trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Hands-On デニソン デュアルタイム カプセル コレクション IIを実機レビュー

デニソンの新作デュアルタイム カプセル コレクションはモダンな解釈と、新しい“バーク(樹皮)”メッシュブレスレットのオプションを提供し、1週間限定で発売される。

Photos by Andy Hoffman

デニソンが、少なくとも現在のデニソンブランドが誕生してからまだ1年ほどしか経っていないとは信じがたい。手ごろな価格のクォーツで駆動する、デザイン重視のケースと挑発的なダイヤルを持つこのブランドは、わずか数ヵ月のうちに時計愛好家のあいだで驚くほどの注目を集めた。そのためデニソンがきわめてクールな2組の時・分針とリューズを備えたデュアルタイムウォッチの期間限定モデル、“カプセル コレクション”バージョンを、そして初めてメタルブレスレットのオプションを計画していると知らされたとき、我々はすぐにそれを手に取って試さずにはいられなかった。

 そう、これらはGeneva Watch Daysでデニソンが我々に披露してくれたレトロなジェットセッター向けのデュアルタイムに比べて、よりモダンでヴィンテージからの影響が少ないモデルだ。盤面に真っ暗なブラックオニキスストーンのダイヤルが堂々と鎮座するなか、ラッカー仕上げを施したインダイヤルはターコイズ、レッド、ピンクの3色を用意している。デニソンはこれらの円形を“カンディンスキー・アクセント(Kandinsky Accents)”と呼んでおり、特に1920年代のロシアの抽象画家の作品、特に円のなかに円(Circles in a Circle)シリーズを彷彿とさせる。

 そのモダンで抑制された雰囲気を保ち、各モデルはステンレススティール(SS)製ケースに収められている。前のデュアルタイムの初回モデルが両方を提供していたのとは異なり、このシリーズには華やかなゴールドメッキはない。サイズは幅37mm×縦35.6mm、厚さ6.1mmという極薄ケースであり、スクエア/レクタンギュラーウォッチが抱えるサイズの問題を見事に解決している。カルティエが注目していることを願うばかりだ。スクエアウォッチはより大きく感じるが、そういうものなのだ。

 (ケースの両側にある)デュアルリューズとデュアルハンドセットは、引き続きロンダ製スイスクォーツムーブメントのふたつによって駆動する。もちろん、本稿はふたつの時計本体が物語の中心ではない。ダイヤルに秒針がないため、クォーツであるという属性を我々に意識させることなく、ただ時を刻み続ける。ふたつのムーブメントは電池駆動であることを明かすことなく静かに時を刻み、我々に気の利いたデザインと色の選択に集中させるのだ。

 さて、色についてだ。これらはわずかにトレンドを反映しており、現在の好みにとてもよく合っている。モーブピンクはあなたを別の時代に連れ戻さないが、今日のあなたの服装に合うかと問いかけてくる。オレンジがかったレッドは大胆で流行の最先端をいき、力強い。ターコイズは最近、ほかの時計のダイヤルでも見たのではなかろうか?  確かにこれらは市場主導型で商業的な選択だが、エマニュエル・ギュエ(Emmanuel Gueit)氏のオリジナルデザインの幅広さも示している。デニソンはこのモデルが足場を固め、多くのバージョンの可能性があることを示そうとしており、しばらくのあいだ、この路線で進む計画だ。今後もデニソン デュアルタイムは増えるだろうし、我々もそれを歓迎する。

 フレッシュなダイヤルに加えて、ここで本当に新しいのはデニソンから初めて提供されるメタルブレスレットのオプションだ。このカプセル コレクションのダイヤルとは異なり、このブレスレットは可能な限り最良の方法で、きわめてレトロで華やか、そしてグラマラスに仕上げられているように感じる。それはデザイン重視の造形的な時計が持つ、着用者に合わせてカットする必要があった薄くてドレープ感のあるブレスレットを彷彿とさせる。幸いなことに、これはか十分な安定感がある、使いやすいプレス式のクラスプシステムを備えている。サイズ調整のために宝石店に行くという不安を感じる必要はない。実に見事だ。

 デニソンはこのメタルブレスレットを“メッシュバーク(樹皮)”と呼んでおり、我々はその説明が適切だと考えている。ロレックスの古い“バーク”ケースやブレスレットの触覚的な楽しさには及ばないが、そのコンセプトを彷彿とさせる。それはディスコでも、1982年時のままの地方空港のラウンジでも機能する、珍しいテクスチャー要素を持つ光沢のあるメッシュブレスレットだ。なにしろ、これはデュアルタイムウォッチなのだから。

 この限定コレクションの価格設定は税抜きで1000ドル(日本円で約15万円)以下と、依然として魅力的なほど手ごろだ。レザーストラップでは890ドル(日本円で約13万4000円)、新しいメタルブレスレットでは950ドル(日本円で約14万3000円)で販売される。3本の時計すべてがそろったフルセットは2850ドル(日本円で約43万円)で、特別なボックスと追加のストラップオプションが含まれる。

 この時計はデニソンのウェブサイトで10月16日からわずか7日間、1週間限定で発売される(デニソンを販売する小売店でも見かけるかもしれない)。そして驚くべきことに、すでにSS製デュアルタイムを持っている人はSS製バーク(樹皮)メッシュブレスレットを130ドル(日本円で約2万円)で単体購入できる。彼らはまた、ゴールドメッキのバージョンも開発中であり、将来的にデニソンから登場するのを期待できるのだ。

 詳しくはこちらをご覧ください。