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クイック解説
先週末、ドイツの特殊時計会社・ジン は、新ライン“105”を含む数多くの新モデルを発表した。新しい105シリーズは、よりヴィンテージ感のある104によって確立されたフォーマットと美学を現代化したもので、新鮮に感じられ、デイデイトとUTCコンプリケーションにまたがる4つのモデルが含まれている。
ファースト・インプレッション
105 St Sa(デイデイトモデル、白文字盤は末尾に“W”が付く)と105 St Sa UTCは、どちらとも直径41mm、厚さ11.9mm、ラグからラグの全長は47.4mmだ。ストラップやブレスレットを装着していない状態での重量は73g。ストラップはブラックレザー(オレンジのアクセントのステッチ入)、ジンラバーストラップ、フルスティールブレスレットのいずれかを選ぶことができる。いずれの仕様でもブラック・ハード・コーティング(PVD加工とテギメント加工)が施されたベゼルが装着されており、105 St Saは12時間表示(第二タイムゾーン用)と経過時間表示の両方を表示するツインスケールベゼルのデザインを採用。105 St Sa UTC(独立した24時間針をもつ)は、ベゼルはGMT/UTC針と使用するために24時間スケールが採用されている。
両モデルともバランスの取れた非常に視認性の高いダイヤルデザインを採用しており、日付(105 St Saはデイデイト)を6時位置に配置。個人的に6時位置に上下に重ねたデザインは好みだ。多くのジンのデザインに共通しているように、文字盤上のテキストは最小限に抑えられており、105は頑丈でモダン、そして紛れもなくジンらしい外観をしている。
両モデルともセリタ製自動巻きムーブメントを搭載。デイデイト表示にはSW 220-1を、UTC仕様にはSW 330-1を採用している。どちらのムーブメントも約40時間のパワーリザーブを備え、4Hzで駆動し、ケースバックから確認が可能だ。
105は200mの防水性能、サファイアクリスタル風防、DIN 8309準拠の耐磁性能、DIN 8310準拠の防水性、低圧耐性、ねじ込み式リューズなど僕たちがジンに期待するスペックは揃えられ、一般的なツールウォッチとしてのスペックを全て満たしていると言って良いだろう。
ジンが今年発表した41mmのU50の成功からすると、同社がこのサイズ感でリリースしてきたことに驚きはないかもしれない。しかし、サイズ感だけでなく同様の価格帯でより多くの時計がリリースされているのは、エキサイティングだ。僕はまた、105がスポーツウォッチ市場で多く取り入れられる傾向にあるヴィンテージ風のスタイルと区別をしている点も好きだ(良い意味でも悪い意味でもと僕は思う)。
105 St Sa(ブラックまたはホワイト)の価格は、レザーストラップが25万円、ブレスレットが28万円(予価)。105 St Sa UTC(ブラックまたはホワイト)は、レザーストラップが29万円、ブレスレットが32万円(予価)だ(全て税抜)。確かに競合がいないわけではないが(日に日に増えているようだ、本当に)、ジン 105はブランドの新しいラインを確立したと思う。
基本情報
ブランド: ジン(Sinn)
モデル名: 105 St Sa (ブラック、デイデイト)、105 St SA W(ホワイト、デイデイト)、105 St Sa UTC(ブラック、GMT)、105 St Sa UTC W(ホワイト、GMT)
直径: 41mm
厚さ: 11.9mm
全長(ラグからラグ): 47.4mm
重さ: 73g (ストラップを除く)
ラグ幅: 20mm
ケース素材: サンドマット加工のステンレススティール(ブラック・ハード・コーティングと呼ばれるPVD加工とテギメント加工が施されたベゼル)
文字盤色: ブラックまたはホワイト
インデックス: アプライド
夜光: あり、針とインデックス
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップ、またはオプションのブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: Sellita SW 220-1(デイデイトモデル)、SW 330-1 (GMTモデル)
機能: 時、分、秒、デイデイト、または単独で動かすことが可能な24時間GMT針
パワーリザーブ: 38時間(220-1)、42時間(330-1)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
価格 & 発売時期
価格: 105 St Sa(ブラックまたはホワイト)レザーストラップ 25万円、ブレスレット 28万円、105 St Sa UT C(ブラックまたはホワイト)レザーストラップ 29万円、ブレスレット 32万円(全て税抜価格)
※日本でのラバーストラップ展開は未定
発売時期: 2020年12月発売予定
詳細は、ジン公式サイトへ。
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