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Introducing シチズン プロマスター エコ・ドライブ50周年限定モデル Cal.E210搭載 TSUNO CHRONO(編集部撮り下ろし)

光発電技術であるエコ・ドライブの誕生50周年を記念し、特別なツノクロノが登場した。クラシックカーに着想を得た意匠と、機械式さながらの操作感を持つ名機Cal.E210が融合したことで、クォーツクロノグラフとして高い完成度を誇るに至った本作のディテールに迫る。

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クイック解説

シチズンが1976年に世界で初めて発売したアナログ式光発電時計、すなわち現在の光発電エコ・ドライブは、2026年で誕生から半世紀という大きな節目を迎えた。そして今回、その50周年を記念する特別なアニバーサリーモデルが登場する。

 本作Ref.AV0104-06Wは、世界初のアナログ光発電腕時計が誕生した1976年当時のクラシックカーに着想を得てデザインされた。1970年代半ば、ポルシェやロータス、ジャガーといった欧州のスポーツカーメーカーには、ある特定の印象的なカラースキームが見られた。深いグリーンのボディにゴールドのパーツやピンストライプを合わせ、内装にタンやブラウンのレザーをあしらうその配色は、当時のスポーツカーらしいエレガンスを象徴するひとつの黄金比だった。深みのあるダークグリーンのダイヤルに、ベゼルやプッシャーなど随所にイエローゴールドカラーのアクセントを効かせた本作は、まさにそのグラマラスな時代の空気感を抽出している。ここにブラウンの牛革ストラップを合わせることで、シックでラグジュアリーなレトロモータースポーツの世界観を見事に構築した。

204年のバーゼルフェアで発表されたCal.E210搭載モデル、プロマスター エコ・ドライブ E210 パワーリザーブ クロノグラフ。

 このクラシカルな意匠のモデルにおいて特筆すべきは、過酷な環境に耐えうるプロフェッショナルスポーツウォッチであるシチズン プロマスターをその舞台に選んだという点だろう。なぜ、このモデルをプロマスターから展開するのか。シチズンにその意図を尋ねたところ、光発電や瞬間帰零方式を備えたCal.E210の「高い実用性と信頼性」が、プロマスターが掲げる機能志向のコンセプトと極めて親和性が高いことがその理由だという回答が得られた。つまり本作には単なる過去のモデルの焼き直しにとどまらず、過去のCal.E210搭載のツノクロノと比較しても、「現代のツールウォッチとして再提案したい」というブランド側の狙いが込められている。

 存在感あふれるケースはステンレススティール(SS)製で、一部にイエローゴールド色のメッキを施している。プロポーションは極めてマッシブで、現行のツノクロノ(直径38mm、厚さ11.7mm)から大幅にサイズアップした直径44.5mm、厚さ15.3mm(設計値)となっている。そして風防には、ドーム型のサファイアガラスを採用。20気圧の日常生活用強化防水や、夜光塗料を塗布した針・インデックスも備え、プロマスターらしい実用性を備えている。また、文字盤に使用するパーツには環境に配慮した再生素材を用いるなど、現代的なスポーツウォッチとしての信頼性も万全だ。

 そして本作の核となるのが、搭載するCal.E210である。光発電の現代的な実用性と、機械的な手応えを感じさせる操作性。その両立を実現したこのムーブメントが、本作を単なるレトロデザインの復刻ではない特別なタイムピースへと押し上げている。本作は世界限定5000本、価格は18万7000円(税込)で2026年9月10日(木)に発売される。


ファースト・インプレッション

シチズンのツノクロノといえば、ケース上部(12時位置)にリューズとプッシュボタンを配した個性的なフォルムで知られる、1970年代のシチズンを代表する名作である。ストップウォッチのような操作性にどこか愛嬌を感じさせるこのデザインは、近年もレコードレーベルを中心に複数の復刻モデルが展開されてきた。しかし、エコ・ドライブ50周年限定モデルである本作の印象はそれらと一線を画する。ひと目見て感じるのは、これまでの復刻とは異なる重厚なプロダクトとしての迫力だ。  

