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Introducing オメガ コンステレーション オブザーバトリー、2針時計として初のマスター クロノメーター認定を取得(編集部撮り下ろし)

オメガが「秒針なき精度」を実現。検査機関ラボラトワール・ドゥ・プレシジョン(LdP)の音響検査技術により、精度測定の常識を覆す次世代モデルが誕生した。

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クイック解説

オメガが新コレクションであるコンステレーション オブザーバトリーを発表しました。本作は、同社が設立した独立検査機関ラボラトワール・ドゥ・プレシジョン(LdP)による新たな検査技術を採用した意欲作です。

 最大のトピックは、2針時計として史上初めてマスター クロノメーター認定を取得した点にあります。従来、精度検査には秒針が不可欠とされてきましたが、新開発の音響検査法とオプティカルハンドトラッキング技術によって、この前提が覆されました。ただし重要なのは、2針であること自体だけでなく、そうした構成を可能にした測定技術の進化にあります。

 この検査では、時計の発する音を連続的に解析することで、従来のような断続的な測定ではなく、リアルタイムに近い形で高精度なデータ取得が可能となっています。温度や姿勢、気圧といった環境要因まで同時に記録されるため、単なる精度測定にとどまらず、時計の挙動そのものを解析するレベルに踏み込んでいる点が特徴です。

Photo Courtesy: Omega

 この検査を担うのがラボラトワール・ドゥ・プレシジョン(LdP)です。マスター クロノメーター認定10周年を機に設立された同機関は、METASなどの認証を受けた独立組織として運営されており、検査基準そのもののアップデートを担う存在と言えます。

テストするムーブメントをデュオメトリックテクノロジーと呼ばれる黒い箱に収めテストする。(Photo Courtesy: Omega)

収納した後にベルトコンベアーに乗せるとそのままテストルームへと送られ試験が開始される。(Photo Courtesy: Omega)

 本コレクションには、2つの新しいマスター クロノメーターキャリバー(Cal.8914 / 8915)が搭載されています。いずれもスケルトン仕様のローターベースや天文台メダリオンを備え、コレクションの世界観をムーブメント側からも表現しています。

 Cal.8915は主にプレシャスメタルモデルに搭載され、「グランド リュクス」と「リュクス」に分類されます。素材に応じてローターやブリッジの仕上げが細かく作り分けられており、グランド リュクスではアベンチュリンやオパールエナメルを用いた装飾が施されるなど、極めて高い装飾性を備えています。一方のCal.8914は、O-MEGAスティールモデル向けの「スタンダード」仕様で、ロジウム仕上げを採用し、量産性と完成度のバランスを取っています。

 デザイン面では、1950年代のコンステレーションに見られる要素を現代的に再解釈しています。12角形のパイパンダイヤルは、ゴールドモデルでは手彫りギヨシェ、スティールモデルでは型押し加工で表現されています。6時位置の星や天文台メダリオンといった象徴的ディテールを継承しつつ、ドーフィン針やカイト型インデックス、ドッグレッグラグなども現代的にアップデートされています。

オリジナルのコンステレーション

セラミック製ダイヤル

 ラインナップは全9モデルで構成され、ケース径は39.4mm。また、18Kセドナ™ゴールド、ムーンシャイン™ゴールド、カノープスゴールド™、プラチナゴールドといったオメガ独自のプレシャスメタルが勢揃いする点も見逃せません。


ファースト・インプレッション

今回の「コンステレーション オブザーバトリー」は、精度技術の話題が先行しがちなモデルですが、実際に見てみると、まず感じるのは外装の完成度の高さでした。

 ラボラトワール・ドゥ・プレシジョン(LdP)が発表された際、「ここから何が出てくるのか」と期待して見ていましたが、当時は具体的なプロダクトが登場せず、やや時間を置いての今回の発表となりました。待った甲斐があったかと言われれば答えはイエスです。

