Introducing A.ランゲ＆ゾーネ ランゲ1・デイマティックがハニーゴールドで復活

　今回、ランゲが新製品をほとんど発表しないタイミングで、同ブランドはランゲ1・デイマティックを洗練された温かみのある装いで復活させた。ハニーゴールド®750は依然としてファンに人気のケース素材だが、この独自の合金とブラウンダイヤルとの組み合わせが特にインパクトのあるものに感じられる。そしてこのカラーウェイは、今年初めのWatches & Wondersで話題となったハニーゴールド®750のオデュッセウスで最近目にしたばかりであることも忘れてはならない。

　ランゲ1・デイマティック ハニーゴールドはクラシックなランゲ1からわずかにサイズアップしており、直径39.5mm×厚さ10.4mmのケースを持つ。リッチなブラウンカラーのダイヤルはシルバー925製で、アウトサイズデイトの窓にはダイヤルと同色のデイトディスクが備わり、針とアプライドインデックスはハニーゴールドである。トープのアリゲーターレザーストラップと組み合わせることで、このデイマティックの仕上げはモノクロームのブラウンのトーンを最大限に引き出している。

　そのすべてを動かすのは、自動巻きのCal.L021.1だ。このムーブメントは大きなセンターゴールドローターとその外周にプラチナ製分銅を備えた、堂々としたプレート構造で覆われている。自動巻きムーブメント（巻き上げローターを含む）はランゲのキャリバーでは必ずしも一般的なものではないため、メインローターの分銅に取り付けられたほぼスケルトン化されたスポークは鑑賞に値する。これほど目立つ分銅がグラスヒュッテストライプを覆っているにもかかわらず、裏側には独特の開放感が感じられるのだ。ケース側面の窪んだコレクターで曜日を調整し、左側のプッシュボタンで日付を調整する。自動巻きキャリバーであることを考えると特に問題はないが、パワーリザーブは50時間と標準的だ。

　A.ランゲ＆ゾーネ ランゲ1・デイマティック ハニーゴールドは現在発売中であり、250本限定で個別番号が刻印される。価格は公表されていない。

　このリリースは年末を締めくくるファンサービスのようなものだと感じられる。ハニーゴールドはある種の魅力的なチートコードであり続けているが、2025年に（オデュッセウスと、オニキスダイヤルを備えたサクソニア・フラッハに続き）3番目のハニーゴールドの時計をリリースすることは、この合金が伝えてきた独占性を薄めるリスクがある。また、ブラウンとハニーゴールドの組み合わせも、わずか数カ月前にオデュッセウスで称賛されたばかりであることを考えると目新しさが薄れている。こんなことを言うのはおかしいかもしれないが、私はデイマティックがリミテッドエディションではない形でコレクションに戻ってくることを望んでいたのかもしれない。ランゲのコアカタログはそこまで大規模ではないため、たとえ少量生産であったとしても現在のラインナップにうまく収まったはずだ。

　とはいえ、ハニーゴールドが増えることは決して悪いニュースではない。250本という少なくない本数で、より多くのコレクターがハニーゴールドの特別さを楽しむ機会を得る。そしてデイマティックのように静かな魅力に満ちた時計であれば、それは私にとって勝利だ。

ブランド: A.ランゲ＆ゾーネ（A. Lange & Söhne）
モデル名: ランゲ1・デイマティック ハニーゴールド（Lange 1 Daymatic）
型番: 320.050

直径: 39.5mm
厚さ: 10.4mm
ケース素材: ハニーゴールド®750
文字盤色: ブラウン
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: トープのアリゲーターレザーストラップ

キャリバー: L021.1
機能: 時・分表示、スモールセコンド、アウトサイズデイト、レトログラード式曜日表示
直径: 31.6mm
厚さ: 6.1mm
パワーリザーブ: 50時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 67石
クロノメーター認定: なし

価格: 要問い合わせ
発売: ランゲのブティック
限定: あり、250本限定（リミテッドナンバー入り）

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