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2026年、ロレックス新作予想

コスモグラフ デイトナ ル・マンのロレゾールモデルが登場? 3つの大きなアニバーサリーが重なるロレックスの2026年新作を予想する。

あっという間に1年が過ぎ、2025年ももうあとわずかだ。もはや多くの人たちは年末年始休暇に思いを巡らせているかと思うが、この記事を書かずして筆者の2025年は終われない。そう、2026年の新作ロレックス予想だ。振り返ってみれば、昨年もロレックスの新作予想をしていたが、残念ながら予想はことごとく外れてしまった。しかし、そこにはうれしい誤算もあった。ランドドゥエラーという新コレクションの発表だ。ロレックスのブレスレット一体型ウォッチのデザインを再解釈したランドドゥエラーの登場はまったく想像もしていなかった。その滑らかな連続したラインを描くケースとフラットジュビリーブレスレットは、ロレックス曰く、1945年にデイトジャストに採用された象徴的なジュビリーブレスレットからインスピレーションを得たもので、ランドドゥエラーのために特別にデザインされたものだと言う。さらにはっきりと言及こそしていないが、ロレックスの公式サイトではランドドゥエラーのデザインソースが1969年に登場したオイスタークォーツ(Ref.5100)、そして1974年に登場したとされるブレスレット一体型デザインのデイトジャストが、源泉にあることが示唆されている。

2025年に発表されたロレックスの新作のなかでも、ひときわ話題を集めたのがまったくの新コレクションとなるランドドゥエラーだった。事前にリーク画像が流出するといった出来事も相まって、発表前から真偽の程を巡ってさまざまな憶測が飛び交った。

 昨年はロレックス創業120周年、そしてデイトジャスト誕生80周年というアニバーサリーイヤーであることから、デイトジャストコレクションに何か動きがあるのではないかと予想していた。予想は外れたものの、筆者にとっては、やはりアニバーサリーイヤーには何か新しい動きがあるという期待が満たされた結果だった。実は2026年というのは、ロレックスにおけるいくつかのアニバーサリーが重なっている年でもあるため、これまでにない新しい動きへの期待が否が応でも高まる。ロレックスからどんなサプライズがあればうれしいだろうか? 本稿では、自身の期待を込めつつ、2026年の新作ロレックスを予想してみた。


オイスターケース100周年モデル

 2026年は、ロレックスの名を世界に轟かせることとなった“オイスターケース”の特許を同ブランドが取得してから100周年という、まさに記念すべきアニバーサリーイヤーとなる。過去にオイスターケースの50周年を記念してブレスレット一体型のケースデザインを持つモデルが登場したと言われていることを考えると、100周年という節目にまったく何の動きがないとは考えにくい。このオイスターケース100周年に関する新作の登場は、かなり確率が高いのではないかと思っている。

Auctions メルセデス・グライツが1927年に着用したロレックス オイスターが、25年ぶりにオークションに登場

メルセデス・グライツのオイスターウォッチの詳細についてはこちらの記事を読んで欲しい。

 理由は周年であることだけではない。オイスターケースが時計製造の歴史において画期的な発明であったことは間違いないが、同時にその“宣伝の仕方”においてもロレックスが画期的であったことを忘れてはならない。同社は、メルセデス・グライツというイギリス・ブライトン出身の若い秘書がイギリス海峡を泳断する計画を立てていることを知り、もし成功すればイギリス人女性で初の快挙となるということから、オイスターケースの防水性能を証明するため、そしてその腕時計の並外れた品質を宣伝するために、彼女にオイスターウォッチを着用して泳いで欲しいと依頼したのだ。その結果は言わずもがな、グライツの挑戦は見事に成功し、オイスターウォッチの有用性も証明された。彼女は、今日におけるアンバサダー(ロレックスで言うところのテスティモニー)の先駆けであり、現代におけるスポーツ選手と高級ブランドとのパートナーシップのきっかけとなる出来事だった。

