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我々の知っていること
先週、リシャール・ミルは初の女性用スポーツウォッチであるRM 07-04 オートマティック スポーツを発表した。本機の開発にあたり、ブランドは6人のアスリート(オーロラ・ストラウス、マルゴ・ラフィット、ネリー・コルダ、ナフィサトゥ・ティアム、ユリヤ・レフチェンコ、エステル・レデツカ)と提携し、高度な技術を持つRMウォッチのイースターバスケットを完成させたのである。
この女性グループには、ふたりのモータースポーツ界のアイコン、世界ナンバー2のゴルファー、ふたりの陸上界のスター、そして冬季オリンピックのスキーとスノーボードのトリプルゴールドメダリストが含まれている。それぞれのアスリートとRMのデザインチームが共同でデザインしたRM 07-04のカラーバリエーションは、それぞれのアスリートに贈られる。
ここではカラーが重要だ。なにより最初に目につくものだから。リシャール・ミルのボンボンコレクションやRM 71-02 オートマティック トゥールビヨン タリスマンを生み出したRMのクリエイティブ&ディベロップメント・ディレクター、セシル・ゲナ氏は、この作品の文脈におけるスタイルの重要性を取り上げた。「スポーツウェアには色彩が非常に重要です」と同氏は指摘する。「しかし、このタイムピースのスポーツ性を超えて、我々はこの時計をより広いライフスタイルの文脈で想像しました」。ジュエラーであるゲナ氏は、間違いなくブランドをよりフェミニンなルックへと開放し、ストリートウェアのカラーをその影響として挙げている。しかし、これはRMであり、時計に満たされたコントラストカラーがどんなに魅力的であっても、時計製造の技術性が常に優先されるのだ。
RM 07-04は、リシャール・ミル史上最もコンパクトな自動巻きムーブメントを搭載している。スケルトナイズされた耐衝撃性の高いCal.CRMA8は、時・分表示、4時位置のファンクションセレクター(ブランドの代名詞ともいえる複雑機構)により、巻き上げ、ニュートラル、針合わせの機能の選択が可能だ。 パワーリザーブは50時間近くあり、そのエネルギーはプラチナ製ローターから生み出される。
超角張ったグラフィカルな外観を生み出すプレートとブリッジには、グレード5チタンを採用し、ブラックPVDで仕上げられている。グレード5チタンは、耐食性と剛性に優れ、航空宇宙産業や航空機産業、自動車産業などで多用される合金。もちろん、面取り、ミリング加工、ビーズブラストなど、すべて手作業で研磨されている。
極端なスケルトン化は技術的な偉業であると同時に美的な選択でもあり、その視覚的な複雑さは、大胆なポップカラーのケースと素晴らしいコントラストを成している。他のRMと同様、信じられないほど印象的で角ばったデザインですが、クォーツTPTで色処理されたケースは、超グラフィックの質を和らげているようです。
クォーツTPT(リシャール・ミル専用)は、石英繊維の混合物から作られ、平行なフィラメントの層に配置された高度な技術が用いられた複合材料で、その後、色を含浸させることができる。これは私の想像だが、きっと製品以外のすべてが真っ白で清潔、時計職人たちはパリッとした白い綿のオーバーコートと透明なプラスチックのゴーグルを身につけた、超厳しいラボで作られているのだろう。クォーツTPT素材の遮光工程は非常に繊細で、素材が汚染に敏感なため、ケースは専用のクリーンルームで開発された。
スリムなトノー型ケースのサイズは、直径30.50mm、縦44.95mm、厚さ10.35mmで、人間工学に基づいて設計されている。カーボンTPTモデルにはブラック、クォーツTPT採用の5モデルにはクリーミーホワイト、モーヴ、サーモン、グリーン、ダークブルーのカラーで展開される。また、それぞれの時計にはコントラストカラーのファブリックストラップが付属(コメント欄へ急ぐ前に、この素材は軽さを出すために意図的に使用されているのだと思われる)。
この時計は、36g(参考までに砂糖小さじ9杯分)だ。単に大胆にデザインされた夢の技術製品ではなく、ピッチ、フィールド、コート、トラックで着用する女性のために目的を持って作られた製品であることを改めて思い起こさせてくれる。重量は、ラファエル・ナダルのRM27-04(ストラップ付きで30g)と比較せざるを得ないが、RM67-02をよりフェミニンに進化させたものかもしれないとも思う。
そして、最後の小さなアクセントとして、グレード5のチタン製リューズはコントラストカラーのラバーに包まれ、カラークォーツTPTで作られたプッシャーもコントラストが効いている。
我々の考え
リシャール・ミルのファンとして、女性として、そしてスポーツを楽しむこともあるがアクセサリーを楽しむこともある人間として、この時計は本当にホームラン級だ。
もし価格を無視するならば、そしてこれを読んでいるあなたは、私のように価格を無視し、リシャール・ミルを美術館の美術品のように鑑賞することを選ぶかもしれないが、これは私の意見では、完璧なプロダクトだと言える。
私は以前から、RMのデザイン言語と、技術的な側面を犠牲にすることなく、すべてにおいて女性に語りかける能力を高く評価したい。先に述べたように、この時計のデザインプロセスには女性が携わっている。おそらく、この時計がこれほど成功した理由には、何か関係があるのだろう。
RMは、このリファレンスを67-02と同様にシリアスなデザインにした。この多機能でコンパクトな自動巻きトゥールビヨンは、ゴルフやモーターレース特有の衝撃やGフォースに耐え、陸上競技の暑さや冬のイベントの寒さにも耐える能力を備えているのである。これは本格的な時計だ。
しかし、機械的な性能とエレガントな(そしてこの場合、遊び心のある)デザインのバランスを取ることがいかに重要であるかを、ゲナ氏は明確に認識している。見れば見るほど、この時計は現代のトゥッティ・フルッティ・ジュエリーだと思わずにはいられない。
リシャール・ミルは、市場で最高の女性用腕時計を製造している。そして、99.9%の人々には手が届かない存在かもしれないが、トリクルダウン理論(「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富がこぼれ落ち、経済全体が良くなる」とする経済理論)のような形で、これが機能することを期待している。あるいは、『プラダを着た悪魔』のセルリアン・ブルーのような方法で。
私が知っているほとんどの女性は、主にデザインに関心があり、それは呼びかけてもいいことです。また、女性は時計やアクセサリーなど、あらゆるものにおいて、互いに異なる嗜好を持っている。あるときはピンクが好きだったり、黒が好きだったり、ダイヤモンドが好きだったり、そうでなかったり、バラエティに富んでいることが重要なのだ。スポーツウォッチに、スポーツ界で活躍する女性たちを起用することで、機能性だけでなく、バラエティにもこだわった製品に仕上がっている。
リシャール・ミルは、その課題を明確に理解しているのだ。
基本情報
ブランド: リシャール・ミル(Richard Mille)
モデル名: RM 07-04 オートマティック スポーツ(RM 07-04 Automatic winding Sport)
型番:RM 07-04
直径: 30.5mm
厚さ: 10.35mm
ケース素材: クォーツTPT®が5モデル、カーボンTPT®が1モデル
文字盤色: スケルトン
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット:テキスタイル
ムーブメント情報
キャリバー: CRMA8
機構: 時・分
直径: 29.90 x 22.00 mm
厚さ: 5.13 mm
パワーリザーブ: 50時間(±10%)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時 (4 Hz)
石数: 27
追加情報:ファンクションセレクター搭載
価格 & 発売時期
価格: 18万5000ドル(約2520万円)
限定: なし
詳細は、リシャール・ミル公式サイトへ。