trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing タイメックス M79 オートマティック(編集部撮りおろし)

またしても開かれた、神聖なる時計学入門への道!

ADVERTISEMENT
クイック解説

 昨年5月にリリースされたモダンなQ TIMEXの大成功の後、コネチカット州のウォーターベリーを拠点とするこの時計メーカーは、Q TIMEXの次作を引っ提げて戻ってきた。今回も非常に馴染み深いデザインを踏襲しているが、この時計について最も予想外な点はその外見ではない:その内部なのだ。この新しい時計は「M79」と呼ばれ、「M」は機械式であることを表している。「79」は、オリジナルのQがリリースされた年を示している。

Timex M79

 この時計は、識者であればQといわれて思い浮かべるSS製の編み込みブレスレット、アクリル製風防、角ばったケースを採用しているが、自動巻きムーブメントと「バットマン」カラーのベゼルも有している。それはまるで、タイメックスが時計コミュニティがたむろするソーシャルメディアの隅々まで読み漁り、その論評をデザイン指針に制作したかのようだ。

 Q TIMEXの価格が2万2000円(税抜)だったのに対し、自動巻きムーブメントを装備したことによってM79の価格は279ドル(約3万円)へと上昇した。

ファースト・インプレッション

 これはQ TIMEXをよく知らない人たちに向けた要約版である:アメリカンであり続け、また需要に応えるため、70年代前半にタイメックスはクォーツ時計に注力して生産をシフトさせた。72年にタイメックスが最初のクォーツモデルをリリースした後、Qシリーズは79年に誕生した。1979年の革新的なクォーツの、リューズと「ペプシ」ベゼルを用いた人気デザインに敬意を評し、昨年、Qが復刻された。それはコミュニティの感情を上手く揺さぶり、即完売。その過程で知る人ぞ知る傑作となった。

 2019年5月に発売された際に、狂気を刺激したかのようなQ TIMEXを取り巻く現象を予測するのは困難だった。私が最初にこの時計を知ったのは、プレスキットの中のリリース情報においてマーリン オートマチックの真下にその名を見たときだ。私は、マーリンの値付けがこのリリース情報のハイライトだと思ったのだが、ところがどっこい、私は間違っていた!

Timex M79 close up

 Q TIMEXはまさしく市場が求めていたものである。ロレックス GMTマスター IIの品薄状況がQの売り上げを伸ばすことになると予測するのは難しい。なぜなら、それは代用品ではなく、購入者の統計も異なるからである。しかし、ある意味では、このことが確かにQをよりクールで興味をそそるものにした。これは179ドルの時計であり、GMTマスターIIを直接模倣することなくペプシ柄を踏襲し、そして実際に購入できるものだったのだ。

 M79は、一つ明らかな変化を加えて、Qが行ったものと同じ魔法を再現しようとしている:今回はロレックス「バットマン」GMTマスター IIのデザインをベゼルにおいて参照している。つまり、昨年投入された126710BLNRである。これは多くの場合流通市場で小売価格をはるかに上回る価格で販売されている「ウェイトリスト・ウォッチ」だ。青と黒のスキームは、同じ歴史的意義は無いにしろ、ペプシカラーのスキームと同じぐらい象徴的なものとなった。タイメックスがベゼルのデザインに青と黒を組み込むことは論理的といえる。それはロレックスでも機能したからだ!

Timex M79 side-view

 GMTデザインの代わりに、このタイメックスは経過時間デザインが組み込まれている。曜日、日付表示もあり、50m防水仕様だ。スペック面からいえば、99%の潜在的な購入者に十分なものだ。時計を着用するほとんどの人にとって、現代の日常生活は極度の防水性能を必要とはせず、アクリル風防は確かにある程度の衝撃を受け止めることができる。内部では、Miyota 8205が時計を駆動する。これは必要十分に信頼できる、堅牢なムーブメントである。あまり装飾や調整はされていないが、凝りすぎることなく製造されたものだ。これこそ正に279ドル(約3万円)のタイメックスに期待するものである。

 自動巻きムーブメントへ移行したことでシースルーバックとなったが、実際に時計を身に着けた感覚はQとあまり変わらない。ケースは40mmへと膨らみ、ラグ幅は22mmある。ブレスレットにはQと同じような癖が装着の際にある。

 私は、このモデルはQと全く同じようにコミュニティに受け入れられると感じる。手頃な価格で、象徴的なデザインを参照しており、アメリカ企業による機械式時計学の入門機である。最も重要なのは、着けるだけで楽しいということだ。結局のところ、それがすべてなのである。この時計について、そこまでシリアスに考える必要もないだろう。

Timex M79 On Wrist
ADVERTISEMENT

基本情報

ブランド:Timex(タイメックス)
 モデル名:M79

ケース径:40mm
 ケース厚:14.5mm
 ケース素材:ステンレススティール
 文字盤色:ブラック
 インデックス:プリント
 夜光:インデックス、時、分針
 防水性能:50m
 ストラップ/ブレスレット:オリジナル 1979 Qデザインのステンレスブレスレット

Timex M79 Movement

ムーブメント情報

キャリバー:Miyota 8205
機構:時間、分、秒、日付
直径:26mm
厚さ:7.4mm
パワーリザーブ:40時間
巻き上げ方式:自動巻き
振動数:3Hz(2万1600振動/時)
石数:21


価格・発売時期

価格:3万3000円(税抜)
販売状況: 10月28日から

詳細についてはタイメックス日本公式サイトへ。