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Hands-On スウォッチが夏にピッタリなネオンコレクションに、6本の新作を投入

クロノグラフとクールエイドバーストを手に取り、90年代のノスタルジアに浸ろう。

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ああ、スウォッチ。90年代初頭の純粋なネオンに彩られたノスタルジア。アンドレ・アガシがサーブを叩きつけ、風にマレットがはためき、マーティ・マクフライがデロリアンで(再び)到着する。そしてデニス・ロッドマンさえも腕にスウォッチを巻いている。

 時計が少し真面目すぎると感じたり、もう少し楽しみが欲しいと思ったときは、愛すべきノスタルジックなブランド、スウォッチに目を向けよう。私はスウォッチのヴィンテージも現行も両方が大好きで、いつも何本かを引き出しのなかにしまっている。スウォッチは、過去を振り返りながらもただヒット作を繰り返すだけではなく、ほかのブランドと同じくらい素晴らしい仕事をしている。

swatch neon 2023

ジュエリーデザイナー、ナディーン・ゴーン(Nadine Ghosn)のコレクションにあるのは、スウォッチ シェイズ・オブ・ネオンだ。

 幸運なことに、スウォッチはまたも全力を尽くし、アレルギーに悩まされながらも、夏に向けて明るいネオンコレクションの新しいアップデートを届けた。昨年のネオンリリースでは、シェイズ・オブ・ネオンが私にとって特に印象的だった。多くの人がまだムーンスウォッチを追い求めている一方で、私がどうしても手に入れることができないのはこのシェイズ・オブ・ネオンだ(マライカは1本持っているのだがそれが悔しくてたまらない!)。

 今回、スウォッチは80年代から90年代にかけてのレーザータグ(レーザーガンを使ったシューティングゲーム)にインスパイアされた、6本の新しいネオンを追加。そしてハンズオン用に、ネオン・ウェーブ・クロノグラフ、ネオン・ピンク・ポーディアム、そしてネオン・ホット・レーサー・スキンを手に入れた。すべて昨年のシェイズ・オブ・ネオンの陰に隠れているが、鮮やかな色彩と大胆なデザインは、ネオンコレクションに楽しいアクセントを加えている。アガシのジョーツ(ジーンズショーツ)も誇らしげだろう。

swatch neon collection 2024

(左から)ネオン・ピンク・ポーディアム、ネオン・ウェーブ、ホット・レーサー・スキン。

 まずはネオン・ウェーブ・クロノから始めよう。オレンジ、パープル、グリーン、アクアの組み合わせで、42mm径、13mm厚、ラグからラグまで約49mmなのに非常につけやすい。これは90年代のオリジナルのネオ・ウェーブ・クロノをもとにしており、色はほとんどそのままに数ミリ大きくなっている(オリジナルのスウォッチクロノは37mm)。もちろん、もう少しサイズを小さくして欲しかったが、スウォッチが作るネオン・ジェリー・クロノのような巨大な“ビッグ”クロノと比べれば大きな改善だ。大きくて明るく、ちょっとオモチャみたいだが、それは間違いなく意図されたデザインによるものだ。しかし、私がネオン・ウェーブを気に入っている理由を本当に理解するには、少し脱線する必要がある。

ヴィンテージのスウォッチクロノグラフについてのちょっとした(そして多少関連性のある)脱線
swatch chronographs

ネオン・ウェーブ・クロノ(左)と90年代のスケート・バイク(右)。

 1983年に、スウォッチは初となる12本のコレクションを発表し、1990年には初のクロノグラフコレクションを発表した。私は80年代初頭のスウォッチも大好きだが(ここでジェリーフィッシュへの愛を告白したこともある)、この最初のクロノグラフは特にお気に入りだ。複雑機構が追加されているのも魅力だが、37mmと少し大きめで、いくつかのモデルにはトリチウム夜光が使われているため、わずかな経年変化が見られることもある。それでも基本的にはおもちゃのような存在だが、少しだけそうでないと感じる。スウォッチ初のクロノグラフコレクションには、次の6つのモデルが含まれていた。

  • ブラック・フライデー
  • スケート・バイク
  • ホワイト・ホース
  • シグナル・フラッシュ
  • ネオ・ウェーブ
  • フラッシュ・アロー
1990 original swatch collection white horse

1990年のオリジナルスウォッチ クロノグラフ・コレクション。Courtesy of Rarebirds.

 スウォッチオリジナルコレクションに関する、私の完全主観的かつ簡単な分析をお届けしよう。ブラック・フライデーは少し退屈だが、毎日つけられる。非常に“ホイヤー カレラ”のようだが、プラスチック製だ(約200ドル、日本円で約3万1000円で入手可能)。ホワイト・ホースは最もクールで、通常、最も高い価格(700ドル、日本円で約11万円程度)で販売される。ネオ・ウェーブ、フラッシュ・アロー、シグナル・フラッシュは鮮やかで、頑張っているもののホワイト・ホースにはおよばない。スケート・バイクはブラック・フライデーとほかの明るいクロノグラフの中間に位置した、私のお気に入りモデルだ(スケート・バイクは所持しており、よくつけている。ストラップはスイスの時計会社の重役よりも硬いが、eBayで約250ドル、日本円で約3万9000円で購入した)。

 これらの古いスウォッチは決して珍しいものではない。スウォッチは最初の10年間で1億本の時計を製造したのだから。それでも古いスウォッチは非常に楽しく、まだ知らない古いリファレンスを発見することもある。

