ADVERTISEMENT
我々が知っていること
今年は、MB&FのM.A.D.ギャラリー創設15周年にあたる。ここはMB&Fが生み出す独創的な時計を販売する場であると同時に、世界中のアーティストによるメカニカルアートを展示する、ユニークなコンセプトのギャラリーでもある(もちろん、それらの作品も購入できる)。この15周年を記念するプロジェクトのひとつとして、M.A.D.ギャラリーはイギリス人デザイナーのマーティン・スミス(Martin Smith)氏に依頼し、私がこれまで目にしたなかでも、ひときわ個性的なウォッチワインダーを製作した。限定10点のみの展開となる。ウォッチワインダーとしては型破りなデザイン、というだけでは言い足りないほどで、私はこの作品からどうしても目を離すことができない。
デザイナーのマーティン・スミス氏が、自身の別のキネティック・スカルプチャー(動く彫刻)で遊んでいる。
“ソーラーオービター”の彫刻的なフォルムは、高さ60cm、幅と奥行き(実質的には直径)40cmだ。粉体塗装を施したスティール、アルミニウム、真鍮、木材、電子部品が入り乱れるこの作品は、ポップアートや玩具の遊び心、そして1950年代のイームズによる象徴的な“Solar Do-Nothing Machine”から着想を得て、どんな空間に置いても無視できないほどの存在感を放つ、回転式の彫刻作品となっている。
しかし最も重要なのは、この作品には機能性も備わっているということだ。ソーラーオービターの回転アームの一部には腕時計を装着できるようになっており、機械が動き続けるあいだ、時計を絶えず巻き上げるという、ウォッチワインダーとしての機能もしっかり備えている。この作品は300点を超える手作業製作のパーツで構成されており、そのデザインもそれらを隠すどころか、むしろ積極的に見せるものとなっている。梱包箱さえ保管しておきたくなる。ソーラーオービターの意匠を前面にスクリーン印刷した専用クレートが、皮肉にもさらに段ボール箱に収められて出荷されるのだ。なお、その名から想像するかもしれないが、ソーラーオービターは太陽光で駆動するわけではない。もしこの機械が実際に動いている様子をご覧になりたい場合は、MB&FのYouTubeチャンネルにある動画をご覧いただきたい。
10点限定のソーラーオービターはそれぞれ、発泡材を内張りした特製の木製クレートに収められて出荷される。また、マーティン・スミスのサインと個体番号が記載された真正証明書も付属する。価格は9900スイスフラン(VAT別/日本円で約190万円)だ。
我々の考え
普段、私たちがこうしたアイテムを取り上げることはあまりない。しかしあまりにも奇抜で興味深い作品でありながら、MB&F、そして時計界との結び付きもしっかりと感じさせることから、紹介する価値があると考えた。MB&Fのオロロジカル・マシンの大胆なデザインとも、よく似合うプロダクトと言えるだろう。もっとも、オロロジカル・マシンの多くは自動巻きムーブメントを搭載していないため、ソーラーオービター本来のウォッチワインダー機能を活かせるモデルは限られるのだが。
今回提供される10点のうちの1点を真剣に検討している方のために、MB&Fは、この機械はほぼ無音で作動するため、騒音を気にすることなく常時動かしておけると述べている。これらの作品は、M.A.D.ギャラリーの熱心な顧客や支持者のもとへ渡ることになるだろうから、実物を目にする機会はそう多くはないだろう。それにしても今のところ、私はこの作品の突き抜けた奇抜さにすっかり魅了されている。M.A.D.ギャラリーらしい、賛否を呼ぶほど大胆でありながら、常に新鮮さを感じさせる発想のひとつだ。
基本情報
ブランド: マーティン・スミス for M.A.D.ギャラリー(Martin Smith for M.A.D.Gallery)
モデル名: ソーラーオービター ウォッチワインダー(Solar Orbiter Watch Winder)
高さ: 60cm
幅/奥行き: 40cm
素材: 粉体塗装を施したスティール、ステンレススティール、アルミニウム、真鍮、彫刻を施した木材、モーター、特注電子機器
価格&発売時期
価格: 9900スイスフラン(日本円で約190万円)
発売: M.A.D.ギャラリー
限定: あり、シリアルナンバー入りの10点限定
詳しくはこちらをご覧ください。
話題の記事
Hands-On ハイム・ウォッチ・カンパニーのアナムを実機レビュー
Introducing タグ・ホイヤー、チーム イクザワ、そしてバンフォードから2度目のコラボモデルが登場
Introducing MB&F M.A.D.ギャラリーのソーラーオービターウォッチワインダー