ADVERTISEMENT
クイック解説
JPN(ジェイピーエヌ)とはその名の通り、日本をテーマにした時計ブランド。この日本ブランド誕生を仕掛けるのは、HYTやミッシェル・エルブランといったブランドの日本正規輸入を行ってきたEAU ROUGE(オールージュ)である。ジャパンクオリティにこだわった日本製の時計をプロデュースする、とプレスリリースにあるように、高級時計に対する審美眼を元に、日本製の素材やディテールを付加していくという。
処女作として発表されたのは、130Rというソーラークロノグラフを搭載したモデルだ。この130Rという名称はモータースポーツの世界からインスパイアされたもので、日本が世界に誇る鈴鹿サーキットの超高速コーナーの名前が由来。オールージュの代表である下山征人氏は、F3レーサーだった過去をもち2019年には10数年ぶりにレースの世界に復活し、スーパー耐久シリーズに参戦している。
下山氏のこうした経験から、レースの世界と親和性の高い強靭かつ軽量なカーボンをケース素材に採用し、メタルパーツには全てグレード5チタンを用いるこだわりよう。それでいて、価格は12万円(税抜)という手の届くプライスゾーンを実現した。全5種類の文字盤バリエーションが用意され、各100本限定で販売される。
ファースト・インプレッション
この130Rという時計は、加熱する昨今のカーボンウォッチ市場に一石を投じる存在であると僕は思っている。なぜならコンセプトが明快で、熱心な時計愛好家にも腕時計初級者層にも伝わる上、実際に購入を検討できるものだからだ。
カーボンケースというのは、その特性上、優れた耐傷性や軽量性を時計にもたらしてくれる。それは、気兼ねなく使えることを意味し、少しの打痕も許さないような愛好家ですらストレスフリーで着用できることだろう。ただ、現状こうしたカーボンケースを採用している時計はかなり高額であることが多く、少なくとも数十万円からというのがほとんどだ。しかも130Rにおいては、単にこの価格帯でカーボンケースを採用したというだけでなく、曲面を用いた独創的な形状でカーボンの質感を味わうことができる。表面のザラッとした風合いも良い感じだ。
また、オールージュがスイスのハイエンドウォッチを取り扱ってきた経験を生かした特徴は、特にベルトに表れているように思う。よく観察してみると、ケースバック側の取り付け部分がくり抜かれておりケースに直接ネジ留めされている。よく考えたものだと感心したのだが、こうした取り付け部分に抜かりがあると装着感に悪影響があるうえ、時計全体としてもとしてもぼってりと垢抜けないフォルムになることが多い。
さらに、下山氏がこだわり抜いたラバーストラップは非常に柔らかく、裏面には溝が設けられている。夏場でも汗溜まりが気にならない、細部に気の利いた仕様である。
いずれも簡単なソリューションに思えるが、着け心地に配慮されたユーザーファーストのアプローチが成された時計である。僕はまだプロトタイプしか拝見していないので、実機でその完成度を味わいたいと思う。
基本情報
ブランド: JPN(ジェイピーエヌ)
モデル名: 130R
型番:JPNW-001WH、JPNW-001GR、JPNW-001NV、JPNW-001BK、JPNW-001SB
直径: 45mm
厚さ: 12mm
ケース素材:カーボン、ブラックPVDグレード5チタンケースバック・リューズ・プッシャー
文字盤色: ホワイト、チタニウム、ネイビー、ブラックレッド、スモーキーブラック
インデックス: アプライドバー
夜光: あり
防水性能: 10気圧防水
ストラップ/ブレスレット:FKMラバーストラップ、ブラックPVD 仕上げグレード 5 チタン製尾錠付き
ムーブメント情報
キャリバー: セイコーエプソン製ソーラー
機能: 時、分、秒、日付表示、クロノグラフ、24時間表示(3時のインダイヤル)
パワーリザーブ:フル充電で6ヵ月間駆動
追加情報:総重量62g
価格・発売時期
価格: 12万円(税抜)
販売時期: 販売中(公式ECサイト、他)
限定:各色100本限定
詳細は、JPN公式サイトをクリック。