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Introducing パネライ ルミノール トレントゥーノジョルニ PAM01631(編集部撮り下ろし)

“1カ月駆動”し続ける初のルミノールが、200本限定の新作として登場した。

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我々が知っていること

パネライはWatches & Wonders Geneva 2026に向けた新作として、複雑機構の系譜に連なるルミノール トレントゥーノジョルニ PAM01631を発表した。今回のモデルが光を当てるのは、長時間駆動というパネライが歴史的に重視してきた技術的テーマである。そのルーツは、1950年代に軍用としてアンジェラス製キャリバーSF240を採用したことにまでさかのぼる。これまでにもパネライは8日巻きや10日巻きのムーブメントを送り出してきたが、PAM01631は1度の巻き上げで丸々1カ月動き続ける、ブランド初のムーブメントを搭載する。しかも2月でも4月でもなく、フルの31日間である。長大なパワーリザーブを実現する手巻きムーブメントは、銅によって独特の色味を与え、さらにプラチナで耐久性を高めたゴールド合金のゴールドテック™製ルミノールケースに収められる。加えてスケルトナイズされたムーブメント構造によって、その長時間駆動を実現するために必要な4つの香箱も見ることができる。

Panerai 31 day 1631

 ケース径は44mm。ブラッシュ仕上げのゴールドテック™ケースにポリッシュ仕上げのベゼルを合わせ、ダイヤル側とねじ込み式ケースバックの両方にサファイアクリスタルを採用する。防水性能は100mで、スケルトンダイヤルの外周には12時位置と6時位置に数字を配した見返しリングを備え、針とインデックスにはホワイトのスーパールミノバ® X2が塗布されている。表示は9時位置のスモールセコンドに加え、カーブを描くパワーリザーブインジケーター、そして3時位置の窓にのみ現れる特許取得済みの偏光式デイトディスクを備える。

 PAM01631を駆動するのは、新開発の手巻きムーブメントであるP.2031/Sで、276個の部品で構成される。31日間、すなわち744時間のパワーリザーブは、4つの香箱を配置することによって実現された。この1カ月にわたって安定した精度を保つため、パネライは特許出願中のトルクリミッターを採用している。これは理論上36日分ある駆動力のうち、安定して使える31日分だけを使う仕組みだ。ゼンマイを巻き切った直後のトルクが強すぎる領域と、残量が減ってトルクが落ち込む終盤の領域をあえて使わないことで、より一定したエネルギー供給を実現している。言い換えれば、巻き上げ直後に進み気味になったり、終盤に遅れがちになったりする領域を切り捨てているわけである。さらに、ほかのルミノールでも共通して見られる歓迎すべき仕様としての時針単独調整機構も備え、分針や秒針を止めることなく時針だけを独立して動かすことができる。

Panerai 31 day 1631

 ルミノール トレントゥーノジョルニ PAM01631の生産本数は200本限定となっている。価格は1602万7000円(税込、価格変動制)だ。31日間のパワーリザーブを日割りすれば、1日あたりおよそ52万円という計算になる。販売はパネライ ブティック限定。ブラックアリゲーターストラップに加え、ブラックラバーストラップも付属し、いずれも工具不要で交換できるPAM クリックリリースシステム™に対応する。


我々の考え

率直に言って、僕はルミノールはできるだけシンプルなものが好みである。とはいえ、このモデルが目指しているもの、そしてフラッグシップとしての意図は十分に理解できる。4つの香箱、しかも合計約3.3mにも及ぶ主ゼンマイを時計のなかに収めようとするなら、相応のスペースが必要になるのは当然だ。となれば、不必要に大きくて扱いづらいドレスウォッチに仕立てることもできるし、あるいは最初から大ぶりなサイズが似合うケースを選ぶこともできる。そこで登場するのがルミノールというわけだ。

Panerai 31 day 1631

 もちろん、今週Watches & Wondersで発表されたほかの新作ルミノールを差し置いて、僕がこのモデルを選ぶかと言えばそうではない。とくにブルーダイヤルのルミノール デストロ PAM01732や、フォージドチタンのPAM01629のほうに強く引かれる。それでもなお、長時間駆動は複雑機構を備えたルミノールにおけるひとつの名刺代わりのようなものだ。ブランドは今回、新たに8日巻きのルミノール オット ジョルニ PAM01733も発表しているが、8日や10日では物足りないという向きにとって、31日という数字は複雑さ、機能性、そして単純な実用性のどれをとっても、十分以上の説得力を持っている。

 たしかに少し茶化してはいる。だが、PAM01631が技術力を誇示するショーケース的な1本であることは間違いない。だからこそ、ダイヤルデザインはよりモダンな方向に振られ、日付表示も、そしてとりわけパワーリザーブ表示も、現代的な表現でまとめられている。そのパワーリザーブ表示はダイヤルのなかにうまく溶け込みつつ、パネライらしくきわめて視認性が高い。パネライをカルト的な人気ブランドたらしめてきた中核そのものを示すモデルではないかもしれないが、PAM01631はルミノールというコンセプトを、きわめて技術的かつ現代的に解釈した1本である。そしてそれは、おそらく最も熱心なパネライコレクターに向けたメッセージなのだろう。


基本情報

ブランド: パネライ(Panerai)
モデル名: ルミノール トレントゥーノジョルニ(Luminor 31 Giorni)
型番: PAM01631

直径: 44mm
ケース素材: パネライ ゴールドテック™(サテン仕上げ)
文字盤色: ブラック、スケルトン仕様
インデックス: スケルトン仕様の見返しリング上に配置
夜光: スーパールミノバ®︎ X2
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラックアリゲーターストラップ、ブラックラバーストラップが付属

Panerai 31 day 1631

ムーブメント情報

キャリバー: パネライ製P.2031/S
機能: 時・分表示、スモールセコンド、日付表示、パワーリザーブインジケーター
厚さ: 10.06mm
パワーリザーブ: 31日間(744時間)
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 25
追加情報: 4つの香箱とトルクリミッターを採用


価格 & 発売時期

価格: 1602万7000円(税込、価格変動制)
発売時期: パネライブティック専売
限定: 200本

詳細はこちらをチェック

Photographs by Yusuke Mutagami