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Introducing ハミルトン カーキ フィールド クォーツが新登場

33mmと38mmのユニセックスサイズで登場した。

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我々が知っていること

ハミルトンはフィールドウォッチの王者である。エディター同士の会話でエントリーレベルのスイス製時計が話題に上がる際、カーキフィールドはほぼ必ず名前が挙がる。ハミルトンはクォーツムーブメントを搭載したカーキ フィールドの新しいコレクションを発表した。同コレクションはどこへでも持ち運べ、何にでも対応できるスイス製ツールウォッチを、より手ごろな価格で提供している。今回は38mmと33mmの両サイズでコレクションが展開された。これはより広い層のユーザーに向けた、ユニセックスのオプションを提供するためであることは間違いない。

Black Khaki Quartz, Old Radium Lume

 約1カ月前、同僚のマーク・カウズラリッチがハミルトンのカーキ フィールド メカニカル 38mmに投入された3つの新ダイヤルについて記事を書いた。そのなかで特に私の目を引いたのはホワイトダイヤルだったが、今回のリリースを通じてカーキ フィールドの多くのバリエーションにおいてホワイトダイヤルが定着しつつあるようだ。この新しいカーキ フィールド クォーツラインにはホワイト、ブルー、ブラックの3色があり、ダイヤルと針にはそれぞれ異なる色調のスーパールミノバが使われている。具体的に、ホワイトダイヤルには“オールドラジウム”色のスーパールミノバを、ブルーダイヤルには白色のスーパールミノバを、そして2種類あるブラックダイヤルにはそれぞれグリーンもしくは“オールドラジウム”色のスーパールミノバが組み合わされている。なおホワイトダイヤルの針とインデックスは黒で縁取られており、コントラストをより高めている。

Old Radium 34ths shot

“オールドラジウム”色の夜光。

 ホワイトダイヤルとオールドラジウム夜光を備えたブラックダイヤルには、グリーンのテキスタイルストラップが組み合わされている。一方、ブルーダイヤルと非オールドラジウムの夜光を備えたブラックダイヤルには、ダイヤルに合わせた色のテキスタイルストラップをセット。これらのストラップはカーキ フィールド ラインの特徴であり、レザーのキーパーがついていることで少し高級感を感じさせる仕上がりになっている。

original GS watch

1960年代後半に製造された、オリジナルのハミルトン G.S. ウォッチ。

Khaki field watch sold on AS

アナログシフト(AnalogShift)で販売された、1980年代製造のカーキウォッチ。

Khaki Field Quartz up close

新作は“カーキ”ロゴが追加されているが、ダイヤル全体で見るときわめて小さく配置されている。

 ハミルトンはこの新しいカーキ フィールド クォーツのデザインを、1960年代のハミルトン G.S.(ジェネラルサービスの略)モデルに由来すると話す。このモデルは英国政府の非軍事関係者向けに製造された時計であり、ヴィンテージのミリタリー美学を強く反映している。たしかに各要素は現代的にアレンジされており、コントラストが向上したダイヤルや、視認性を高めるためのレイルウェイミニッツトラックなどもある。アラビア数字は大きくて太く、オリジナルよりも比例して大きくなっているようだ。新作は、ダイヤル中央下にあった“G.S.”の代わりにスタイリッシュなカーキロゴを配置。これは1980年代に市販されたカーキ フィールドを参考にしたデザインであるようだ。

 すべてのバリエーションはサイズに関わらず、6万4900円(税込み)で購入可能である。


我々の考え

このリリースはハミルトンにとって特に革新的なものではないが、製品ラインナップにうまく収まっている。カーキ フィールドラインにおいて、ハミルトンは過去数年間で700~1200ドル(日本円で約10万~17万円)の価格帯で製品群を強化してきており、ときにはチタン製バージョンでその価格帯の最上位に位置することもある。

Khaki Quartz in blue

 この新しいコレクションにより、クォーツはもはや妥協や“安価な選択肢”という印象を与えない。デザインは十分に独自性を持っており、ラインナップのなかでも際立っていると思う。6万4900円(税込)という価格は提供される製品に対して妥当だと感じる。ハミルトンのウェブサイトに掲載されているすべてのカーキ フィールド クォーツウォッチを見ていると、この新しいクォーツモデルでついに、カーキ フィールド メカニカルの最新デザインに統一されたのだろう。

Khaki 33mm Old

1990年代製のカーキ フィールド 33mm。ワナ・バイ・ア・ウォッチ(WannaBuyAWatch)で販売されたもの。

 デザインの観点から言うと、私はこれらの時計をとても気に入っている。まず歴史的な背景を考えると、特別にデザインされたカーキロゴが非常にいいアクセントになっていると思う。また小さいサイズが35mmや36mmではなく、33mmで登場したのもとても素晴らしいアイデアだ。これはかつてそのサイズで製造されていたヴィンテージのカーキ フィールドをすぐに思い起こさせる。以前、友人が見つけたヴィンテージカーキ フィールドを見て、その小ささに驚いたのを覚えている。ただしひとつだけ気になるのは、視認性を最適化するために、ダイヤルにあるカーキロゴや数字のバランスが、オリジナルの時計にあったヴィンテージの魅力を少し失っているように感じたことだ。

 全体的にこれらのデザインはとても好感が持てるものであり、幅広い層に受け入れられるだろう。スイス製ツールウォッチの世界に初めて足を踏み入れる人にとって、これは完璧なエントリーモデルとなる。しかしここで疑問が生じる。メカニカルモデルに2万900円のアップグレードをする価値があるだろうか。


基本情報

ブランド: ハミルトン(Hamilton)
モデル名: カーキ フィールド クォーツ(Khaki Field Quartz)
型番: 33mm/H69301910(ホワイト)、H69301940(ブルー)、H69301430(ブラック)、H69301930(ブラック、オールドラジウム)。38mm/H69401910(ホワイト)、H69401940(ブルー)、H69401430(ブラック)、H69401930(ブラック、オールドラジウム)
ムーブメント:クォーツ

直径: 33mm、38mm
厚さ: 7.5mm(33mm)、8.3mm(38mm)
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ホワイト、ブルー、ブラック
インデックス: プリント
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 5気圧防水
ストラップ/ブレスレット: テキスタイル製NATOストラップ、各色に合わせたレザー

khaki quartz white

価格 & 発売時期

価格: 各6万4900円(税込)
発売時期: 発売中
限定: なし

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