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Introducing ピアジェがアンディ・ウォーホル ウォッチを公式に発表! クル・ド・パリ装飾がアイコニックな新作も同時追加

ついにポップアート界の巨匠の名を冠するに至った、ピアジェのブラック タイ。

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クイック解説

 アンディ・ウォーホル クル・ド・パリ ウォッチは、かつてウォーホルが所有したとされる7本超のピアジェウォッチから直接的なインスピレーションを得た時計だ。本作は、彼が最も思い入れがあったとされる「ブラック タイ」と呼ばれたクッションケースのモデルをベースとして、クル・ド・パリ仕上げをベゼルに、深いブルーのメテオライト文字盤を与えたものである。

 今回、ピアジェとアンディ・ウォーホル美術財団は新たな公式パートナーシップを結び、これらの時計の正式名称を「アンディ・ウォーホル ウォッチ」とした。1972年に最初に登場し、約10年で一度生産を終了したものの2014年に復活し、再び注目を集めたアンディ・ウォーホル ウォッチ。20世紀を代表するこのアーティスト自身は、ピアジェソサエティのメンバーであり、10本以上所有したピアジェウォッチ中でもBeta 21ムーブメントを搭載したブラック タイウォッチを特別な存在としていたそうだ。

Ref.14502。1972〜1977年に生産されていた、当時の通称「ブラック タイ」。レザーストラップとブレスレットモデルを合わせても26本しか生産が確認されていない。ウォーホルは1973年に購入したとされる。

1972年当時のピアジェのウォッチカタログ。薄型のクォーツが充実していた。

Beta 21。月差5秒の精度を誇っていた。

「ブラック タイ」と、ウォーホル所有の時計でも有名な、タイガーアイをダイヤルに用いた「カフウォッチ」。

 本作の最大の特徴はベゼルに施されたクル・ド・パリ装飾。ホワイトゴールド製のケースに、開発期間を含めて10ヵ月を費やしまるでジュエリーのようなギヨシェパターンが施された。小さなピラミッド型の四角形が並ぶエレガントなパターンは、ピアジェのクラフツマンシップを象徴する装飾技法であり、1970年代にはラウンドタイプをはじめ多くの形状の時計に用いられた装飾だ。しかしながら今回、もともと特徴的なゴドロン装飾を備えていたウォーホル ウォッチにクル・ド・パリを施すことで、平面ではなく曲面のクッション型ケースに微妙な層の重なりと幻想的な光の効果を与えた。さらに、ブルーのメテオライト文字盤が持つ鮮やかな色彩は、ピアジェのアイコニックなオーナメンタルストーンによって叶えられている。クラシックなドーフィン針の採用も相まって、全体的にヴィンテージの風合いが漂うデザインだ。内部には自動巻きのCal.501P1が搭載されており、約45時間のパワーリザーブを備える。

新たにコレクションに加わった、アンディ・ウォーホル クル・ド・パリ ウォッチ。

 本機は12月中旬より販売予定で、現在の予定価格は994万4000円(税込)とのこと。事実上誰もが手にするチャンスのある時計だが、過去のブラック タイと同様に実際はかなり限られた人しか手にできないのが実情だろう。なお、このアンディ・ウォーホル クル・ド・パリ ウォッチの発売後、文字盤やケース素材、装飾などを選択できるメイド・トゥ・オーダーのサービスも開始されるということだ。

ファースト・インプレッション

 ピアジェは、この瞬間をもってアンディ・ウォーホル ウォッチを名乗るようになった時計が他にも存在している。それは、同様の名を持つハイジュエリーも含まれる「メタフォリア」、マラカイトとブラックの文字盤を備えたPGケースのモデル、またW&W2023のブース内ソサイエティバーに展示されていた、アンディ・ウォーホル自身による10本のユニークなプライベートコレクションたちだ。これらはすでに存在していたウォーホルにまつわる時計だが、そこに新たな解釈を加えた今作が追加されたわけだ。

アンディ・ウォーホル ウォッチと命名された時計たち

Ref.75101 1976〜1989年に生産。本機と共に発表された当時、世界最薄のクォーツCal.7P搭載。

Ref.14502 1972年から1986年にかけて10本のみ生産。18KWGケース。

Ref.14502 1972年から1986年にかけて10本のみ生産。18KPGケース、ラピスラズリ文字盤。

現在も購入可能なウォーホル ウォッチ。ダイヤルにはマラカイト。

2023年発表。珪化木をダイヤルに、エメラルドを随所に配した。

ウォーホルとイヴ・ピアジェ。

 これが意味するところは、ウォーホルが真に所有していた時計がもととなり、現代においても彼が手にしていたであろう時計が創作されたということだ。ウォーホル自身は1973年にピアジェのブラックタイを入手し、それ以前に所有していた6本のピアジェコレクションに加えたという(内4本は現在のピアジェ プライベート コレクションに保存されているそうだ)。その後、1979年にイヴ・ピアジェと出会ったウォーホルはニューヨークやパームビーチで催される饗宴に足を運び、またスタジオ54やシェ・レジーヌで過ごす姿が目撃されるようになる。ピアジェのブラックタイがこうしたシーンで彼の手元を彩ったことは想像にかたくなく、元来内向的で自分の外見にコンプレックスがあったとされるウォーホルが、稀代のアーティストたる自らを構成するための1ピースとして身につけていたのではないか。

1973年ごろに販売された、オニキスダイヤルを備えたクォーツウォッチ。ピアジェ製Cal.7P搭載。ウォーホルのプライベートコレクション。

1974年、ユニークなゴールドインゴットウォッチ。ウォーホルのプライベートコレクション。

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 翻って現代、他人のバイアスがかかりやすいこの環境のなかで、自分の個性に合ったモノ選びは一層難しい。この時計はその背景から、稀代のポップアーティストでなくとも、自分の拠り所として腕時計を身につけることを許してくれるような1本だ。人にひけらかすわけではなくつけ手のことを語るようなこのアンディ・ウォーホル ウォッチは、オーダーする人だけが込められる意味をより大切にできる時計である。


基本情報

ブランド: ピアジェ(Piaget)
モデル名: アンディ・ウォーホル クル・ド・パリ ウォッチ(Andy Warhol Clou de Paris watch)

直径: 45mm
厚さ:7.6mm
型番:G0A49238

ケース素材: ホワイドゴールド
文字盤: ブルーのメテオライト
インデックス: ホワイトゴールドのアプライドバー
夜光: なし
防水性能: なし
ストラップ/ブレスレット: アリゲーターストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: 501P1
機能: 時・分表示
パワーリザーブ: 約40時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 23


価格 & 発売時期

価格: 994万4000円(税込予価)
発売時期: 12月中旬
限定:なし

詳細は、ピアジェ公式サイトへ。