 そんなメルセデス・グライツがイギリス海峡泳断の際に身に着けていたオイスターウォッチが2025年11月、サザビーズのImportant Watches Live Saleに出品され、173万ドル(約2億7240万円)という驚異的な価格で落札されたことは記憶に新しい。このメルセデス・グライツのオイスターウォッチは3人の入札者が争い、最終的にはアジアの個人コレクターの手にわたったと言われている。ロレックスが落札したわけではないようだが、オイスターケース100周年という記念すべきアニバーサリーの前年にオークションに登場し、話題の喚起に貢献したことは間違いない。

ロレックスがすぐに想像できるようなスタイルの時計を発表するとは考えにくいが、ピンク・オン・ピンクのカラーリングは時計好きには人気のカラーリングだ。 ※画像はPhotoshopで加工したものです。

 もし2026年にオイスターケース100周年に関連した新作が出るとしたら、どんなモデルになるだろうか? 前述のメルセデス・グライツのオイスターウォッチに話題が集まったことを考えると、クラシックなスタイルのコレクションから特別なモデルが発表されてもいいのではないかと思っている。例えば、パーペチュアル 1908コレクション。ただし同コレクションは残念ながら(ロレックスでは珍しい)非オイスターケースのモデルのため、望みは薄いだろう。オイスターケースを持つことを大前提とすると、手堅い予想としてはエバーローズゴールドのランドドゥエラーをベースに、メルセデス・グライツのオイスターウォッチに見られたようなピンクダイヤルを合わせたモデルなどは有り得るのではないか。


ミルガウス70周年

 昨年は予想が外れてしまったが、2026年こそはミルガウス復活の確率は高いのではないか? その理由は何といっても2026年はミルガウスの登場から70周年のアニバーサリーイヤーであるということだ。ミルガウスは1956年に登場した耐磁時計で、1980年代後半頃に1度ディスコンとなり、2007年に復活。その後2023年に再び人知れず生産終了となり、ラインナップから姿を消した。優れた耐磁性能や個性的なデザインを持つコレクションだったが、当時は耐磁時計の需要がそれほど高くなく、個性が強すぎたため売れ行きが伸び悩んだことから生産終了となったと言われているが、1度は復活を遂げているのだ。一時的な休眠を経て、アニバーサリーイヤーにフルモデルチェンジしての復活というシナリオは、決して荒唐無稽ではないだろう。

 1956年に登場した初代ミルガウス(Ref.6541)を除き、歴代ミルガウスはスムースベゼルを備えていた。第2世代のRef.1019では赤いモデル名表記と先端に赤いアクセントを加えた秒針、2007年に復活したRef.116400ではイナズマをモチーフとしたジグザグな形の秒針などの個性的なディテールを備えたが、初代ミルガウスのようなツールウォッチ感の強いスタイルではなく、スポーティともベーシックとも言えない外見をしていた。この曖昧なスタイルがニーズを掴みきれなかった要因だったのではないかと考えている。

1956年に登場した初代ミルガウス Ref.6541。

2023年に登場したヨットマスター 42 RLXチタン。

 では、どんな姿で登場するのだろう? 個人的な希望も含めて、もしミルガウスが復活を遂げるなら、Ref.6541のような回転ベゼルといわゆる“イナズマ針”を持ち、スポーティな要素、ツールウォッチの雰囲気を高めた姿で登場して欲しいと思っている。イメージとしては初代ミルガウスRef.6541のデザインと、ヨットマスター 42 RLXチタンが融合したようなスタイルだ。そう、外装はチタンがいいだろう。かつてのミルガウスは、その耐磁性能ゆえにケースが分厚く重かったことも人気が出なかった一因と言われている点を踏まえると、軽量であるほうがいいのではないかというのが理由だ。ロレックスでチタンの採用は想像しづらいかもしれないが、2023年にヨットマスターからRLXチタンモデルがすでにリリースされているため、チタンの採用は現実的な選択肢のひとつではないだろうか。


デイデイト70周年モデル

 70周年のアニバーサリーを迎えるのはミルガウスだけではない。デイデイトも2026年に誕生から70周年となる注目すべきコレクションだ。ただし、前述のオイスターケース100周年、ミルガウス70周年とは異なり、筆者はデイデイト70周年モデルの登場はほぼ確定的だと思っている。なぜなら過去の周年を振り返ってみると、デイデイトからは周年記念モデルがリリースされているからだ。

