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Photos by Mark Kauzlarich
ウニマティックは最近、2年前に登場したプロダイバーラインナップの刷新を発表し、我々はそのプレス写真を目にした。ほかのモデルに比べてデザインやカラーは控えめであまり実験的ではないが、プロダイバーはあなたがダイバーズウォッチに求めるすべてを叶える、無駄のない時計だ。おそらくブランドのほかのリリースほど目を引くことはないだろうが、このような時計はどんなコレクションにも欠かせない存在だと感じている。時として、堅実で手ごろな価格の時計が必要になることがあるからだ。
U1-PD3-OR(300m防水のオレンジダイヤル)とU1S-T-PD6-B(600m防水のグレード2チタン製)。
実際に時計を手に取ったとき、私は反射的にU1-PD3-OR、300m防水のオレンジダイヤルを備えているステンレススティール製のモデルに引かれた。それは当然かもしれない。派手なバーントオレンジの色は注目を集めるし、水中での視認性を考えればダイビングツールとして理にかなったカラーでもある。
しかし皮肉なことに、これはふたつのオプションのうちより厚みがある(しかしより手ごろな価格)モデルなのだ。そこで私はグレード2チタン製のより高価なモデル、プロダイバー 600m(Ref.U1S-T-PD6-B)に注目してみることにした。
無駄をそぎ落としたダイバーズウォッチには、意見を言うべき点も、批判すべき点もあまりない。サンドブラスト加工されたテクスチャーとファセット加工が施されたケースは、マットブラックのダイヤルとベゼルと完璧に調和している。多くのダイバーズウォッチが、ブランドロゴに王冠を持つ有名ブランドのダイバーズウォッチに似てしまうという常なる圧力に直面するなか、ウニマティックは独自のブランドアイデンティティを保つことに成功している。ドットやインデックスの周囲にスーパールミノバがプリントされたダイヤルは、きわめて高い視認性を誇る(水中で着用しても同様だろうと想像できる)。針も同様に力強い。一方、6時位置のデイト表示窓はまったく邪魔にならない。
ブランドが公開した夜光の写真(私が十分に捉えることができなかったものだ)は、実際に手に取ったときの体験をよく表している。時針とアワーマーカー、分針に2色の異なる夜光が巧みに使用されており、120クリックの逆回転防止ベゼルと相まって素早く時間を読み取ることができる。
Photo courtesy Unimatic
それ以外のデザインは、最高の意味でまさにウニマティックらしさが際立っている。角張っていて控えめなデザインでありながら、貫通ラグと大胆なリューズガードは時刻調整の邪魔をすることなく、その役割を果たしている。エングレービング用の無地のケースバック(もし誰かがチタンにエングレービングしてくれるなら)を備え、直径41.5mm×厚さ12.3mmのケースに必要なものがすべてそろっているのだ。
ケース内部には600mの防水性能によって保護された、41時間のパワーリザーブを持つ自動巻きムーブメントのセリタ SW200-1が搭載されている。これは、内部にCal.NH35Aを搭載した300mバージョンのムーブメントと比較してアップグレードされたものだ。問題は、2倍の価格である1900ドル(日本円で約30万円)を支払って顧客がこのモデルのアップグレードに価値を見出すかどうかだ。
この問いに答える最も良い方法は、常に直感的な反応に尽きるようだ。この時計は快適で合理的に薄く、少し高めの価格設定に見合ったスペックを備えている。2000ドル(日本円で約30万5000円)以下に抑えたのは賢明な判断だった。1750ドル(日本円で約26万8000円)ならもっと手ごろに感じられたかもしれないが、現在の価格に難色を示すわけではない。
結局のところ、あなたが支払うのはチタンの使用(シチズン プロマスター “フジツボ”で手に入れられる)、ムーブメント、または600m防水(セイコー プロスペックス “ツナ缶”や、サーチナでも上回れる)だけでなく、デザインというパッケージ全体だ。また“Made in Italy”という部分についてもブランドに尋ねると、この時計はミラノからほど近い小さな工房で製造されているという。スイスの工房ほどセクシーな空間ではないと彼らは語ったが、自分たちの仕事をより明確にアピールすることがブランドを助けることになると認めていた。
個人的にはもうダイバーズウォッチは必要ないし、私はすでに2本のウニマティックを所有する幸せなオーナーだ。しかし時計好きではない友人から、頑丈で比較的安価な時計についてよく尋ねられる私にとって、答えの選択肢にこのモデルが新しく加わったことになる。とはいえプロダイバー 600mは200本限定のため、どれだけ在庫が残るのか、そしてこのブランドのダイバーズウォッチの次の一手は何か、気になるところだ。
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