な印象を強めている。
ブラックラッカーを充填した数字が配されたブラッシュ仕上げの24時間固定ベゼルは、傾斜が緩やかになり、よりフラットな形状となった。これにより視認性が向上するとともに、3つのケースサイズそれぞれで時計の存在感が増している。ケース厚は、36mmモデルが従来の11.15mmから10.9mmに、39mmのGMTモデルが従来の11.85mmから11.3mmへと、著しく薄型化された。新しい42mmのシーランダー GMTは厚さ11.5mmとなっている。ラグ幅は、36mmと39mmが20mm、新しい42mmモデルが22mmだ。どのモデルも比較的コンパクトな装着感で、ラグ・トゥ・ラグは、大きいGMTモデルで48.5mm、36mmモデルで42mmとなっている。
シーランダー GMT。
GMTダイヤルは光沢感のあるラッカー仕上げとなり、ミニッツトラックは大幅に整理された。従来あった5分刻みの数字やカラーアクセントを廃し、ハッシュマークのみが残されている。スーパールミノバが塗布されたポリッシュ仕上げのインデックスは、より長く際立つデザインとなり、針に向かってテーパーがかかっている。ラッカー仕上げのGMT針は再設計されて大型化し、存在感を増した。デイトディスクは各モデルのダイヤルカラーに合わせられている。時・分針も再設計され、わずかにサイズアップしている。さらに、秒針のカウンターウエイト側にあったCWの“トライデント”ロゴが廃止されたが、これは針のデザインにおける最も重要な変更点かもしれない。これによってよりシンプルでストレートなデザインとなり、ダイヤルには初めて“Sealander”の文字が、その下には“GMT”の文字が記されている。
ブランドによると、ホワイトとスカイブルーのダイヤルは3サイズすべてで展開。ブラックは39mmと新しい42mmモデルのみ、ピスタチオグリーンは39mmケースサイズのみでの提供となる。ロゴが刻印されたねじ込み式のリューズが、“コーラー”スタイルのGMT機能を操作する。内部には、従来のシーランダー GMTモデルと同じセリタ製の自動巻きムーブメント Cal.SW330-2を搭載。パワーリザーブは56時間、精度は日差-5秒から+12秒を公称している。
GMTとオートマチック、両方のシーランダーモデルで再設計された薄型ケースの装着感と実用性は、工具なしでコマを外せる新しい独自ブレスレット機構“iLink”によってさらに向上している。クリストファー・ウォードが英国で“iLink”の名称を商標登録したこの新機構は、ブレスレットの構造からネジやピンを排除し、取り外し可能な各コマの裏側にある小さなプッシュボタンを押すことで、一番外側のコマを固定ピンから解放する仕組みだ。これにより、追加のコマをスライドさせて取り外すことができる。
調整が終われば、コマは工具なしでカチッとはめ込むことが可能だ。同ブランドによれば、この新しいiLink機構は、“バーダー(Bader)”ブレスレット(CWのスイス法人およびビール/ビエンヌでの事業のCEOであるベテラン役員、イェルク・バーダー/Jörg Bader氏にちなんで名付けられた)と、微調整機能を搭載した5連の“コンソート(Consort)”ブレスレットの両方で利用可能だという。さらなるアップグレードとして、微調整機能付きの新しいバーダーブレスレットのクラスプは厚さが1mm薄くなっており、これも快適性と装着感を向上させるはずだ。
シーランダー オートマチックの変更点にも、再設計され、より洗練された薄型ケース、新しいダイヤルレイアウト、新色、そして新しいブレスレットの選択肢が含まれる。最も重要なのは、セリタ製の新しいCal.SW200-2 Power+というアップグレードされたムーブメントを搭載したことだろう。本作はこの新型ムーブメントをいち早く採用した時計のひとつであり、パワーリザーブは従来のSW200-1の38時間から65時間に向上。これは大きなステップアップだ。
シーランダー オートマチックのデザイン変更点としては、ポリッシュ仕上げのベゼルとねじ込み式リューズが挙げられる。リューズガードは前モデルからなくなっている。直径36mmのケースは、厚さが11.05mmから10.6mmに薄型化され、ラグは前モデルよりも仕上げが向上し、より輪郭がはっきりとしている。側面はサテン仕上げ、ファセットはポリッシュ仕上げだ。
シーランダー オートマチック。
オートマチックモデルの新しいダイヤルレイアウトは、シーランダー GMTで見られたような、アップグレードされたデザイン要素のいくつかを継承している。ダイヤモンドポリッシュ仕上げのインデックスとテーパー形状のプロファイルが、オリジナルの角張った形状に取って代わった。針はスリムになり、6時位置にある立体的なアプライドのデイトウィンドウが、存在感とバランスを高めている。針とインデックスにはともにスーパールミノバが塗布されており、洗練されながらもスポーツウォッチとしての機能性は維持されている。防水性能はGMTと同じ150mだ。
ホワイト、ブラック、スカイブルーのダイヤルを備えたモデルは、36mmと39mmの両サイズで用意される。新しいピンクダイヤルを備えたモデルは36mmのみ、ピスタチオは39mmのみの展開となる。
シーランダー GMTの価格はどのサイズも同じで、“ヴィンテージオーク”レザーストラップ付きは1395ドル(日本円で約21万8000円)、新しいフィットラバーストラップ付きは1535ドル(日本円で約24万円)、スティール(SS)製のバーダーブレスレット(3連)付きは1620ドル(日本円で約25万3000円)、SS製のコンソートブレスレット(5連)付きは1675ドル(日本円で約26万2000万円)だ。シーランダー オートマチックも両サイズで価格は同じであり、レザーストラップ付きは1150ドル(日本円で約18万円)、ラバーストラップ付きは1290ドル(日本円で約20万2000万円)、バーダーブレスレット付きは1375ドル(日本円で約21万5000円)、コンソートブレスレット付きは1430ドル(日本円で約22万4000円)となる。
