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Introducing ペテルマン・ベダ 1825、——変わらぬ卓越したウォッチメイキングと新たなデザイン

この若きデュオは、新たな自社キャリバーを開発するとともにデザイン言語をさらに進化させた。それにより、これまでとは異なる新たな顧客層を獲得することになるだろう。

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我々が知っていること

独立時計師による、緻密に作り込まれ知的に設計された3針時計への需要が近年ふたたび高まっている。とりわけレジェップ・レジェピ(Rexhep Rexhepi)氏をはじめとするトップの独立系の成功は、クラシカルな志向を持つ3針時計への転換に支えられてきた。そこには彼らの高度な技術を凝縮し、日常的に着用できるコンパクトな形で表現するという意図がある。そして今回、ペテルマン・ベダがその系譜に連なる新作を発表した。これまでふたつのリリースで技術力を示してきたこのコンビだが、新作のRef.1825ではよりクラシックな美意識を前面に押し出し、新たな顧客層をブランドに引き寄せることになるだろう。

Petermann Bédat

 ケース径38mm、厚さ10.15mmのこの時計はローズゴールド製ケースをまとい、きわめてバランスのとれたサイズ感に仕上がっている。ケースデザインは、若い独立系ブランドのあいだで時折見られるありきたりなものとは一線を画す存在だ。はんだ付けされたラグがケースに立体感を与え、さらに優美に傾斜したミドルケースが流麗なシルエットを生み出している。加えてこのモデルでは、ブランドの新たなデザイン言語が確立されており、今後のコレクションにも受け継がれていくことになる。

 ダイヤルはオリヴィエ・ヴォーシェ(Olivier Vaucher)氏によって製作されたホワイトゴールド製。ゴールドの表面にレーザーによるテクスチャ仕上げを直接施し、その上から透明感のあるグリーンのグラン・フー エナメルを重ねて仕上げている。12時位置のインデックスとアワーマーカーはポリッシュ仕上げされたアプライドで、それ以外の部分はプリントで表現している。

Petermann Bedat

 ムーブメントは、ガエル・ペテルマン(Gaël Petermann)氏とフロリアン・ベダ(Florian Bédat)氏の両名によってゼロから設計された完全自社開発によるものである。よくあるように、“自社製”と称しながら実際には既存ムーブメントの輪列を改修しただけのもの(近年増加傾向にある)でもなく、またブランド専用を名乗りながら実際にはほかの時計師によって設計されたものでもない(これも近年よく見られる)。“シンプル”な3針ムーブメントを独自のものとして成立させるのは難題であるため、ふたりはアトリエで修復してきた懐中時計から着想を得たという。ムーブメントは、中央に配置されたベル型のスティール製ブリッジを軸に、全体が美しい左右対称の構成をなしている。またオーバーサイズのルビー受け石、スワンネック緩急針、そして見事な手仕上げが施されている。さらにブランドとして初めて、すべての歯車をソリッドゴールド製とし、パワーリザーブは約56時間を確保した。

 本作は限定モデルではないが、今後4年間に製作可能な数量に応じた限定的な生産となる。デリバリーは2026年初頭に開始予定で、価格は7万5000スイスフラン(日本円で約1430万円)である。

petermann bedat

我々の考え

先ほども触れたが、複雑機構を得意としてきたブランドが3針ムーブメントを発表するというのは、一般的に言えばその時計師たちの技巧が新たな層に届く転機となることが多い。結果論的に、レジェップ・レジェピ氏はアクリヴィア時代から常に素晴らしい仕事をしていたと簡単に言えるが、実際のところ彼にとって市場での大きな転換点となったのはクロノメーター コンテンポランであった。

 ペテルマン・ベダは、これまでにスプリットセコンド・モノプッシャー・クロノグラフデッドビートセコンドという、いずれも卓越した2本の時計を世に送り出してきた。彼らの技術力が単なる3針時計の枠をはるかに超えていることは疑う余地がない。しかしこれまでのオープンダイヤル仕様は、よりクラシックなデザインを求めるコレクターたちにとっては購入をためらう理由となっていたのだろう。

Petermann Bedat

 とはいえ、望んだものを手に入れることで、これまで見過ごしていたものの価値に気づくこともある。ムーブメントの仕上げは実に見事だと思うが、そのセクター風の意匠は、価格帯の異なるほかの時計を思い起こさせる部分もある。それでも、再びレジェップ・レジェピ氏を例に挙げるなら、完成度の高い3針モデルはブランド全体への注目を高め、新作だけでなくコレクション全体の需要を喚起する可能性がある。まさにレジェピ氏がアクリヴィアで経験したのと同じように。

Petermann Bédat

基本情報

ブランド: ペテルマン・ベダ(Petermann Bédat)
モデル名: Ref.1825

直径: 38mm
厚さ: 10.15mm
ケース素材: ローズゴールド
文字盤: ホワイトゴールド製プレートにレーザー仕上げ(その上に透明感のあるグリーングラン・フー・エナメル)
インデックス: PBロゴ、ミニッツおよびセコンドトラックはプリント
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップ、RG製バックル


ムーブメント情報

キャリバー: 233(自社製ムーブメント)、ジャーマンシルバー製地板およびブリッジ
機能: 時・分表示、スモールセコンド
直径: 30mm
パワーリザーブ: 約56時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 21
追加情報: SS製パーツ、ソリッドゴールド製の輪列、ブレゲひげゼンマイを搭載


価格&発売時期

価格: 7万5000スイスフラン(日本円で約1430万円)
発売時期: 2026年初頭より順次デリバリー開始、今後4年間にわたって納品予定
限定: あり、限定生産(4年間で製作可能な数量に基づく)

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