Introducing デニソン、新作ALD デュアルタイムで1970年代のオーラとデザインをまとって絶頂期に回帰

　そして今回デニソンは、ALD デュアルタイムにおいて、70年代的シックとフォルムファーストの美学を強く押し出した。この新作は、文字どおりブランドの近年の路線をさらに強化するモデルだ。ケースはわずかに大きくなり、ステンレススティール（SS）製またはゴールドPVD仕上げのレクタンギュラーケースは約2mm広がり横幅35.6mm、縦は従来どおりの37mmである。このわずかなサイズアップによってトーンダイヤルの存在感を十分に示しつつ、2組の針を配するためのスペースが確保され、ユーザーはふたつの異なるタイムゾーンを同時に表示、そして確認できるようになっている。

　はっきりさせておくと、1970年代にはピアジェをはじめ、いくつかのジュエリー系ブランドがこれによく似た時計を数多く製作していた。ギュエ氏はその影響とインスピレーションを公然と認めている。というのも、彼の父ジャン＝クロード・ギュエ（Jean-Claude Gueit）は当時ピアジェのデザイナーであり、彼は父がこれらのデザインをスケッチする様子を目にして育ったからだ。彼はこう語る。「そのイメージは私のなかに残り続けています。それは時計づくりが贅沢さや優雅さと同じくらい、旅や自由を体現していた時代を思い起こさせるのです」

　各ALD デュアルタイムにはロンダ製スイスクォーツムーブメントがふたつ搭載され、ケースの左右に備わるそれぞれのリューズで操作する。この構造により、ケースの厚みはきわめて装着しやすい6.1mmに抑えられた。ストーンダイヤルは依然として際立った特徴であり、いくつかのバリエーションが用意されている。デュアルストーン仕様では、タイガーアイとブラックマーブル、あるいはブラッドストーンとラピスラズリを組み合わせて、それぞれの針に対応させている。一方、“モノリシック”仕様では、マラカイト、ラピスラズリ、アベンチュリンといった単一の天然石を用いたダイヤルを採用し、3時位置に視認性を高めるためのサンレイ仕上げのインダイヤルを備えている。

　各モデルに搭載された2組の針は、SSまたはゴールドPVDのケースカラーに合わせられている。そしてデニソンは依然として積極的に手の届きやすい価格を維持しており、ALD デュアルタイムの価格は税・関税・手数料を除いて725スイスフラン、およそ890ドルとなっている（日本円で約13万2000円）。

ブランド: デニソン（Dennison）
モデル名: ALD デュアルタイム（ALD Dual Time）

直径: 35.6mm
厚さ: 6.1mm
ケース素材: ステンレススティールもしくはゴールドPVD
文字盤色: タイガーアイ×マーブル、ブラッドストーン×ラピスラズリ、マラカイト×グリーンサンレイ仕上げ、ラピスラズリ×ブルーサンレイ仕上げ、アベンチュリ×ブラックサンレイ仕上げ
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: エプソムカーフレザー

キャリバー: ロンダ製スイスクォーツムーブメントをふたつ搭載
機能: デュアルタイム
クロノメーター認定: なし

価格: 税・関税・手数料を除いて725スイスフラン（日本円で約13万2000円）
発売時期: 発売中
限定: なし

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