未来に戻って

スウォッチはこれまでも、これらのオリジナルクロノグラフにいくつか言及している。例えば、昨年はホワイト・ホースの大きすぎるオマージュをリリースしたが、新しい42mmのクロノグラフのペアは実につけやすい。ネオン・フラッシュ・アロー・クロノも同じサイズで、1990年のオリジナルのフラッシュ・アローにインスパイアされている。ピンクを恐れているわけではない。どんな意味であれ現代の男らしさを完全に受け入れているし、それが何を意味するかは別として、ピンク・ポーディアムのように適度に使えば効果的だ。ただピンクのストラップに大きめな時計との組み合わせは少し派手すぎると感じたため、代わりにネオン・ウェーブを選んだ。しかし文字盤のデザインはとても気に入っているので、ストラップをもう少し落ち着いたものに変えるか、スウォッチが別のストラップも提供してくれれば素晴らしいと思う。

 しかし、ネオン・ウェーブはまさに完璧で、90年代の様相を42mmのネオンの魅力へと凝縮している。

swatch neon wave chronograph

スウォッチ ネオン・ウェーブは、スウォッチクロノのオリジナルコレクションである、1990年のネオ・ウェーブに基づいている。

swatch neon wave chronograph

リストショットのルールは“常に袖をとおすこと”だが、夏には適用されない。

 スウォッチのクロノグラフのリセットはいつ見ても楽しい。クロノグラフの秒針がゆっくりと回転して、ゼロに戻るのだ(気をつけろ、グローネフェルト兄弟!)。

 1万8700円(税込)の、楽しくてノスタルジックなクロノグラフについてはそれほど多く語ることはない。90年代、マイケル・ジョーダンが率いていた(シカゴ・)ブルズ時代の郷愁を感じるなら、きっと気に入るだろう。そうでないなら、あるいはあなたがニックスファンで苦悩していたなら、気に入らないかもしれない。

栄光を勝ち取る

ネオン・ウェーブとフラッシュ・アローのクロノグラフに加えて、スウォッチは新しいタイムオンリーネオンモデルもいくつか追加した。ピンク・ポーディアムは標準的な34mmサイズで、ネオン・ホット・レーサーはスウォッチの超薄型スキンケースを使用。ポーディアムと同じく34mmながら、厚さはわずか4mmだ。ネオン・ライダーは41mmで、明るく大胆なスウォッチとしては私の好みのサイズではないが、より人気が出るかもしれないと予想している。

 ピンク・ポーディアムとホット・レーサーは、オリジナルスウォッチのインスピレーションに忠実であるが、ケースサイズは小さめだ。34mmのスウォッチは多くの人にとって小さく感じるかもしれないが、これらは薄く、小さく、軽く、ラグも短いので、色を除けば手首での存在感はあまりない。これは夏にぴったりだと私は思う。袖が短くなり、日が長くなるときにはスウォッチだけで十分なこともある。もちろん、防水性が30m以上あれば理想的だが、スウォッチにそれ以上の期待はしない。

swatch neon hot racer skin

ホット・レーサー・スキン

 薄くて小さなサイズのおかげか、ピンク・ポーディアムをつけるのが本当に楽しかった。スウォッチは最近、クラシックな34mmの“男性用”ケースを使用しており、それが大きな利点となっている。私にとってそれが完璧なサイズであり、ロレックスのエクスプローラーが常に36mmであるべきと同じように、それがスウォッチの一番しっくりくるサイズなのだ。

 ホット・レーサー・スキンはピンク・ポーディアムと同じ直径を持ち、薄型ながらもしっかりした作りになっている。リューズの操作が難しいことがあるが、クォーツなのでそれほど問題にはならないだろう。価格は非常に妥当だと思うが、スキンモデル(スキンの標準モデルは税込で1万7600円)だけは少し議論の余地があるかもしれない。とはいえこれは私の問題であり、“高価”なものを手首につけるのはどうあるべきかという先入観からきているのだろう。

swatch neon collection 2024

 ネオンコレクションは、まさに私がスウォッチでもっと見てみたいと思う要素を具体化している。古いスウォッチのリファレンスを明確に呼び起こしつつも、過度に直接的ではない。まず、90年代のノスタルジアを楽しむのに1500ドル(日本円で約23万5000円)を費やす必要はなく、ネオンコレクションで十分だということを示している。正確に言うと、『マイケル・ジョーダン: ラストダンス(原題:The Last Dance)』をもう1度見るためのNetflixのサブスク費用以上の出費は必要ないということだ。もしMJ(マイケル・ジョーダン)、レーザータグ、そして少しのネオンを懐かしむなら、この時計がぴったりだということだ。

swatch neon collection 2024

スウォッチ ネオン・ウェーブ・クロノ(SUSJ404)、ネオン・フラッシュ・アロー(SUSG408)のケースサイズは42mm径×13mm厚、シリコン製ストラップ。希望小売価格は1万8700円。ネオン・ピンク・ポーディアム(SO28K111)のケースサイズは34mm径×9mm厚。希望小売価格は1万1550円。ネオン・ホット・レーサー・スキン(SS08K119)のケースサイズは34mm径×4mm厚。希望小売価格は1万7600円(すべて税込)。いずれもクォーツムーブメント、30m防水。

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