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この週末は、ブラッド・ピットとクリス・ポールが、地球上で最もタフな時計のひとつを身につけて、地球の反対側でそれぞれが脚光を浴びた。その時計とは ヴァシュロン・コンスタンタン 222だ。
222は、70年代のヴァシュロンの過去の遺物であり(70年代の最後期から約8年間だけ製造された)、その独特な一体型ブレスレットデザインとケース自体に配置されたユニークなVCロゴが特徴だ。その希少性から、ヴィンテージ市場でも長年注目を集めてきたモデルだが、今日はその最新バリエーションについてお話ししよう。それは、Watches & Wonders 2022で発表されたイエローゴールド製のオリジナルに非常によく似たリ・エディションである。
通常、このような見本市の場ではロレックスが話題を独占するところだが、ヴァシュロン・コンスタンタンはこの時計で会場の皆をざわつかせた。その重厚なゴールドの構造と運命的なレトロデザインは、今日見ているように、この時計がスポットライトの下に留まり続ける要因となっているのである。
つい昨日、ブラッド・ピットはシルバーストン・サーキットに出かけ、イギリスGPでマックス・フェルスタッペンがF1通算6勝目を挙げるのを見届けに来た観衆に対し、この星で最も有名なムービースターが代わって彼らを出迎えた。Hodinkeeはブラッド・ピットが大好きであるから、彼の手首にも自然と目がいく。ここでは時計の裏側しか見えなかったが、それだけで十分だった。
ブライトリングのアンバサダーとして同ブランドの「シネマ・スクワッド」の一員でも知られる大スターだが、前述のイエローゴールドのヴァシュロン・コンスタンタン 222をつけて公の場に姿を現したのだ。ピットはレースに参加するためだけではなかった。彼は現在『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー監督によるF1関連映画(題名は未定)の製作の真っ最中なのだ。この映画は今シーズン、いくつかのグランプリレースでロケが行われる予定なので、ピットのレーシングスーツ姿から目が離せない。
実際、コシンスキーは先日、イギリスでピットと仕事をしていた際、IWCのトップガン・クロノグラフを着用していた。間違いなく、昨年最大のヒット作の指揮を執ったときのお土産だろう。
NBAオールスターのクリス・ポールがラスベガスにいるのは、サマーリーグを観戦するため、それとゴールデンステート・ウォリアーズの新メンバーとして紹介されるためだ。ポールはこのシーズンオフに2度トレードされた。最初はブラッドリー・ビールとのトレードでワシントン・ウィザーズへ、そしてジョーダン・プールとのトレードでウォリアーズへ。この騒動の最中、ポールは書籍のツアーにも出ており、日中のトークショーに出演した際にも222を着用しているのが確認されている。
新しいウォリアーズのスーツを着て初めて写真を撮ったときも、サマーリーグのためにラスベガスのトーマス&マック・センターで妻のジェイダ・クロウリー(彼女もツートンカラーのロレックス デイトジャストをつけていた)とコートサイドに座っているときも、ポールはこの時計を手首につけていた。
もしかしたら、ポールとピットは何かを掴んでいるのかもしれないし、ヴァシュロン・コンスタンタン222は、この夏の時計なのかもしれない(手に入れることができればの話だが)。今後数ヵ月間、このふたりから目が離せない。
ブラッド・ピットのトップ画像提供:Getty、クリス・ポールのトップ画像提供:ゴールデンステート・ウォリアーズのTwitterアカウント
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