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事情に詳しい関係者によると、パテック フィリップは来月から米国での一部モデルの価格を最大8%引き下げる。一方で、そのほかの地域での小売価格は約4%上昇する見込みだ。
2月1日に発効される予定のこの価格改定は、米国に輸入されるスイス製品への関税率が39%から15%に引き下げられたことを受けたものだ。スイスの時計メーカーの価格決定について公に話す権限がないとして匿名を条件に語った関係者によれば、高額モデルやアポイントメント限定モデルの価格は約3.4%引き下げられ、小売店側のマージンはパテック製品の販売につき3〜4ポイント増加する見込みだという。
米国での価格改定は、米国のパテック フィリップ顧客にとって喜ばしい救済となるだろう。ノーチラスなどのスポーツウォッチやパーペチュアルカレンダーを搭載したグランド・コンプリケーション、ミニッツリピーターで知られるこのスイスブランドは、ホワイトハウスが39%の関税率を導入したあと、昨年米国での小売価格を15%引き上げていた。ジュネーブとニューヨークのパテック フィリップ関係者はコメントを控え、現時点では価格改定の可能性に関して共有できる情報はないとしている。
2025年10月時点の米国におけるスイス時計ブランドの年間価格上昇率。Image and data courtesy of WatchCharts and watchcharts.com
2025年、多くのラグジュアリーウォッチの価格は急騰した。時計メーカーは関税や、米ドルに対するスイスフラン高、そして昨年12月末には1オンスあたり4500ドル(当時のレートで約70万5000円)以上の過去最高値まで高騰した金相場など、無数のコスト圧力に直面していたためだ。カルティエ、ロレックス、オメガ、チューダーといったほかのブランドも2025年に大幅な値上げを行ったが、パテックほど積極的なものはなかった。
2026年の年頭、ロレックスは米国で平均8%の値上げを実施した。ステンレススティール製のモデルは小幅な上昇にとどまったが、ゴールド製のモデルはより大幅な引き上げとなった。今回のパテック フィリップの値下げに関するニュースはKingflumと、Substackのブログ ScrewDownCrownが最初に報じた。HODINKEEは、米国内の複数の正規販売店から独自にこの情報を確認している。
モルガン・スタンレーとリュクスコンサルトの推計によると、ジュネーブに本拠を置くパテック フィリップは売上高でスイスの5大ブランドのひとつに数えられ、年間収益は約23億スイスフラン(日本円で約4500億円)に達する。同社は年間約7万2000本の時計を製造しており、平均販売価格は約5万ドル(日本円で約780万円)となっている。
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