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Historical Perspectives ジャガー・ルクルト 1968年製のポラリスを(ただ好きだから)実機レビュー

ポラリスは1968年に製造されたものであり、ジャガー・ルクルトによると最もクールなヴィンテージウォッチのひとつだと言う。

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本稿は2013年12月に執筆された本国版の翻訳です。

ときどき、HODINKEEオフィスに偶然入ってきた特に話題性のないアイテムを紹介することがあるのだが、今回がその一例である。ご覧いただいているのはジャガー・ルクルトのポラリスで、おおよそ1968年製とされている。ハウス(ジャガー・ルクルト)の見解によると、これは最もクールなヴィンテージウォッチのひとつである。

 なぜかって? 理由はいくつかある。まず希少であること。以前この記事でレビューした基本的なメモボックスと同じムーブメントを搭載しているにもかかわらず、このモデルははるかに珍しいのだ。製造されたのは1714本で、コレクション価値が非常に高い。さらにこの時計が楽しい理由のひとつは、より一般的なメモボックスと同様、機械式のアラーム機能を備えていることだ。インナーディスクでアラームを鳴らしたい時刻を設定でき、写真ではその時刻が7時にセットされている。

 さらに、このアラームウォッチはダイバーズウォッチでもある。特徴的なのはクロスハッチパターンがあしらわれた3つの大きなリューズで、中央のリューズを使ってインナーベゼルを回転させることができる。これはダイバーズウォッチならではの特徴だ。

 12時位置にある三角形のマークはインナーベゼルであることを示す。このポラリスだけでなく、スーパーコンプレッサーケースを持つすべての時計に、滑らかで心地よい操作感と外観が備わっている。

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 時計の裏側には2層の裏蓋がある。最初の裏蓋には16個の穴が開いており、これはアラーム音をより聞き取りやすくするためのものだ。一方、その内側にある裏蓋は防水性を確保するためのシールとなっている。

 これらの時計には“ジャガー・ルクルト”と“ルクルト”の両方のサインがあり、後者はアメリカ市場向けに採用されている。ちなみに、このスタイルのポラリスは近年再製造されていない唯一のモデルだ。コンディションや付属品に応じて、ポラリスの価格はおよそ1万5000ドルから3万ドル(当時の相場で約147万~293万円)のあいだになる。特に、オリジナルのボックスや書類、JBチャンピオン製ブレスレットが付いているものはきわめてまれで、プレミアム価格が付くことが多い。

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