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Introducing ハミルトン カーキ フィールドにエンジニアド ガーメンツとのコラボレーションモデルが登場

ともにミリタリーをルーツとするアメリカンブランドの精神が、ユーティリティなチタンウォッチを生み出した。

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クイック解説

これまでもN.ハリウッドやショット、ポーターといったブランドとのWネームを発表してきたハミルトンが、この10月17日(木)にNY発のファッションブランドであるエンジニアド ガーメンツとのコラボレーションモデルをリリースする。エンジアド ガーメンツは1988年に設立したセレクトショップをメイン業態とする日本の会社、ネペンテスから1998年に発足したブランド。企画、生産はニューヨークで行われており、デザイナー・鈴木大器(だいき)氏のもとテーラーリングにワーク、アウトドア、そしてミリタリーに根差したコレクションを展開している。クラシックなアメリカンスタイルを下地としたシンプルなクリエイションながらディテールは細部まで計算され尽くされており、そのものづくりの姿勢が“巧みに設計された洋服(エンジニアド ガーメンツ)”という名前の由来になっている。そんなエンジニアド ガーメンツとのコラボモデルのベースには、カーキ フィールドシリーズが選ばれた。その名も、カーキ フィールド チタニウム エンジニアド ガーメンツ リミテッドエディションである。

 本作はカーキシリーズの名前を冠したフィールドウォッチだが、その顔立ちは現在展開されているどのモデルとも微妙に異なる。ベージュのフォティーナ夜光やサンドブラスト加工のケースなど、ヴィンテージのミリタリーウォッチを思わせるディテールはこのコラボモデルには見られない。ブラックのダイヤルに対してメリハリの効いた太いアワーマーカーはグッとモダンな印象。ブラッシュ仕上げが施されたチタンケースもインダストリアルさを強調しており、耐久性、堅牢性の高さを主張している。しかしその一方でケース径は36mm、厚さは10.85mmとサイズ感は小振りだ。

 ムーブメントは、ハミルトンの3針モデルではおなじみのCal.H-10。約80時間のパワーリザーブとニヴァクロン®︎製ヒゲゼンマイを有する同ムーブメントは、裏蓋にあしらわれた半円状の窓からその姿を見ることができる。また裏蓋にはコラボの証であるブランドロゴと、本作が1999本限定(エンジニアド ガーメンツの創業年にちなんでいる)である旨が刻印されている。

 カーキ フィールド チタニウム エンジニアド ガーメンツ リミテッドエディションは、10月17日(木)より16万9400円(税込)で販売される。また、時計は外出時の持ち運びにも便利なラウンドジップ式のウォッチケースに収められている。


ファースト・インプレッション

エンジニアド ガーメンツのコラボと聞くと、ベースとなるアイテムに+αのひねりを加えるイメージを個人的には持っている。レザーシューズで複数種類の革を組み合わせてみたり、左右非対称にしてみたり、アウターをコンバーチブルにしてみたりなど、その表現方法も多彩だ。同じ時計だと、ダイヤルを左右反転させたモデルを思い出す人もいるだろう。そんなブランドがコラボ相手だけに、ハミルトンインターナショナルCEOのヴィヴィアン・シュタウファー(Vivian Stauffer)氏からこのモデルを見せてもらったときは驚いた。まさか、こんなにシンプルな時計が出てくるとは思っていなかったのだ。

 カーキ フィールドをコラボレーションのベースとして選んだのは、鈴木大器氏だ。ファッションの分野で人気が高いというベンチュラやPSRなどではなく、ハミルトンのなかでも明確なバックボーンを持つカーキを手に取ったところには、アメリカンスタイル、そしてミリタリーにインスピレーションを得ているブランドとしての共感があったという。そのためか、本作には鈴木氏のこだわりが細部まで行き届いている。彼は今回のコラボにあたり、「現代的でありながら時代を超越」し、ハミルトンのカーキとエンジニアド ガーメンツの真髄を体現する理想的なフィールドウォッチを求めた。カーキ フィールドに特徴的なドーム型風防をフラットに変更したり、軽量で機能的なチタニウムを素材に使用したりといった点は、まさにモダンさの現れだろう。

 そのように現代的なルックスを模索する一方で、本作にはフィールドウォッチとしてのカーキ フィールドへのリスペクトも込められている。それが表現されているのが、無駄を削ぎ落として視認性を優先したというダイヤルのデザインと、カーキのオリジナルモデルにならった36mmというサイズ感だ。ハミルトンはインターナショナルな需要に応える目的から、40mm径前後のリリースが多い。通常のモデルではなかなかお目にかかれないこのサイズ感は、ユニセックスな魅力に加え、本作に小径のカーキを求める時計愛好家に刺さる魅力を添えている。

 「各々のブランドが個性を出そうと衝突してしまうことが、コラボレーションを行ううえではよく見られます。しかし、エンジニアド ガーメンツとのプロジェクトは非常にスムーズに進行しました」とヴィヴィアン氏は語る。これは古きよきアメリカをバックボーンに持つカーキ フィールドという時計をとおして、両ブランドが価値観を共有し、同じゴールを見据えて進んだ結果だと思う。エンジニアド ガーメンツとハミルトンのフィロソフィーが巧みに融合した今回のデザインについて、とても気に入っているとヴィヴィアン氏は満足げに話してくれた。

 僕個人の所感を述べると、本作はコラボモデルという点を置いても非常に実用的で長く愛用できるプロダクトになっていると思う。「ムーブメントが入っているか不安になります」とヴィヴィアン氏がにこやかに語る軽量さに加えてチタニウムならではの堅牢さ、そしてミニマルで視認性の高いダイヤルとツールウォッチに求められる要素が揃っている(防水性能も10気圧だ)。加えて、カーキ フィールドシリーズへのリスペクトも感じられる。本作はエンジニアド ガーメンツ流の、モダンフィールドウォッチである。直近ではマーフウォッチのホワイトダイヤルなども話題に挙がっているが、直近のハミルトンのリリースでは個人的に本作を高く評価したい。

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基本情報

ブランド: ハミルトン
モデル名: カーキ フィールド チタニウム エンジニアド ガーメンツ リミテッドエディション

直径: 36mm
厚さ: 10.6mm
ケース素材: チタニウム
文字盤色: 外周にレコード引きが施されたサンレイ仕上げのブラックダイヤル
インデックス: プリント
夜光: ニッケル時・分・秒針にスーパールミノバ®︎を塗布
防水性能: 10気圧防水
ストラップ/ブレスレット:チタニウムブレスレット

時計は持ち運びにも便利なウォッチケースに入れて提供される。


ムーブメント情報

キャリバー: H-10
機能: 時・分・秒表示
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 25石
クロノメーター認定: なし


価格 & 発売時期

価格: 16万9400円(税込)
発売時期: 10月17日(木)※先行発売
限定:世界限定1999本

詳細は、こちらをクリック。