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Introducing ドクサ サブ 300 ベータ “フロッガー”(編集部撮り下ろし)

ドクサはサンディエゴを拠点とするBelmont Watchesと提携し、サブ 300 ベータをミリタリーテイストにアレンジ。

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Photos by TanTan Wang


我々が知っていること

ドクサの夏の新作はこれで終わりだと思っていたなら、それは間違いです。もうひとつ、素晴らしい新作が登場しました。サンディエゴを拠点とするジュエラー兼時計ディーラー、Belmont Watchesとのコラボレーションによって、サブ 300 ベータを再解釈。サンディエゴの長きにわたる軍事史から直接インスピレーションを得て、ブランドでもっともファッション性の高いモデルに、明確なミリタリーテイストを吹き込みました。

Doxa Sub 300 Frogger Side Lay Shot
Doxa Sub 300 Frogger Crown Shot
Doxa Sub 300 Frogger Sandblasted Bracelet Closeup

 最後の部分に少し意外な印象を受けたかもしれません(サンディエゴと聞けば、ビーチやサーフィン、ゴルフ、パドレス、サンディエゴ動物園などを思い浮かべる人が多いでしょう)。しかしサンディエゴは海軍、海兵隊、沿岸警備隊が多数駐留する、れっきとした軍事都市です。そして何より今回の時計にとって重要なのが、そこはコロナド海軍水陸両用基地の所在地であり、SEAL Team 1の拠点でもあるということです。

 この時計がオマージュを捧げるのは、SEAL Team 1の前身にあたる海軍水中爆破部隊(UDT)、通称“フロッグメン”です。初期のSEAL Team 1は、こうしたフロッグメンたちを母体として編成されました。では、その意匠はどのように時計へ落とし込まれているのでしょうか? 今回は、既存のドクサ サブ 300 ベータをベースに、軍用服を思わせるケルプグリーンのグレイン仕上げダイヤルを採用。針は、ドクサ アーミーと同じデザインを採用しています(最近では、HODINKEEがドクサと製作した限定モデルにも採用)。さらにドクサとして初めて、ケースとブレスレット全体にサンドブラスト加工を施したステンレススティールを採用しています。

Doxa Sub 300 Frogger Wristshot Front Facing

 サブ 300 ベータの他モデルと同様に、“フロッガー”もドクサのダイバーズウォッチとしては意外なほど薄く、厚さは11.95mmに抑えられています。一方で、ケース径42.5mm、ラグ・トゥ・ラグ44.5mmと、全体のプロポーションは300Tに近いものを維持しています。またブラック仕上げのベゼルとリューズ、経過時間と無減圧限界のふたつのスケールを備えた“no-deco”ベゼルなど、通常のサブ 300 ベータに見られる特徴的な意匠も受け継いでいます。内側の経過時間スケールはオレンジ、深度スケールはダイヤルと同系色のダークグリーンで刻印されています。

 グレイン仕上げのケルプグリーンダイヤルは、従来のベータから最も大胆に変更された部分です。おなじみの波模様のダイヤルモチーフは廃されていますが、12・3・6・9時位置からダイヤル内側へ伸びる部分的なクロスヘアは健在です。そしてもうひとつ注目したいのが、アプライドインデックスの採用です。ドクサで一般的なペイントインデックスの意匠をほぼそのまま立体化しながら、アプライドインデックスとすることで、ダイヤルに奥行きと立体感を加えています。またダイヤル上の文字情報はきわめて少なく、ドクサのロゴと小さな“Swiss made”の表記があるのみ。そのほかの文字を排したミニマルな構成となっています。

Doxa Sub 300 Frogger Dial Macro

 ケースバックには、コロナドを中心に描いたサンディエゴ湾の地図が刻印されており、サンディエゴの軍事文化へのオマージュがさらに際立っています。しかし興味深いことに、このモデルには軍隊を直接示すような意匠が見られません。つまり本作は、特定の軍組織と正式に提携したモデルではなく、あくまでミリタリーから着想を得た時計なのです。

Doxa Sub 300 Frogger Caseback

 本作は、わずか100本のみの限定生産です。太平洋夏時間で8月25日午前9時(日本時間で8月26日午前1時)よりBelmont Watchesにて独占販売され、価格は2890ドル(日本円で約45万9000円)。これは通常のサブ 300 ベータよりわずかに高く、標準仕様のサブ 300とほぼ同水準の価格設定です。売上の一部は、Navy SEAL Foundation(ネイビー・シールズ財団)に寄付されます。


我々の考え

ドクサはこの夏、本当に精力的でした。わずか2カ月あまり前に新作のサブ 200 T.グラフ IIを発表して以来、すでに4本の限定モデルを発表しています(トッパーエディションはこちらから、最新作のクライブ・カッスラー リミテッドエディションはこちらから)。しかも、どれもかなりうまく仕上がっているのだから、、文句のつけようがありません。今回も例外ではありません。確かにベゼルのダークグリーンの深度スケールはほとんど判読できないし、個人的にはブラックアウトされたベゼルとリューズもそれほど好みではありません。ですが、実に魅力的なダークグリーンのダイヤルとオレンジのドクサ アーミー由来の針を組み合わせた全体の外観を見れば、そうした小さな欠点には目をつぶりたくなるのです(Crown & Buckleの“Uniform”Matte Supreme NATOストラップを合わせたら、とんでもなく格好良くなるに違いないでしょう)。

Doxa Sub 300 Frogger Wristshot
Doxa Sub 300 Frogger Bezel Macro
Doxa Sub 300 Frogger Clasp

 この時計で私が何より引かれているのは、ケースの仕上げです。ケースとブレスレット全面に施されたサンドブラスト仕上げは、実に素晴らしい選択だと思います。ドクサのダイバーズウォッチは、どれだけドレスアップしたところで、ドクサに内在するツールウォッチらしさから逃れることはできません。しかし今回のモデルは、まさにその個性を真正面から受け入れたように感じられます。というのも今回採用したプラットフォームは、もともとはブランドのツールウォッチらしさを払拭することを意図したものだったのです。私は、この逆説的な組み合わせが、とても気に入っています。

 では、約3000ドル(日本円で約47万7000円)という価格(実際に税金も加わるとこのくらいになるでしょう)を考えたとき、これが誰にとっても手ごろなドクサだとは思いません。とはいえ、わずか100本の限定生産なのだから、そもそも万人向けを狙った時計ではないのでしょう。それでもドクサが継続的に展開している限定モデルのラインナップに加えるにふさわしい1本だと思うし、Belmont Watchesにとっても、時計ブランドとの初コラボレーションとして申し分のないスタートだと言えるでしょう。


基本情報

ブランド: ドクサ×Belmont Watches(Doxa x Belmont Watches)
モデル名: サブ 300 ベータ “フロッガー”(Sub 300 Beta "Frogger")

直径: 42.5mm
厚さ: 11.95mm
ケース素材: サンドブラスト仕上げステンレススティール
文字盤: グレイン仕上げを施したマットなケルプグリーン
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: サンドブラスト仕上げのSS製ビーズ・オブ・ライスブレスレット、ケルプグリーンのNATOストラップ(サンドブラスト仕上げの金具付き)


ムーブメント情報

機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 38時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25
クロノメーター認定: なし


価格&発売時期

価格: 2890ドル(日本円で約45万9000円)
発売: Belmont Watchesにて発売中
限定: あり、シリアルナンバー入りの100本限定

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