新しいシーランダー コレクションは、英国夏時間の4月30日 午前8時(編注;日本時間で同日午後4時)からchristopherward.comで購入可能となる。全モデルが発売時から在庫があり、入手可能だ。
我々の考え
今回のアップデートは、シーランダー GMTとシーランダー オートマチックの魅力をさらに高める内容と言える。このコレクションは、長年クリストファー・ウォードがファンに提供してきた価値提案を改めて強く印象づけるものだ。
もしここで批判を述べるとすれば、それはこのブランドが以前から時折耳にしてきたことだろう。これらはデザインと品質において素晴らしい改善だが、全体的なデザインは、フォルムやデザインの点で独創的とは言い難いかもしれない。新しいベゼルによって、GMTモデルのエクスプローラー IIとの類似性はさらに顕著になった。オートマチックモデルもケースやベゼルの形状から、ピンク、ピスタチオグリーン、ターコイズといった、我々が他ブランドで目にしたことのある新しいダイヤルカラーに至るまで、かの王冠ブランドが完成させたデザインコードに傾倒している。とはいえクリストファー・ウォードは、チャイミングウォッチのベル カントのような意欲作で、ユニークで独創的なタイムピースを生み出す能力を証明しており、その実力は確かだ。
それでもGMTはよりバランスが取れ、スポーティで堅牢な印象になり、ケースの薄型化とブレスレットのアップグレードによって装着感も向上している。新しい42mmサイズの選択肢は、小型時計へのトレンドに逆行するように見えるかもしれないが、一部の顧客からの需要は明らかだ。昨年チューダーが43mmサイズのブラックベイ 68を発表したことからも、その流れは見て取れる。
2025年のC63 シーランダー エクストリーム GMT、そして最近ではジャンピングアワー式の“フライヤー”GMTムーブメントを搭載したC63 トゥルー GMTの発売に続き、クリストファー・ウォードは今や、価格と機能のあらゆる領域をカバーする選択肢で、GMTトラベルウォッチのカテゴリーのほとんどを網羅している。オートマチックモデルについてはリューズガードの廃止、ケースとダイヤルの洗練、ポリッシュ仕上げベゼルの追加、そしてムーブメントのアップグレードによって、このモデルの価値をさらに向上させたと言えるだろう。特に、新しいiLink機構搭載ブレスレットによって工具不要でサイズ調整ができるという利便性は、その価値をより向上させる。
これらの新しいシーランダーは革命的ではないが、クリストファー・ウォードが、その時計が提供する傑出したコストパフォーマンスを損なうことなく、品質、仕上げ、デザイン、実用性のアップグレードと改善によってスイスの時計業界に一石を投じ続ける能力を証明している。
基本情報
ブランド: クリストファー・ウォード(Christopher Ward)
モデル名: シーランダー GMT/シーランダー オートマチック(Sealander GMT、Sealander Automatic)
直径: GMTは36mm、39mm、42mm/オートマチックは36mm、39mm
厚さ: GMTは10.9mm、11.3mm、11.5mm/オートマチックは10.6mm、10.9mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: GMTはホワイト、スカイブルー、ブラック(39mmと42mm)、ピスタチオ(39mmのみ)/オートマチック ホワイト、ブラック、スカイブルー、ピンク(36mmのみ)、ピスタチオ(39mmのみ)
インデックス: アプライド
夜光: スーパールミノバ グレード X1 BL C1
防水性能: 150m
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップ、ラバーストラップ、3連のバーダーブレスレット5連のコンソートブレスレット。ブレスレットは微調整機能と工具不要のコマ外し機能を備えた“iLink”機構付き
ムーブメント情報
キャリバー: GMTはセリタ SW330-2/オートマチックはセリタ SW200-2 Power+
機能: GMTは時・分表示、センターセコンド、日付表示、GMT/オートマチックは時・分表示、センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 56時間/65時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)
石数: 25石/26石
クロノメーター認定: なし
価格&発売時期
価格: GMTはレザーストラップ付きが1395ドル(日本円で約21万8000円)、ラバーストラップ付きが1535ドル(日本円で約24万円)、SS製のバーダーブレスレット付きが1620ドル(日本円で約25万3000円)、SS製のコンソートブレスレット付きが1675ドル(日本円で約26万2000万円)/オートマチックはレザーストラップ付きが1150ドル(日本円で約18万円)、ラバーストラップ付きが1290ドル(日本円で約20万2000万円)、バーダーブレスレット付きが1375ドル(日本円で約21万5000円)、コンソートブレスレット付きが1430ドル(日本円で約22万4000円)
発売: 4月30日から販売開始
限定: なし
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