 その変化の最大の要因こそ、名機「Cal.E210」の採用にある。一般的なクォーツクロノグラフは、リセットボタンを押すと電子制御によって針が旋回してゼロ位置に戻る。だがCal.E210は、機械式クロノグラフと同様にハートカムをハンマーで直接叩く機構を備えている。リセットボタンを押した瞬間に、針がゼロ位置へと跳ね返る「瞬間帰零方式」を実現しているのだ。プッシャーを押し込んだ際のソリッドな手応えと、一瞬でゼロに帰還する小気味よい動作。クォーツでありながら、クロノグラフを思わせるメカニカルな感触を楽しめる。

 現在のシチズンで大々的に語られるムーブメントではないものの、この200以上のパーツからなる複雑な機構が20年以上も設計を変えずに生き残ってきたという事実は、Cal.E210がいかに時計愛好家心をくすぐる完成度の高い“隠れた傑作”であるかを証明しているようでもある。

 球面サファイアガラス越しに覗く多層構造の文字盤には、クロノグラフのサブダイヤルやパワーリザーブインジケーターが配され、まるで70年代のヴィンテージカーのダッシュボードを手首に縮小したかのような計器感がある。44.5mm径、15.3mm厚というツノクロノとしては規格外のボリュームでありながら、腕元で決して野暮ったく見えないのは、この洗練されたカラーパレットの恩恵にほかならない。光の角度で表情を変えるグリーンダイヤルと艶やかなゴールドの意匠が、タフな外観にドレッシーなニュアンスを加えている。また、肉厚なブラウンの牛革ストラップは単なる装飾ではなく、トップヘビーになりがちなツノクロノの重心をしっかりとホールドし、実用的なバランサーとしても機能しているのだ。

 20年という時を経て熟成されたCal.E210を、エコ・ドライブが産声を上げた1970年代のノスタルジックな意匠で包み込む。光発電エコ・ドライブ50周年という節目でありながらそれを過剰に誇示するのではなく、瞬間帰零という機械式由来のメカニズムと、当時のクルマに通じるエレガントな装いを最前面に打ち出してきた点にこそ、本作の真価がある。シチズンが掲げた「現代のツールウォッチとしての再提案」というテーマのとおり、Cal.E210の機能性とクラシカルな意匠を現代のツールウォッチとして成立させるうえで、シチズン プロマスターならではの堅牢な外装が必然だったのだ。先進の光発電技術とアナログな機械式のロマンを見事に同居させた本作は、機械式時計づくりから始まり、常に時計の新しい可能性を切り拓いてきたシチズンの歴史と懐の深さを体現するタイムピースとして強い説得力を有している。

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基本情報

ブランド: シチズン プロマスター(Citizen Promaster)
モデル名: エコ‧ドライブ50周年限定モデル TSUNO CHRONO
型番: AV0104-06W

直径: 44.5mm
厚さ: 15.3mm
ケース素材: SS(一部にイエローゴールド色のメッキ)
文字盤色: グリーン(再生素材)
インデックス: アプライド
夜光: あり(針、インデックス)
防水性能: 20気圧防水
ストラップ/ブレスレット: ブラウンの牛革ストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: E210
機構: 時・分表示、スモールセコンド、1/5秒クロノグラフ(瞬間帰零⽅式)、パワーリザーブインジケーター、アラーム
パワーリザーブ: 最大充電時約8カ月
巻き上げ方式: 光発電エコ・ドライブ
追加情報:月差±15秒


価格 & 発売時期

価格: 18万7000円(税込)
発売時期: 2026年9月10日(木)
限定: 世界限定5000本

詳細は、こちらをクリック。

Photographs by Yusuke Mutagami, Nahoko Omura