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Business News オンライン時計販売プラットフォームのBezel、鑑定対象時計の4分の1超が認証不可。その大半はロレックス

【ニュース】Bezelのレポートによれば、複数ブランドにわたって偽造品や不正な出自の時計が依然として流通しているという。

ロサンゼルスに拠点を置くオンライン時計取引プラットフォームBezelは、2025年上半期に実施した真贋鑑定サービスにおいて、鑑定対象となった時計のうち27%を認証不可と判断したと報告している。鑑定に不合格となった時計の多くはロレックス、もしくはロレックスを名乗るものであった。プラットフォーム上で取引された時計のうち、4分の1超が基準を満たさなかったという高い却下率は、“フランケンウォッチ”、すなわち非純正パーツを使用したり不適切な部品を組み込んだりした完全な偽造品や詐欺的商品が、セカンダリー市場における重大な問題として依然根強く存在していることを示している。

 セカンダリーマーケットの取引プラットフォームにおいて、認証サービスは競合との差別化を図るうえで重要な要素となっている。Bezel、eBay、Chrono24などの主要プラットフォームは、いずれも手数料と引き換えに中古時計の真贋鑑定サービスを提供しており、これにより伝統的な中古時計販売業者との差別化を狙っているのだ。また、これらのプラットフォームはロレックス正規販売店が展開する同ブランドの認定中古プログラムとも競合関係にある。同プログラムではスイスの最高峰ブランド、すなわちロレックスによる公式認定時計に対して購入者にプレミアム価格を課している。Bezelのレポートによれば、認証を見送った時計には出品情報とコンディションが一致しないものや、動作不良のものも含まれていたという。Bezelのマーケットプレイス最高責任者であるライアン・チョン(Ryan Chong)氏は、レポート内で次のように述べている。「当社の認証を通過しなかった時計は、元の出品情報の説明に誤りがあるパターンが多いですね。実際に手に取って確認すると、審美的な状態が記載と一致していなかったり、価値や人気に大きく影響する重要な要素、たとえば交換された部品やパーツなどに関する記載が欠けていることがあるのです」

 認証不可とされた時計のうち、38%は1万ドル超の価格で出品されていた。ブランド別ではロレックスが最多で、全体の57%を占めている。これは「市場需要が高く、偽造のインセンティブが大きいことが要因である」とBezelは説明している。続いてオメガが10%で2位に上昇し、3位はカルティエの8%、4位にブライトリングが4%、5位にパテック フィリップが3%で続いた。Bezelはこれらのブランド別統計について「現在の市場におけるトップブランドの序列をおおむね反映しており、市場需要の高さと偽造や不正行為のインセンティブとのあいだに合理的な相関関係がある」としている。

 ロレックスはまた、Bezelの顧客によるウィッシュリストにおいても最多の37%を占め、2025年上半期の売上でも全体の33%を構成した。オメガは売上の15%、ウィッシュリストの12%を占め、チューダーは売上の15%、ウィッシュリストの6%という結果であった。なお、Bezelは今回のレポートにおける取引件数や鑑定対象時計の本数を明らかにしていないが、「数億ドル規模の出品」と「数千件にのぼる購入データ」に基づいていると説明している。2024年には、Bezelの鑑定士は取引全体の29%を認証不可と判断。なお、このデータは7億ドル相当の出品情報をもとに作成されたものだという。