以前HODINKEE Shopで販売されていた、オリーブグリーンダイヤルを採用したエバーローズゴールドのデイデイト Ref.228235。

 例えば、デイデイトの誕生から50周年を迎えた2006年には、ダイヤモンドとグリーンエナメルで構成された記念モデル Ref.118348が発表された。ベゼルにもダイヤルにもダイヤモンドが散りばめられた豪華な仕様で、まさに50周年のゴールデンアニバーサリーを祝うにふさわしい1本だった。さらに60周年となる2016年には、オリーブグリーンを称するグリーンダイヤルを採用したモデルが発表されている。この時はエバーローズゴールドのRef.228235、ホワイトゴールドのRef.228239の2モデルが登場した。これまでロレックスでは50周年の節目には目玉となるような記念の新作が投入されていたが、50周年以外でアニバーサリーモデルが発表されることはきわめてまれだった。それだけデイデイトがブランドにとって重要な存在であると言えるが、2026年も70周年モデルが発表されたとしてもまったく不思議ではない。

周年モデルのデイデイトは、ロレックスのコーポレートカラーであるグリーンがデザインキューとなっていた。例えば、インデックスにグリーンサファイアをあしらったモデルなどはどうだろう。 ※画像はPhotoshopで加工したものです。

 とはいえ、デイデイトは2015年という比較的早い段階からデイデイトIIの後継機種として登場したデイデイト 40が新世代ムーブメント(Cal.3255)を搭載し、2018年には36mmモデルでもCal.3255搭載のデイデイト 36へ切り替えが完了しており、フルモデルチェンジやまったく新しいデザインを投入することは考えにくい。おそらく記念仕様の特別なダイヤルを持つモデルの登場が妥当だろう。


コスモグラフ デイトナ ル・マンのロレゾール仕様の登場はもはや確定?

 個人的には2013年にコレクションから姿を消したターノグラフの復活もミルガウスとともに登場を期待したいが、周年というわけでもなく、ましてやそれほど人気が高かったモデルでもないため、復活の望みは薄そうだ。一方で、登場が確実視されているのが、コスモグラフ デイトナ ル・マンの新バリエーションである。

 これはロレックスがつい先日投稿したInstagram投稿のサムネイル画面が発端だ。同ブランドのテスティモニーであるマイケル・ブーブレ(Michael Bublé)。彼はグラミー賞を何度も受賞したカナダ人ジャズシンガーであり、ロレックスは先日、テスティモニーファミリーのひとりである彼が、いかにしてバンクーバーのクラブから世界の大舞台へ駆け上がることになったのかを明かすオリジナルドキュメンタリーシリーズ『BRINGING IT HOME(心が求めた居場所へ)』を公開した。そのなかではたくさんのコスモグラフ デイトナの着用シーンが登場するのだが、その動画を紹介するロレックス公式アカウントによるInstagram投稿のサムネイル画面に見慣れぬ時計が写っていたのだ。

熱心なロレックスファンやコミュニティによるさらなる画像の特定作業を見ていると、マイケル・ブーブレが着けているのは上の写真のような現在のラインナップには存在しないコスモグラフ デイトナ ル・マンのロレゾール仕様のように見える。 ※画像はPhotoshopで加工したものです。

 サムネイル画面に映る時計は小さく、その詳細まではわからないのだが、熱心なロレックスファンやコミュニティがこの投稿をもとに画面を明るく加工するなど、時計の特定作業を試みるなか、どうやらそれはコスモグラフ デイトナ ル・マン、それもすでに発表されているものとは異なるロレゾールモデル、もしくはイエロー、ホワイト、ピンクの異なる3種類のゴールドを使用したトリドールモデルではないかと噂されている。

 思えば2025年の新作であるランドドゥエラーも、“リーク”画像の流出、ロレックス公式Instagramアカウントによるティザー投稿、そして公式発表前に元テニス選手ロジャー・フェデラー(Roger Federer)氏が着用している姿がリークされたことなどから、事前の特定作業が進んだことを記憶している人は多いだろう。今回の予想の真偽は2026年のWatches & Wonders Genevaでの新作発表を待たなければならないが、コスモグラフ デイトナ ル・マンの新バリエーション発表は非常に期待が持てる。