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2022年に時計業界を席巻したムーンスウォッチ現象に続くスウォッチ旋風が、今年も巻き起こった。そしてそれは本当に、いや、今まさに起きている現象だ。考えてみて欲しい。スウォッチとオメガという、スウォッチグループ傘下のふたつのブランドがコラボレートし、オメガ スピードマスター ムーンウォッチのクラシックなデザインを、ベルクロストラップをつけたバイオセラミック製クォーツクロノグラフで実現して(非常に)手ごろな価格で販売したのだ。これは瞬く間に大ヒットし、時計熱の裾野を広げた。最近はどこに行っても、ムーンウォッチをつけている人を見ない日はない。私も個人的に所持していて、よく身につけている。
ただHODINKEEで毎月取り上げてきたように、2023年はムーンスウォッチの第2幕、“ミッション・トゥ・ムーンシャイン・ゴールド”がすべてだった。2023年のアーカイブに戻って、私の過去の記事を読めば追いつくことができるが、基本的に両ブランドは今年、ムーンシャインゴールドでコーティングされたクロノグラフ秒針を介して、彼らのヒットウォッチに少しの輝きを加えた。3月から毎月新しいモデルが登場しているが(8月には大人気のネプチューンをベースにしたブルーモデルも登場)、年末を迎えるにあたり、この章も終了した。
スウォッチは今月、ムーンシャインムーンスウォッチの時計が収められたボックスをInstagramに投稿し、ボックスの最後の1枠が空いていることを明らかにした。そして今、今年最後の満月、“コールドムーン”(12月の満月のこと)を迎え、その正体が明らかになった。
ホリデームードと月のテーマに沿って、新作はベースのミッション・トゥ・ザ・ムーンカラーに続き、雪の結晶(スノーフレーク)をモチーフにしたムーンシャインクロノグラフ秒針を搭載。我々の多くが知っているように、 チューダー MNの“スノーフレーク”、サブマリーナーのブルーダイバーズ、そして有名な(かつはるかに現代的な)グランドセイコーの“スノーフレーク(日本では雪白)”まで、この愛称は広く知られている。
そのため、たとえゴールドコーティングの針が私にそうするよう懇願していたとしても、ムーンウォッチを“スノーフレーク”モデルの系譜に加えることをためらうのだ。いずれにせよ、“コールドムーン”はそれ自体で十分な愛称だと思う。このモデルは、12月27日に全世界で発売される予定である。アメリカでは、以下のブティックで手に入れることができる。
そのため、たとえゴールドコーティングされた針が私にそうするよう懇願してきたとしても、私はムーンスウォッチを“スノーフレーク”モデルの系譜に加えることをためらっている。いずれにせよコールドムーンは、それ自体で十分なニックネームだと思う。12月27日の1日だけ、全世界の一部スウォッチ店舗で発売される予定。なおアメリカでは以下のブティックで手に入れることができる。
- リンカーン・ロード551/マイアミ・ビーチ
- 1535ブロードウェイ・タイムズスクエア/ニューヨーク
- ファッションショーモール/ラスベガス
- 5番街/ニューヨーク
- モール・オブ・ミレニア/オーランド
- UTCウェストフィールド・モール/サンディエゴ
- ウェストフィールド・トパノガ/ロサンゼルス
- バレーフェア/サンホセ
- ノースパーク/ダラス
(編集注記:なお日本での販売は以下のとおり)
- スウォッチストア原宿/東京・渋谷区
- スウォッチストア銀座/東京・中央区
- スウォッチストア京都/京都府・京都市
- スウォッチストア大阪/大阪府・大阪市
- いよてつ高島屋/愛媛県・松山市
今年の過去のリリースの多くがそうであったように、これについては針のパターン以上に言うことはあまりない。ただこれは毎月発売されるムーンスウォッチの、フィナーレだからこそ意味がある。もちろん、それが何を意味するかは誰にもわからない。1月と2月(昨年は計上されなかった2カ月間)には、これらの新しいグループがやってくる可能性もある。
このイニシアチブが誕生した年、同じくしてスウォッチグループはオリジナルムーンスウォッチの成功にさらに磨きをかけたことで、スウォッチ×ブランパンの新しいコラボレーションとして“スキューバ フィフティ”を発表した。ムーンスウォッチはこれからもまだまだ進化していくのだろう。私は新しいカラーウェイやヘリテージにインスパイアされたエディションを見たいという人たちをたくさん知っている。確かな筋から聞いたところによると、この快進撃はムーンスウォッチであれ、さらなるコラボレーションであれ、すぐには止まらないそうだ。
詳細は2024年まで待たなければならない。皆さん、ハッピーホリデー&ハッピーニューイヤー!
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