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偉大な独立時計師であるロジャー・スミス(Roger Smith)氏は、20年のキャリアのなかで100点あまりの作品を製作している。彼は独立する以前、コーアクシャル脱進機の生みの親である偉大な時計師ジョージ・ダニエルズ(George Daniels)氏に師事していた。スミス氏の作品は長い間、知る人ぞ知るコレクターに愛されてきたが、最近では彼の天才的な時計技術がより多くの人々に認められるようになった。昨年5月のオークションでは、シリーズ1の“ワンリー テオ・フェンネル(Onely Theo Fennell)”ユニークピースが予想を大きく裏切り、当初のエスティメート8万スイスフランを大幅に上回る54万1800スイスフラン(約6665万円、バイヤーズプレミアムを除く)を記録した。
スミス氏はHODINKEEではおなじみの人物だ。我々は彼と時計の話をしたり、彼のユニークな(本当の意味で唯一無二の)時計についてレポートしたり、さらにはマン島にある彼の神聖な工房に潜入したりしてきた。多くの時計メーカーがビジネスの拡大や新製品の開発を目指しているのに対し、彼のビジネスは正反対の原理で成り立っている。彼は技術革新とごく少数のモデルで技術を磨くことに重点を置いているのだ。現在のところ、厳密に言えばもう仕事は受けていない。
スミス氏との2018年のTalking Watchesのエピソードのなかで、彼のコレクションにCal.321を搭載した“エド・ホワイト”のスピードマスターがあったことに気づいたかもしれない。外側よりも中身にこだわる彼にふさわしい時計だ。Cal.321について「世界クラスのクロノグラフムーブメントで、その設計方法を見れば、ムーブメントを設計した人が時計職人だったことがわかります。彼らは自分たちが何をしているかを本当に理解している」と彼は言う。
つい先日、スミス氏はInstagramにオメガのスピードマスターに対する最初に賞賛に続く興味深い内容を投稿した。
つまりスミスが長年にわたってオメガのコーアクシャルを搭載した現代的な時計を探し求めた結果、オメガのスピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル マスター クロノメーターの購入に至ったようだ。多くの人は偉人たちが日常的に何を身につけているのか気になっている。Talking Watchesでは、ロレックスのエクスプローラーを日常的に使用していることがわかったが、今後はムーンウォッチがローテーションに加わることになりそうだ。
スミス氏は「Cal.321と861のクロノグラフムーブメントのファンであり、ダニエルズのコーアクシャル脱進機を搭載するために再開発されたCal.3861は私にぴったりです」と語る。
彼の選択は師匠への敬意を表している。現在、スミス氏の作品は約5年待ちとなっているが、幸いにも現代のスピードマスターは約5分待ちとなっているので、彼の作品を購入するチャンスが訪れるのを待つあいだ、スミス氏のスタイルを取り入れてみてはいかがだろう。
時計の詳細は、オメガ公式サイトへ。
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