やあみんな、ベンだ。このHODINKEEというブログを始めた人間だ。最近、この小さな会社についていろいろと言われているため、みんなに報告するときが来たと思った。事実もあれば、そうでないこともあり、そのほとんどは我々から発信されたものではない。
このような話を聞いて、私が愛してやまないこの会社の次のステップについて考えるようになった。どうすればもっとよくなるだろうか? 個人的な振り返りののち、我々全員が判断したのは、新しいHODINKEEは結局のところ“昔のHODINKEE”のようになろうということだった。
今日は、今後HODINKEEが世界で最も詳細かつ魅力的で、おもしろい時計コンテンツをつくることに再び重点を置くとお伝えしたい。申し訳ないが、次に届く“中古のロレックスが300ドルオフ”というメールの数は減るだろう。
我々の焦点が、常に最高のコンテンツを提供することからぶれたことはないと言いたいところだが、実際には変化があった。そしてここ数年はそのために困難な時期を過ごした。詳細は割愛させていただくが(というのもすでにほかの人たちが十分に詳しく語ってしまっている)、多くのことを学んだのは確かだ。そして今こそ、基本に立ち返る時が来たのである。
本日より、HODINKEEやクラウン&キャリバーに中古時計を追加する予定はない。また現行モデルのウォッチビジネスに新しいモデルを加えることもないだろう。その代わりに我々は、真に特別で業界をリードする編集内容へと進化させることに専念するつもりだ。今後HODINKEEのトップページで何が見られるか。我々を時計界で有名にし、その過程でいくつかの素晴らしい賞を獲得し、多くの人々が時計を好きになる手助けをしたようなコンテンツが、さらに増えるということだ。時々、古くからのなじみの名前が再び登場するかもしれない。楽しみにしていて欲しい。
では、次に何が起こるのか? 編集チームは成長していく。受賞歴のある限定モデルの販売は続け(最近完売した限定ポルシェデザイン クロノグラフ1を手に入れた99人の方々、おめでとう。私は自分のものに夢中になっている)、業界の標準として高い評価を受けているデジタルファーストの保険プログラムも継続していくが、ビジネスの核心は我々が始めた場所に戻るということだ。
これで時計の販売をやめるのか? そうは言わない。2008年にこの会社を始めて以来、時計の世界は大きく進化し、我々は常にその先を見据えてきた。そして過去数年間に行ったことは、単に目標に沿わなかったのだ。そのため今は一旦立ち止まり、原点に戻って我々が得意とする時計執筆に集中し、次に何が来るかを計画したいと思う。そしてその何かは必ず次に来ると信じて欲しい。
それまでのあいだ、読んでくれてありがとう。そしてニューヨーク市エリアで近日開催予定の対面式ライブイベントをお楽しみに。それではコメント欄で会おう!
– ベン
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