 まず印象的なのはダイヤルです。12角形のパイパンダイヤルをしっかり踏襲しながら、カイト型インデックスやドーフィン針といった要素は現代的に整えられています。ヴィンテージの文脈を引き継ぎつつも、単なる復刻には留まらず、全体として洗練された表情に仕上がっている点が印象的です。

 視野を広げると、ケースの造形にも魅力があります。ドッグレッグラグの流れを感じさせつつ、エッジの効いたラインで再構築されており、クラシックとモダンのバランスがうまく取られています。個人的には、オリジナルに見られた10角形リューズまで踏み込んでいればさらに面白かったとも感じますが、操作性とのバランスを考えた現代的な判断とも言えるでしょう。

 さらに手に取って裏返したときに気づくのが、天文台メダリオンの扱いです。かつてはソリッドケースバックに施されていたこの象徴的な意匠が、本作ではローターに組み込まれています。シースルーバック越しにMETAS認定のムーブメントを楽しめるだけでなく、コンステレーションのアイコンも同時に視覚化されていました。

 そしてその流れで自然と目が行くのがムーブメントです。特に興味深いのは、その作り分け。同じ設計思想をベースにしながら、「グランド リュクス」「リュクス」「スタンダード」という階層構造を明確に設け、素材や仕上げによって体験価値を変えている点は、コンステレーションが得意とするバリエーション展開の新たな手法のように映ります。

 数あるバリエーションの中で個人的に最も気に入ったのが、イエローゴールドケースに同素材のメッシュブレスレットが装着されたモデルです。非常に興味深い作りをしていて、裏側から見るとメッシュ構造であることが分かる一方で、表側はヴィンテージのブレスレットに見られるようなブリック調のテクスチャーを備えており、モダンにアップデートされた新しいコンステレーションにも非常にマッチしています。

 実際に着けてみるとこのミラネーゼブレスレットが肌に触れる感覚は非常に滑らかで快適です。一方で僕の手首は15.5cmと細いのでショートサイズのストラップでなければラグの部分が少し浮いてしまいフィットしにくい印象はありました。ブレスレットには複数のサイズ展開があるため、自分にフィットするものはどれか、必ず着けてみる必要があると思います。

 本作の本質はやはりムーブメントにまつわる技術的側面にあります。2針でマスター クロノメーター認定の取得を実現できたのは精度の測定方法そのものが変わった結果です。秒針による断続的な測定から、音響データによる連続的な解析へ。この転換は、時計の評価軸に新たな視点をもたらしています。

 さらに、このリアルタイムに近いデータ取得が可能になったことで、今後のムーブメント開発にも影響が及ぶ可能性があります。精度のばらつきや環境による影響をより詳細に把握できるようになれば、機械式時計の精度そのものがさらに向上していくことも期待できるでしょう。

 外装、構造、ムーブメント、そして検査技術。それぞれが独立した要素としてではなく、一つの思想として結びついています。この“レイヤーの厚さ”にこそ、オメガが長年にわたって精度というテーマに向き合ってきた蓄積と、その先にある野心が表れているように感じました。

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基本情報

ブランド: オメガ(Omega)
モデル名: コンステレーション オブザーバトリー

直径: 39.4mm
厚さ: 12.23mm(グランドリュクスのみ12.32mm)
ラグ トゥ ラグ: 47.20 mm
ケース素材: O-MEGAスティール、ムーンシャイン™ ゴールド、セドナゴールド、またはプラチナ
文字盤色: 複数(ブラックセラミック含む)
インデックス: カイト型アワーマーカー
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップまたはメッシュブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.8914(スティールモデル) / Cal.8915(貴金属モデル)
機構: 時・分
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万5200振動/時(3.5Hz)
石数: 39石
クロノメーター認定: マスター クロノメーター(METAS)
追加情報: 2針時計として初のマスター クロノメーター認定


価格 & 発売時期

価格: O-MEGAスティール 154万円、セラミックダイヤル 172万7000円、ゴールドケース 535万7000円、ミラネーゼブレスレット 834万9000円(すべて税込)
発売時期: 今すぐ
限定:なし

詳細は、オメガ公式サイトへ。