H.モーザーエンデバー・パーペチュアルカレンダー “スモークサーモン”

我々が知っていること

過去2年間でH.モーザーは、バーティカルグレイン仕上げを施したブラウングリフェダイヤルを持つストリームライナーを2作発表してきた。初めはシンプルなタイムオンリーモデル、次はパーペチュアルカレンダーモデルだった。これらはいずれもステンレススティール製ケースに収められていたが、今回の新作、エンデバー・パーペチュアルカレンダーはホワイトゴールド（WG）ケースに収められ、5Nレッドゴールド仕上げのアプライドインデックスを採用している。

H. Moser Endeavor Perpetual Calendar 'Smoked Salmon'

　本モデルに搭載されるのは自社製Cal.HMC 800で、手巻き式ながら最低7日間のロングパワーリザーブを誇る。ブランド独自の交換可能なモーザー脱進機とダブルヘアスプリングを備え、ムーブメント側にはパーペチュアルカレンダーの4年周期表示が、ダイヤル側にはブランドならではの驚くほどシンプルな表示方式が採用されている。大型の日付表示に加え、中央に小さな針があり、ダイヤル上の時刻を指すことで対応する月（1〜12）を示す仕組みだ。さらにパワーリザーブインジケーターとスモールセコンドを備えている。

　ケース径は42mmで厚さは13.1mm。ダークブラウンのアリゲーターレザー製ストラップを組み合わせ、18KWG製のピンバックルにはモーザーロゴが刻印されている。本作は限定モデルではなく、価格は1039万5000円（税込予価）だ。

我々の考え

ダイヤルカラーの変更について正直多く語ることはないのだが、ラインナップを拡充し、このようなモデルを待っていた人々により多くの選択肢を提供しようとする姿勢は評価したい。バーティカルサテン仕上げが施されたダイヤルは確かに魅力的だが、日付窓にあしらわれた鮮烈なブラックのコントラストは、個人的な好みではない。ローズゴールド調インデックスの採用も、従来のダイヤルを見てきた限りでは想像しなかった組み合わせだ。

　実際に目にしてみると、もし自分が選べる立場であれば第1候補にはならないかもしれない。私はケース素材とマッチするインデックスを好む傾向にあるからだ（ブラック加工が施されたインデックスのように、少なくとも無彩色であれば話は別だ）。とはいえ、今回の選択はダイヤルの温かみと心地よく調和している点で理解できる。

基本情報

ブランド: H.モーザー（H. Moser & Cie.）
モデル名: エンデバー・パーペチュアルカレンダースモークサーモン（Endeavour Perpetual Calendar Smoked Salmon）
型番: 1800-0207

直径: 42mm
厚さ: 13.1mm
ケース素材: 18Kホワイトゴールド
文字盤色: スモークサーモン色のグリフュメダイヤル
インデックス: アプライドインデックス、5Nレッドゴールド仕上げ
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ダークブラウンのアリゲーターレザー製ストラップ、モーザーのロゴ刻印入りの18KWG製ピンバックル

ムーブメント情報

キャリバー: HMC 800
機能: 時・分表示、スモールセコンド、月表示、大型日付、9時位置のパワーリザーブインジケーター、ムーブメント側のうるう年サイクル
直径: 34mm
厚さ: 6.3mm
パワーリザーブ: 最小7日間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 32
クロノメーター認定: なし
追加情報: 交換可能なモーザー脱進機、オリジナルのダブルヘアスプリング

価格&発売時期

価格: 1039万5000円（税込予価）
発売時期: 2025年11月頃日本入荷予定
限定: なし

詳しくはこちらをご覧ください。

H.moser&cie

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