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この記事は、Hodinkee Australiaの友人たちから転載されたものの翻訳です。
我々が知っていること
時計史上でも特に認知度の高いデザインのひとつである、現行のパネライ ルミノールは、1955年にリューズガードが導入されて以来、さまざまな素材で展開されてきた。最新作のルミノール マリーナ PAM01707は、カーボンファイバーシートとポリエーテルエーテルケトンを組み合わせた複合素材であるカーボテック™を採用し、優れた耐腐食性と軽さを実現している。パネライの製品は、今やラグジュアリーウォッチのカテゴリーにすっかり定着しているが、それでもなお、時計本来の目的に適した先進的な素材を積極的に取り入れる姿勢は変わっていない。
直径44mm×厚さ14.5mmのPAM01707は、パネライのクラシックな特徴をすべて備えている。クッション型のミドルケースを、縞模様を浮かべた丸型のカーボテック™製ベゼルと、DLC処理を施したチタン製ケースバックで挟み込む構成だ。ケース右側には、リューズを保護すると同時に固定する、特徴的なブリッジ型プロテクターを備える。こちらもカーボテック™製とすることで、ケース全体に施された不均一な質感と調和させている。
この“サンドイッチ”という比喩は、パネライを象徴するもうひとつの要素であるダイヤルにもそのまま当てはまる。質感のあるマットなトッププレートには、主要な位置にバーインデックスとアラビア数字の開口部、そして9時位置にスモールセコンドが配置され、下層に配された、経年変化風の色調を持つスーパールミノバが開口部からのぞく構造となっている。
写真ではブラウンのカーフレザーストラップが装着されているが、“Officine Panerai”のロゴをあしらったブラックラバーストラップも付属するので、実際に時計を着けて泳ぐこともできる。ただしストラップを交換する際には、DLC処理チタン製のバックルを一方からもう一方へ付け替える必要がある。幸いなことに、パネライは交換用のドライバーを同梱している。またラグ幅は24mmとかなり広いものの、ストレート形状のため、社外品のストラップを選ぶこともできる。
12角形のソリッドケースバックの内側には、Cal.P.9010が搭載されている。ヴァルフルリエ製のこのムーブメントは、ここ数年で仕様変更を重ねてきたが、今回は再びラグジュアリーウォッチに期待される実用的な機能をひと通り備えている。ツインバレルにより3日間のパワーリザーブを実現し、秒針停止機能と手巻き機能を備えるほか、GMTウォッチのように時針を単独でクイックセットできるため、タイムゾーンを切り替える際にムーブメントを止める必要がない。耐衝撃性を高めるため、テンプには両側から固定されたトラバーシングブリッジが採用されている。興味深いことに、パネライはリューズをわずか42回転させるだけで時計を完全に巻き上げられると謳っているが、これはスペックシートではあまり見かけない数値だ。
ルミノール マリーナ PAM01707の価格は233万2000円(税込)で、現在発売中だ。
我々の考え
最近のパネライは、かつて熱心なファンを魅了した、ツールウォッチらしい製品とデザインを取り戻すことに力を注いでいる。スペックの透明性向上、価格の見直し、肥大化したラインナップの整理など、いずれもポジティブな動きと言える。カーボテック™は必ずしもブランドの歴史を象徴する定番素材というわけではないが、すでに10年以上にわたって採用されており、先進素材もパネライが長らく注目してきた分野だ。これほどクラシックなプロポーションを備えていれば、ケースについて不満を述べるのは難しい。カーボテック™製のモデルを着用した経験から言えば、金属製ケースよりも着け心地がよいと感じる。
この素材がもたらす、タクティカルでステルス感のある外観も見逃せない。特殊部隊員が着用してきた時計へのオマージュを意図するのであれば、マットで光を反射しにくいこの素材を採用するのは理にかなっている。そして何より、そう思うのは私だけではないはずだが、カーボン素材はとにかくカッコいい。
ダイヤル側についても、基本的には同じことが言える。クラシックなパネライなら日付表示なしが正解だし、PAM01707は、基本仕様を同じくするデストロ仕様の兄弟モデル、レボリューションとの限定モデルPAM01708よりも、さらにすっきりとした仕上がりだ。PAM01708では、6時位置と“Panerai”のロゴのあいだにもうひとつ“OP”ロゴが窮屈に配されていた。しかしひとつだけ細かい注文をつけるなら、色使いについてだろう。経年変化風の夜光色そのものは気にならないが、夜光とダイヤルの印刷色は揃えて欲しかった。ダイヤルのプリントが真っ白で、夜光がベージュだと、どうにも調和を欠いて見える。この点では、ルミノール ベース 8デイズ PAM00914のようなモデルのほうがうまくまとめられていると感じる。
基本情報
ブランド: パネライ(Panerai)
モデル名: ルミノール マリーナ(Luminor Marina)
型番: PAM01707
直径: 44mm
厚さ: 14.5mm
ラグ幅: 24mm
質量: ~100g
ケース素材: カーボテック™、DLC処理チタン製ケースバック
文字盤色: ブラックのサンドイッチダイヤル
風防: サファイアクリスタル
夜光: あり、ベージュのスーパールミノバ
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: DLC処理を施したチタン製ピンバックル付きのブラウンのカーフレザーストラップ、ブラックラバーストラップが付属
ムーブメント情報
キャリバー: P.9010
機能: 時・分表示、スモールセコンド、時針単独調整
直径: 31mm(13 3/4リーニュ)
厚さ: 6mm
パワーリザーブ: 3日間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 31
クロノメーター認定: なし
価格&発売時期
価格: 233万2000円(税込)
発売: 発売中
限定: なし
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