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ジュネーブから大きなニュースが届いた。ロレックスは、3月17日(火)5:00 CET(中央ヨーロッパ時間)から10日間、ジュネーブ、ビエンヌ、クリシエの工場を閉鎖する。ロレックスのCEOであるジャン-フレデリック・デュフール氏は、従業員への通知で計画を伝えた。悪化する新型コロナウイルスの世界的流行の最中で、世界中の多くの地域の企業が一時的に閉鎖し、可能な限り在宅勤務を奨励しているためであるとしている。
コロナウイルスの拡散は、世界中の地域で続いており、ヨーロッパが最も影響を受けている。ちょうどスイスの新聞ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング誌では次のように報じている。「連邦協議会は、月曜日にコロナウイルスの急速な拡散を考慮し、国民を保護するための措置を強化することを決定した。全てのショップ、レストラン、エンターテインメント、レジャー施設は、2020年4月19日まで閉鎖される」
前出のNZZ誌によれば、3月15日の時点で、スイスでの発症数は、2330人に増加し、18人の死亡が確認されている。ジュネーブを含むいくつかの州では、月曜日に非常事態宣言を発令している。
以下は、デュフール氏から送られてきた、フランス語のメールのテキスト訳である。
関係者各位,
親愛なる同僚の皆さん,
先週既にお伝えしたとおり、我々は非常に深刻な状況に直面している。あなたとご家族、愛する人達を保護するため、そしてコロナウイルスの蔓延リスクをできるだけ回避するために、ジュネーブ、ビエンヌ、クリシエの生産施設を3月17日5時に閉鎖することを決定しました。午後20時から2020年3月27日の金曜日までです。もちろん流行の進展に応じてその日付を遅らせる可能性もあります。
事業運用上、不可欠なサービスは継続させる必要があります。マネージャーより、本件に関する詳細な説明がされるでしょう。
今後は、スイスとフランス当局によって書簡で発令した制限措置を遵守するようお願いします。
今は困難な時期ですが、皆が共に良い行動を取れば、状況の安定化につながり、また安全に仕事に復帰できることを確信しています。
本件をご理解いただき、またマネージャーからの指示を尊重していただき感謝します。
幸運を祈ります。
敬具
ジャン-フレデリック・デュフール
ジュネーブ、2020年3月16日